非常に美味しい白飯のような車
定期点検の代車として借り出し、400kmほど走った感想です。
実はデビュー時に2.0Tに乗ったこともあったのですが、その
2007.11.12
- 総評
- 非常に美味しい白飯のような車
定期点検の代車として借り出し、400kmほど走った感想です。
実はデビュー時に2.0Tに乗ったこともあったのですが、その時の感想は「速いことは速いがブレーキが甘い」といったもので、あまりいい印象を持っていなかったのですが、
今回改めてじっくり乗ってみると、これは相当の実力がある車ではないかと思いました。
先代であるボーラもV5モデルに乗ったことがありますが、そこから比べて隔世の感があるというぐらいの進化ぶりです。
「中庸」な車ともいえますが、同じく中庸といわれる日本車とは密度の濃さが全く違う。
メルセデス、BMWあたりからの乗換えが結構いらっしゃるというのがうなづけます。
見た目は地味なセダンですが、大きすぎないボディサイズと相まって、長く付き合うなら最良の一台だと思います。
値段もこの性能ならむしろバーゲン価格でしょう。
- 満足している点
- ・市街地走行は引き締まっているが硬過ぎないチューニングの足回りと、高剛性のボディのおかげで良好な乗り心地。標準装着タイヤも、もともとは高速走行向きだが結構しなやか。
・高速走行はさすがドイツ車。ビシッとブレ無く走って非常に安定しておりストレスを感じない。日本車の速度感覚で走ると確実に免停レベルまで出ているので注意。
・峠にも持ち込んでみたが、追い込んでいくとFF車らしいアンダーステアが出るのは当然として、タイヤに余裕がある範疇で走るならピタリと決まるオンザレールの走り。ふらつきがなく正確な応答のステアリングは無駄な切り込み、戻しを無くしてくれる。
・NAなので馬力は150馬力だが、3,000rpm辺りから上は結構瞬発力のある回り方で、加速には全然不足を感じない。これに乗ったおかげでターボモデルは純粋に余裕を増した仕様なんだとわかった。どちらを選ぶかはその人の好みだろう。
・ブレーキも非常に剛性のある効き方で、もちろん効きそのものも文句なし。ターボの時には不足だと思ったのだが、個体差だったのだろうか?
・FSIエンジンと6段ATの組み合わせが非常に良くできていて、シフトショックをほとんど感じない。6段なだけにギアは頻繁に切り替わっているが、無理にシフトアップしたり、低いギアのまま引っ張り過ぎるということもない。この丁寧な変速のおかげでエンジンがうるさく回ることも少なく、結果として静かな走りで高級感すら感じる。
・積極的に燃費を稼ごうとするシフトスケジュール。おかげで、市街地走行のみでも右足を慎重にコントロールして無駄な加速をしなければ燃費がリッター11~12kmという低燃費ぶり。
・硬いが疲れないシートは定番ながら美点のひとつ。
・広大なトランク。かさばる物を積まないなら充分過ぎる広さがある。
・室内は十二分な居住空間。大人4人が余裕で過ごせる。
- 不満な点
- ・きつい右カーブを曲がる時、倒れ込んでいるAピラーが視界に入ってくる。右目の範囲に入り込んでくるので、首を左にずらさないと向こう側が見えにくい。
・Cピラーも結構寝ているので、斜め後ろは見やすいとはいえない。ハイデッキなリアデザインの影響もあると思う。
・エアコンの操作ロジックがややこしく、操作しづらい。
・カミングホーム/リービングホーム機能は、正直意味がわからない。ヘッドライトの点灯は要らないと思う。
・思ったよりもリアのオーバーハングが長いので(その分トランクが広大なのですが)、バックで駐車の時に車止めをアテにして動くと、場所によってはぶつけてしまうかも。これは欠点ではないかな?
・これだけ高性能なら4モーション(4WD)モデルが欲しいところだが、設定が無い。前モデルのボーラにはあったので、後日追加?
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験