トヨタ ヴォクシー ハイブリッド 「ミニバン唯一の4WDをラインアップ」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

栗原 祥光
栗原 祥光(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
3
走行性能
3
乗り心地
2
積載性
3
燃費
3
価格
3

ミニバン唯一の4WDをラインアップ

2022.8.16

年式
2022年1月〜モデル
総評
最も売れているミニバンのハイブリッド仕様車。40万円ほど高い価格設定だが、下取り査定やランニングコストを考えるとハイブリッドを選択した方がよいのでは?
満足している点
後輪にモーターを取り付けた四輪駆動車をラインアップしている点。雨や雪道で高い走行安定性、走破性を見せるばかりか、家族に安心感を与える。
不満な点
2列目シートが横方向へ移動できないため、3列目への乗降時は2列目シートの人は一度車外に出なければならない。また3列目は他車と比べて閉塞感が高い印象を受ける。
デザイン

3

力強く頼もしさを覚えるフロントマスクは高級感十分。シンプルでキュービックな形は長く使っていても飽きることは少ないだろう。インテリアも必要にして十分な装備と高級感で、チープさが少ない。
走行性能

3

他車と異なり、4輪駆動車もラインアップ。雪はもちろん雨でも安心して家族とともに目的地に行けるのは大きなメリット。ガソリンエンジン仕様車では不満を覚えたトルク不足も、ハイブリッド仕様車では解消されるほか、静粛性も若干アップする。
乗り心地

2

基本的に柔らかく腰高の印象。衝撃の角は丸いが、振動収束までに時間がかかり、揺り戻しが多い。コーナリングもロール量は多めだ。
積載性

3

3列目シートを立てている状態では軽自動車と同等の荷室容量だが、3列目シートをたためばミドルクラスSUVを超える容量が得られる。バックドアはかなり大きいので、駐車場によっては当たる可能性も。
燃費

3

カタログに書かれている2WDでリッター23km、4WDで同22kmという公称燃費(WLTCモード)の値に目を疑うが、実際もその位の値が出てくる。2WDに乗った際、街乗りで22km/リットルを記録、400kmほど長距離を走行しても19km/リットルという燃費のよさを見せた。これはライバルと比べてリッターあたり5kmほどいい数字だ。
価格

3

価格は344万円からと、ガソリン車と比べて40万円ほど高価の設定。だが買取金額も高めで、燃費も考えるとハイブリッドを選択する方がよいのでは?
栗原 祥光
栗原 祥光
自動車ジャーナリスト
東京都出身。中央大学理工学部卒業後、電気回路エンジニアへ。30歳を前にオーディオ専門誌とタウン情報誌、同Webサイトの編集者へと転身。現在はフリーのカメラマンとライターとして、年間100台近い自動車・バイク取材のほか、モータースポーツや各種イベントの取材を精力的に行っている。好きなクルマはライトウェイトスポーツと大型SUV。
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