フォルクスワーゲン ザ・ビートル (ハッチバック) 「世界的に愛された最後のカブトムシ」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

まるも 亜希子
まるも 亜希子(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
5
走行性能
4
乗り心地
4
積載性
4
燃費
4
価格
3

世界的に愛された最後のカブトムシ

2021.10.29

年式
2012年4月〜モデル
総評
コンパクトすぎないサイズ感や、昔ながらのクラシックビートルから受け継がれてきた唯一無二のデザイン、ドイツ車らしい高い安全性能など、ザ・ビートルは販売終了したモデルですがまだまだ魅力的なクルマです。
満足している点
ちょっとレトロだけどオシャレなデザインは、やっぱり他にない大きな魅力。ニュービートルの頃は、サイドフェンダーの張り出しが大きくて、路肩に寄せる際や縦列駐車の際にガリッとぶつけがちでしたが、ザ・ビートルは大丈夫です。
不満な点
後席は、2ドアなので乗り降りの際にはちょっと手間がかかりますが、座ってしまえば意外にもゆとりのある空間。ただ、背もたれが直立気味なので仮眠を取りたい時などはなかなかリラックスできる体勢が取りにくいかも。
デザイン

5

ニュービートルよりサイズは大きくなったものの、全高が低められてサイドフェンダーの張り出しも薄くなり、ルーフラインのカーブもシャープに。でも、どこから見てもビートルらしい唯一無二の存在感があります。
走行性能

4

1.2Lガソリンモデルは加速がやや穏やかな印象ですが、DSGで操る楽しさがありつつ、高速道路のクルージングも快適。足周りも適度な剛性感があり、カーブでの安定感もあって運転しやすいモデルです。
乗り心地

4

タイヤが16インチから18インチまであり、それぞれ試乗しましたが後席の乗り心地がソフトなのは16インチ。でも高速道路などでの安定性も求めると、バランスがいいのは17インチ。18インチはやや硬めです。
積載性

4

後席使用時は深さがあり、後席を倒すと905Lの容量が確保できるラゲッジは、日常からレジャーまで使いやすいサイズ。初代を模した「ビートルポケット」の復活や小物トレイなど、収納スペースも充実しています。
燃費

4

JC08モード燃費で17.6km/Lという数値は当時とても優秀で、ビートルは実用燃費がいいという定評もあります。使用燃料はハイオクになってしまいますが、1.2Lのダウンサイジングエンジは効率よく走ります。
価格

3

高年式のものはいまだに400万円近くするのであまりお買い得感はないですが、デビュー当初の2012年式あたりなら100万円台でも見つかります。4人乗りですが、後席もそこそこ広いので実用性も十分です。
まるも 亜希子
まるも 亜希子
自動車ジャーナリスト
映画声優、自動車雑誌編集者を経て独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員。YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」、「おっさん on boad」にも出演中。
フォルクスワーゲン ザ・ビートル (ハッチバック) 新型・現行モデル

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