2023年11月
■2023年11月
ボルボ・カー・ジャパンは、まったく新しい電気自動車(EV)のコンパクトSUV「EX30」を2023年8月24日に発表した。先行してサブスクリプションでの申し込みの第1弾を100台限定で同年10月2日、第2弾を200段限定で同年10月16日より開始し、同年11月22日に発売した。
今回導入された「EX30」は、“ボルボ史上最もコンパクトなSUV”と謳う新型電気自動車だ。同時に“ボルボ史上最少のカーボンフットプリントを実現”と触れ込み、電気自動車として排出量削減に取り組み、内外装にはリサイクル素材を活用。EX30の製造に使用される全アルミニウムの約25%、全スチールの約17%がリサイクル素材で、クルマに使用されている全プラスチックの約17%がリサイクル素材だという
日本仕様車のボディサイズは全長×全幅×全高=4235×1835×1550mmというコンパクトなサイズながら、エクステリアではロングホイールベースや大径ホイール、均整のとれたオーバーハングにより、洗練されたイメージに仕上げている。またグリルレスのフロントフェイスやデジタル表現を用いたトールハンマーヘッドライトをあしらった。
インテリアは、ボルボ初の試みとしてホームオーディオからインスピレーションを受けたサウンドバーが特徴だ。複数のスピーカーをひとつのコンポーネントにまとめ、Harman Kardonのハイエンドなサウンドシステムと組み合わせることで、車内全体をプレミアムなサウンドで満たしている。また、配線や素材の量を減らし、スピーカーをフロントガラスのすぐ下に配することで、ドアの収納スペースを大幅に拡大。さらに、ダッシュボードの中央に配置された12.3インチのセンタースクリーンは、上部に速度や充電量などの運転に関する重要な情報を表示し、下部にナビゲーションやメディアなどの機能を配置することで使い勝手の向上を図っている。
安全機能では、自転車や電動キックボードなどの直前でドアを開けようとすると音と視覚で警告を行う「ドアオープニングアラート」を新たに搭載。また、ボルボ独自のアルゴリズムで作動する特別なセンサーが1秒間に約13回、ドライバーの目や顔の動きを検知し、注意散漫や眠気などを警告する「DAC(ドライバーアラートコントロール)」、前方を不意に他車が横切った際、自動ブレーキでクルマを停止させ、衝突の回避や軽減をサポートする新たな機能が加わった「インターセクションサポート」などを備えている。
まずは「ウルトラ シングルモーター エクステンデッドレンジ」のみが導入され、パワートレーンは最高出力200kW(272PS)、最大トルク343Nmを発生する電動モーターをリアにひとつ搭載。バッテリー容量は69kwhで、1充電あたりの航続距離は欧州参考値で最大480km、最大充電電力量は153kWhと公表されている。
ボディカラーはモスイエロー、クラウドブルー、オニキスブラック、ヴェイパーグレー、クリスタルホワイトの全5色を設定した。