トヨタ ヤリス 「入魂の世界戦略車」のユーザーレビュー

入魂の世界戦略車

2020.7.13

総評

かなりコストをかけて作られたのが感じられ、乗り心地やハンドリングなど、上級のカローラスポーツに迫る要素も多い。
装備面でも運転支援や安全機能など、「こんなものまで?」と思うようなものもあり、クラス水準を引き上げている。
一方でトヨタ車共通(?)のアクセルレスポンスの悪さは、何とかならないものか。
せっかく走りで評価できるところも多いのに、これだけで全部をスポイルしてると言っても過言じゃないくらい。
間違いなくいいクルマなんだけど、実に惜しいなぁ。

満足している点

ボディや足回りを見る限り、Bセグメントながら世界戦略車として、相当にコストをかけて製作されたのがよく分かる。
10年前の国産コンパクト車なら、音楽を聴くにもかなり音量を上げる必要があったけど、このクルマは静粛性に優れるためそこまでの必要はない。
クラス水準から評価すれば、ハンドリングも乗り心地も優れていると思う。
従来の無機質なトヨタ車では感じなかった、「楽しさ」があるクルマ。
エクステリアも個人的に苦手だったキーンルックが、ようやくダイナミックで躍動感のあるものになってきた。

不満な点

個人的に声を大にして言いたいのは、何故トヨタ車のアクセルは、いつもダイレクト感に欠けてるのかということ。
どれだけ踏めばどれだけのパワーが得られるのか、軽いうえにフニャフニャで非常に分かりにくい。
(他メーカーのクルマでは感じたことはない)
これさえなければ、かなり高評価できるクルマなのになぁ…。

デザイン

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走行性能

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エンジンは廉価版だけに、アクセルを踏むとガーガーとノイジーで、アクセルレスポンスも遊びが大きくてフニャフニャ(クラウンやカローラスポーツもそうだったけど、トヨタは全部こんな感じ？)。
エンジンブレーキがほとんど効かずに、アクセルオフにするとクルージングになるのは、燃費を稼ぐためかも知れないが、愛車との感覚が違いすぎて少々扱いにくい。
コスト的にエンジンがノイジーなのはしかたないとしても、スポーティを売りにしてるみたいだし、もっとアクセルとのダイレクト感は欲しいなぁ。
一方で高速道路の長距離移動では、小さなボディながら安定感があり、ボディの剛性の高さが感じられる。
ハンドリングはFFらしくややアンダーで、Rがキツくなると踏ん張り感が足らなくなるけど、日常域では破綻はなく問題ないレベルであり、レスポンスもそこそこクイックであり、全体的には悪くない印象。

乗り心地

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このクルマに一番感心したのは足回りとボディの剛性。
まず足回り、凹凸のいなし方はドイツ車風の固めであり、トラクションを失うことなく一発でショックを収めるものであり、国産の小型車としては良く出来てると感じられた。
またハンドリングにも好影響があるように、ボディの剛性が高いため静粛性も良い(エンジン音は侵入してくるが)。
さらにインパネに物置が多く使い勝手良いのは、トヨタらしくユーザーフレンドリーな要素であるが、一方でドアオープナー周りの形状が複雑で扱いにくかった(自分が鈍いだけ？)。
リアシート周囲の空間は、前席の位置がある程度前でなければ膝下に余裕はなく、ヘッドクリアランスも170センチの私だとスレスレであり、長距離移動には向かないかな。
さすがトヨタと思わせたのは、このベースグレードながら障害物センサーの装備があったり(オプション?)、SLIが一部(?)あったり先進機能が充実していたこと。

積載性

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先代より小さくなったというフィットが330L、ヤリスはそれより大幅に少ないらしい(200L少々?)。
見た目にも最小限であり、二名乗車までのパッケージという割り切りが感じられる。

燃費

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価格

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故障経験