トヨタ ヴォクシー ハイブリッド 「Mクラスミニバンの代表格」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

まるも 亜希子
まるも 亜希子(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

3

デザイン
4
走行性能
4
乗り心地
3
積載性
5
燃費
5
価格
3

Mクラスミニバンの代表格

2021.10.29

年式
2014年1月〜モデル
総評
子育て世代の家族に必要な、広い室内と便利な装備、自転車も積みやすい大容量のラゲッジなどがバランスよく揃い、燃費も優秀。ですが他社のミニバンにはない個性がないのは、ちょっと寂しいかなと感じます。
満足している点
ハイブリッドモデルに標準装備の快適温熱シートや、1席集中モードと温度センサーがついたフルオートエアコン、オプションでリヤオートエアコンもあるなど、室内の空調がしっかり整っているのは嬉しいところです。
不満な点
先進安全運転支援機能は、必要最低限といった印象で、誤発進抑制機能や渋滞追従機能付きACCといった、ライバルに装備されているものがないのが気になります。
デザイン

4

堂々として若々しい父親のイメージで、Mクラスミニバンの人気を牽引してきた功績にはデザインも大きく貢献しているはず。ミニバンをエアロとメッキ加飾でギラギラさせるのも、ヴォクシーが先駆け的存在です。
走行性能

4

ハイブリッドもガソリンも基本的には軽快なハンドリングと低中速域で俊敏な加速フィールが得られるので、市街地でのストップ&ゴーでもストレスなく走れます。ただ高速道路ではガソリンモデルはやや接地感が薄い場面も。
乗り心地

3

前席と2列目・3列目シートの乗り心地に差があります。後席はやや硬めで、とくに超ロングスライドで後ろに座った時にいちばんゴツゴツと振動がきてしまうのが残念。
積載性

5

ラゲッジのフロア高が地上から50cmの低さと、開口部の底辺が広い形状で、大きな荷物や重い荷物の積み下ろしがラク。3列目シートの跳ね上げ格納もバネがついていて女性1人での操作もスムーズにできます。
燃費

5

ハイブリッドはMクラスミニバンでトップクラスの19.0km/L(WLTCモード)で優秀。市街地をちょこちょこ乗っても燃費が悪化しにくいのも魅力的です。ガソリンモデルは郊外路で燃費がアップしやすいです。
価格

3

本体価格だけ見るとライバルと同等かややお買い得に見えますが、子育て世代の必需装備である両側パワースライドドアがオプション設定だったり、サイドエアバッグもオプションなど、装備内容がやや劣る印象です。
まるも 亜希子
まるも 亜希子
自動車ジャーナリスト
映画声優、自動車雑誌編集者を経て独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員。YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」、「おっさん on boad」にも出演中。
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