これぞワールドカーオブザイヤー
この車がプリウスやインサイトを押しのけてワールドカーオブザイヤーに輝いた理由を理解できない日本人が多いとしたら、「世界
2010.4.3
- 総評
- これぞワールドカーオブザイヤー
この車がプリウスやインサイトを押しのけてワールドカーオブザイヤーに輝いた理由を理解できない日本人が多いとしたら、「世界で評価されるのは何なのか」が理解できてない人が多いということだし、そんな人達のニーズに合わせていたら日本の自動車業界に未来はないと思う。
(そうなれば、また一段と日本人の生活レベルが下がってしまうわけだがそれはともかくとして)
まっとうな安全性、まっとうな燃費、取り回しやすい車体サイズ、手が届く価格設定、それでいて安物っぽくなくこだわりを持って選べる満足感。
これらトータルで考えたら、これほどいい車は他に見当たらない。
欧州カーオブザイヤーやワールドカーオブザイヤーはこのポロで、日本カーオブザイヤーだけプリウスだった。
日本だけ異質だということだけでも理解しなければなるまい。
(プリウスのユーザーレビューで「これぞ世界標準」などといっている人がいたが、ドイツで月に数百台しか売れない車のどこが世界標準なのかとw)
- 満足している点
- 高い安全性
まず、なにより安全性が高い。
レーザー溶接をこれでもかと多用した軽量でありながら強靭なボディ。ドアを閉めたときの感触が国産車とは全然違う。
標準タイヤも、最近の国産車は燃費を稼ぐために安全性を無視してグリップ力の低いタイヤを履かせることが多いが、これはそんなこともない。
当然、横滑り防止装置もカーテンエアバッグも標準装備。
そもそも、それ以前にフォルクスワーゲンの車は足回りがよくできており、同クラスの国産車よりずっと限界領域が高い。きちんと回避できることは重要。
アクセルもオルガン式で何かを挟み込んで戻らなくなることもないし、アクセルとブレーキを同時に踏むとブレーキが優先される。
(こういった設定がトヨタになされてないために叩かれたことをきちんと認識すべきだ)
ヒトの命を預けるモノがどういった構造のものなのかきちんと理解し、一番優先度を高く考えれば国産コンパクトなんて乗れなくなる。
ましてやプリウスのような、安全性を犠牲にしてまで燃費を稼ぐような車は論外。
・高い環境性能
安全性を高めるには、車体サイズを大きく重くするのが一番簡単だが、それでは環境性能を低くしてしまう。
このポロは世界トップレベルの安全性能を持つと同時に高い環境性能も持っている。
(間違っても国産車が詐欺のような数値をたたき出す10・15モードで比較してはいけない。)
やはり、DSGによる高い伝達効率は立派。
プリウスより実用燃費で劣るが、製造時の環境負荷が圧倒的に低いので、トータルで考えればプリウスよりポロのほうがずっとエコである。
・ユーザーフレンドリー
見切りのいいコンパクトな車体、高い安定性としっかりとしたシートによるストレス低減。
運転する楽しみもある。
不安定かつ不自然な挙動で、運転を退屈かつ苦痛な作業にしてしまうプリウスをはじめとしたトヨタ車全般とは大きく違う。
・日本でもちょうどいいサイズ
「かしこい、まいにち」というキャッチフレーズは的確。
これよりでかい輸入車乗るのは古臭く見えるし馬鹿らしいけど、国産コンパクトだと安っぽくて満足感に欠ける。
日本で乗るならこれでちょうどいい。
- 不満な点
- エコノミックアニマルにこの車を選択する理由を説明するのが面倒。
・さすがにハロゲンヘッドライトはちょっと。キセノンがオプションでも選べるようにしてほしい。
・日本の変な制度のせいで、こんなにエコなのにエコカー減税が受けられないこと(補助金はもらえるが)。
・なにより、1.2TSIが出るまで手が出しにくいこと。1.2TSIはエコカー減税対象になる可能性が高い。となると、多少の価格差なら減税で埋め合わせできる。
1.2TSIのほうがキビキビ走ることは確実なので、今手を出すと後悔しそう。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験