ボルボ V90クロスカントリー 「エレガントでオールマイティ」のユーザーレビュー

MrStupid MrStupidさん

ボルボ V90クロスカントリー

グレード:クロスカントリー D4 AWD サマム_RHD_AWD(AT_2.0) 2018年式

乗車形式:マイカー

評価

5

走行性能
4
乗り心地
4
燃費
3
デザイン
5
積載性
4
価格
-

エレガントでオールマイティ

2019.2.10

総評
今まで乗ってきたドイツ車と比較すると、良い意味でユルさがあり飛ばす気になれません。
ドイツ車のカチッとした乗り味や、リニアリティが好きでしたが、V90がカチッとしていないとかリニアリティに欠けるというより、それらを前面には出していない、マイルドな味付けという感じです。車から急かされないので、ゆったりとした気分で運転できます。

高速やワインディングでフラット感が欲しい私は、エアサスはあまり好きではありません。V90CCのコンベンショナルなサスが硬くて乗り心地が悪いと評判があまり良くなく、それが最大のネガティブ要素だったのですが、D4のリリースに合わせてMY2019から改良があったようで、試乗するとそれほど悪くはありませんでした。

しかし実際に購入してある程度乗った感じとしては、良好な路面ではフラットでスムーズな足回りですが、荒れた路面でのばたつき感はあまり褒められたものではありませんね。横Gでサスペンションが沈んでいる状態では、跳ねるような挙動が出ます。大きな入力に対してサスペンションが吸収しきれない感じで、1本のリーフスプリングで左右をつないでいるデメリットではないかと思います。(調べるとエアサス仕様でも同様の特性みたいですから、リーフスプリングではなくサスペンションの構造的なものでしょう)

D4エンジンは出来の良い8速ATとともに、どの速度からも必要十分以上の加速をしてくれます。静粛性も高く、0~30km/hの極低速域を除いてエンジンノイズは全く気になりません。社外ではそれなりにガラガラ音はしますが、MBと同程度、BMWよりは静かではないでしょうか。

パイロットアシストとACCはとても信頼性が高く、渋滞時から高速巡航までフルに活用できとても楽ちんです。アシストは積極的にハンドルへ介入してくるので動作が分かりやすく、操作自体もとても簡単で使いやすいです。やはり安全性はボルボ、一歩先を行ってる気がします。

価格とガソリンエンジンの両面でオールロードを諦め、最終的にはオールテレインとの一騎打ちでしたが、内外装の圧倒的なエレガンスさと、ロードクリアランスの大きさが決め手となりました。また、オールテレインはノーマルサスは選べない(そもそもエアサスのリフト機能と大径タイヤでロードクリアランスを確保しているので、ノーマルサスはあり得ないのでしょう)ことも決め手となりました。

華美ではなく優れた素材を活かした、高級だけど清潔感のある内装は、乗るたびに心豊かになれます。物理スイッチを最小限にしたインターフェイスは賛否両論ありますが、慣れた今は全てをディスプレイ上で出来ることが便利になっています。

ラグジュアリーよりエレガンス、押し出しの強さよりさり気ない気品、ドライビングそのものを楽しむより車での移動に豊かさを求める人に向いているでしょうね。決して目立つ車じゃないですし、ボルボというメーカーの性格上、ステータスを求める人には向いていません。

あとは私のように高速やワインディングの快適移動と悪路走破性の両立を求める人には(あまりいないでしょうかね、笑)超おススメです。
満足している点
嫌味のないエレガントな内外装、大きなロードクリアランスによる高い悪路走破性、力強いD4エンジン、高い静粛性、19インチ純正アルミホイール+ミシュラン・ラティテュードスポーツ、数々の安全装備、精度の高いパイロットアシストとACC、高燃費、フィット感の高いシートとマッサージ機能、harman / kardonのオーディオ
不満な点
分かっていたことですが小回りが利かないこと、ブレーキペダルの踏み方でアイドリングストップの制御ができないこと(右折時の待機中でもストップしてしまう)、悪路面でのリアサスのバタつき。
デザイン

5

端正で美しいスタイルと華美ではないエレガントな内装はお気に入りです。オールテレインの内装より素材的な質感はずっと高く、大人向けの飽きの来ないデザインだと思います。チョイスした白い内装は汚れが気になりましたが、足回りは黒なので意外と大丈夫です。

シートの座り心地は座面のレザーの感触と共に素晴らしく、長距離ドライブでの疲労を最小限にしてくれます。オールテレインを止めてV90CCを選択した最大の要因の一つがシートでしたから。
シートヒーターとシートベンチレーションは非常に効きがよくて重宝しています。
走行性能

4

エンジンは必要十分なトルクを発生し、加速で不満を感じることはありません。サスペンションは見た目ほどストローク感はなく、ロールが抑えられたフラットな乗り心地です。ドイツ車のように四輪がバンと路面に張ってる感じはしませんが、安定感を持ってコーナーを曲がってくれますし、クイックではないですが素直なハンドリングです。
但し、総評にも書いた通り荒れた路面でのリアサスのばたつき感が多少気になるので、その点だけはマイナスですね。

ブレーキもD4はT6と同じローター径のようで、効きは十分です。なので、低ダストのパッドに変更しようかと思案中です。

ドライブモードは基本的にComfortモードで快適ですが、私にはステアリングが軽すぎるので、IndividualでステアリングパワーをHighにしています。プリセットでindividualが選択できるようになるともっと良いのですが。
Ecoモードはあまり使っていませんが、ピックアップ特性やシフトマッピングはComfortと同様に感じます。アクセルオフでクラッチを切って惰性で走るコースモードになるのが主な違いでしょう。
Dynamicモードを選択すると、ピックアップが良くなりATもダイレクト感が増して、ディーゼルとは思えないとてもパワフルな走りが楽しめます。
悪路や急勾配ではOff Roadモードがとても有効です。フルタイムAWDとヒルディセントコントロールが有効になり、急勾配の悪路でも安心して走ることができます。一年中山に行く私にとってこの性能はとても重要でした。

桜平(八ヶ岳)登山口
乗り心地

4

高速道路から一般路において、とてもフラットな乗り心地で、高い静粛性とともに快適なドライブができます。
シートの快適性も高いのも美点ですね。同乗者によると、リアシートの乗り心地も広いスペースと共に満足感は高いようです。
積載性

4

リアサスペンションの出っ張りがないので、とても広くて使いやすいラゲッジスペースです。リアシートを倒すと、ほぼフラットで広大なスペースができ、大人が2人十分に仮眠できます。
但し高さはあまり無いので、この点が気になる方は確かめた方が良いでしょう。
燃費

3

納車後約7000kmを走破、高速道路が5割、あとは市街地と郊外で、平均燃費は14.2km/Lです。高速で17~19km/L、市街地で8~10km/Lくらいでしょうか。
都内在住なので市街地は極低速走行が多いのですが、思いの外燃費が良く、軽油の低価格と相まってとても満足しています。

累積のトリップ(TM)は一度もリセットしていません。
価格

-

故障経験
今のところ何もありません。

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