2017年10月
■2017年10月
フォルクスワーゲングループジャパンは、電気自動車の「e-ゴルフ」を2017年10月19日に発表、同日よりインターネット専用サイトから申し込みを開始し、同年12月25日まで注文を受けて、同年末から納車を開始した。
新たに設定されたe-ゴルフは、モーター駆動による高い静粛性と余裕のパワーを両立。最高出力100kW、最大トルク290NmのパフォーマンスとJC08モード燃費で301㎞の航続距離を実現している。街中はもちろんロングドライブでも使える実用性を兼ね備えたEVだ。搭載されるリチウムイオンバッテリーは車両の床下にすっぽりと収めることが出来、さらに床面をフラットにすることで重量バランスを最適化、安定感のある乗り心地を実現する。
ボディの右側面(ガソリン車の給油口の位置)に日本の急速充電規格であるCHAdeMO方式の充電ポートを配置し、約35分でバッテリー容量80%までの充電が可能。普通充電用のポートはフロントエンブレムに内蔵され、約12時間でフル充電が完了する。普通充電は現在普及している3kW(200V15A)だけではなく、将来の充電環境を見据えて倍速充電規格である6kW充電にも対応。この場合は約6時間でフル充電となる。
ドライビングプロファイル機能としては、ノーマル、エコ、エコ+の3つのモードを設定。始動時はノーマルモードとなり、エコ、エコ+モードを選択することで航続距離を伸ばすことが可能。エコモードでは最高出力、最高速度、エアコンの出力などを抑制し、エコ+モードにすると航続距離を最大化するため、さらに動力性能が制限され、エアコンは作動を停止。エコ、エコ+モードであってもアクセルペダルを踏み込んでキックダウンの操作を行えば、通常のノーマルモード同様の性能となる。また、ブレーキエネルギー回生システムを採用し、減速レベルを4段階で切り替えることが可能。エアコンはヒートポンプシステムの導入によってエアコン使用時の高電圧ヒーターが消費する電力を大幅に減らすことができる。
先進の安全運転支援システムも充実。「レーンキープアシストシステム」をはじめ、全車速追従機能付きの「アダプティブクルーズコントロール(ACC)」、渋滞時追従支援システム、歩行者検知対応「エマージェンシーブレーキシステム」、「ブラインドスポットディテクション(後方死角検知機能)」、「リヤトラフィックアラート(後退時警告・衝突軽減ブレーキ機能)」、「ドライバー疲労検知システム」などが装備されている。
装備では9.2インチの大型全面タッチスクリーンを採用した純正インフォテイメントシステム(ディスカバープロ)により、最新の情報をオンラインで入手したりスマートフォンとの連携が可能だ。車両との連動性により車両の各種情報の表示や先進安全装備の設定も行える。フルセグ地上TVチューナー、Apple Carplay、Android Autoなどにも対応。12.3インチの大型ディスプレイによるデジタルメータークラスター、LEDヘッドライトはオプションで設定されている。
■2018年7月
フォルクスワーゲングループジャパンは、電気自動車の「e-ゴルフ」に特別仕様車「プレミアム」を設定して、2018年7月4日に発売した。
「プレミアム」はレザーシートやアンビエントライトなどを採用し、内装の質感を大幅に高めるとともに、ベースモデルには設定のない3色のボディカラーを設定した。またこれまでは3年間無償で利用できるオンラインサービス「Volkswagen Car-Net」を2年追加して無償提供。さらに「フォルクスワーゲン ニューサービスプラス(3年間)」や「フォルクスワーゲン延長サービスプラス(2年間)」、延長保証プログラム「Wolfi(ウォルフィ)サポート(2年間)」などの保証やアフターサービスも無償提供した。
あわせて、全国約2万基のNCS(合同会社日本充電サービス)の充電ネットワークで利用可能な独自カード『Volkswagen充電カード』のサービスの提供を開始。これに伴い「e-ゴルフ」の販売を従来のWebによる受付から店頭販売に切り替え、全国のフォルクスワーゲン正規ディーラーにて取扱いを開始した。