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【初代ビートル EV化】英国でも販売へ ドイツのスペシャリストから、救いの手

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【初代ビートル EV化】英国でも販売へ ドイツのスペシャリストから、救いの手

VW純正EVキット イギリスへ

text:Felix Page(フェリックス・ペイジ)

【画像】EVクラシックカー アストン/VW/ミニ/ジャガー【実車】 全83枚

ドイツで、クラシックカーのEV化を行う「eクラシックス社」は、イギリスでの事業展開にあたりケンジントンにある「ジャックス・ガレージ社」と提携することにした。

独eクラシックス社は今年はじめ、フォルクスワーゲンと提携し、eアップのパワートレインを使い、初代ビートルのEVコンバージョン・モデルを開発している。

フォルクスワーゲンから供給される純正部品によって限定生産が可能となり、ドイツでは9万9000ユーロ(1188万円)から販売されている。

今回の提携により、英ジャックス・ガレージ社は、イギリスで初めて純正部品を使って初代ビートルをEVにするビジネスを行うことになりそうだ。

しかし、ジャックス・ガレージが歩んできた道のりは、決して平坦なものではなかった。同社は、2年前の火災で72人の住人が死亡したグレンフェル・タワーの近くに拠点を置くのだ。

火災で経営悪化 従業員を解雇

火災事件の後、経営状況が悪化したというジャックス・ガレージ社。同社を率いるジョセフ・サラマは、スカイ・ニュースに次のように話している。

「火災後は、ひどいものでした。最初の数週間は、道路は閉鎖され、わたし達は営業することができず、支払いも滞り、パーツを受け取ることもできませんでした。その結果、事業はすぐにストップしてしまいました」

その後、売上は対前年比で数千万円規模で減り、従業員の半分を解雇することになったという。

サラマは、この売上の減少は近くに燃え残ったグレンフェル・タワーがあるため、人々がこのエリアを避けるようになったためと考えている。

そんなジャックス・ガレージ社を救うために手を差し伸べたのが、独eクラシックス社である。

今回の提携は、経営が悪化していたジャックス・ガレージ社の将来を明るいものとし、顧客層の拡大につながると期待されている。

「すでにアメリカ、ヨーロッパ、イギリスから問い合わせが来ています」とジャックス・ガレージ社のサラマは言う。

まずはキット展開、その後は?

ジャックス・ガレージはまず、eビートルのデモカーを作るためのコンバージョンキットの提供を開始する。

同社は今後、フォルクスワーゲン・タイプ2バン(ワーゲンバス)や、ポルシェ356のEV版も発売する計画があるという。

eビートルのイギリスにおける価格はまだ決定していない。

独eクラシックス社の販売責任者ジャンフランコ・ピッツートはスカイ・ニュースに対し、「ビートルを改造する費用は4万ポンド(570万円)と見積もられており、そのコストが下がるまでにはしばらく時間がかかるでしょう」とコメントした。

すでにイギリスには多くのクラシックカーをEVにコンバージョンする企業があるが、ジャックス・ガレージ社もそこに加わることになる。

例えば、ウィルトンシャーにあるスウィンドン・パワートレイン社はクラシック・ミニのEV版を7万9000ポンド(1128万円)で販売している。

また、シルバーストンを拠点とするルナズ社は、ジャガーXK120やロールス・ロイス・ゴーストのような、より希少価値の高いクルマのEV化を35万ポンド(4997万円)から行っている。

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みんなのコメント

1件
  • ビートルならあの空冷エンジンのサウンドが魅力的なんだけどね。
    時代の流れなんだろうな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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