トヨタ シエンタ 「コンパクトカーの延長で乗れるミニバン」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

コンパクトカーの延長で乗れるミニバン

2021.10.29

年式

2015年7月〜モデル

総評

大ヒットモデルですが、登場から大きな変更なく６年が経ち、３列シートモデルより２列シート５人乗りの方がグレード構成が多くなるなど、路線変更をしています。ただ低フロアで荷物がたくさん積める長所は健在。

満足している点

視界や運転感覚、小回り性能など、すべてが「コンパクトカーの延長」という気軽さで乗れるため、７人乗りが欲しいミニバン初心者や、道路環境が狭いところで使う人にもぴったり。

不満な点

７人乗りのモデルは、３列目シートが床下格納でスッキリ使えるのはいいのですが、格納するには２列目シートを持ち上げる必要があるため、２列目にチャイルドシートを装着するような子育て層にはやや面倒です。

デザイン

3

デビュー当初は「スポーツバッグ」をイメージしたスポーティ路線のデザインでしたが、現在はアウトドアを意識したFUNBASEなど、少々イメージを変更。でも個性の強いフロントマスクはひと目でシエンタとわかります。

走行性能

3

1.5Lのガソリンとハイブリッドがあり、どちらも驚くほど軽快な加速フィールと俊敏なハンドリング。ただ２〜３人乗車の時より、６〜７人乗車の時ではボディの一体感が薄れ、重々しい乗り味になります。

乗り心地

3

ハイブリッドの方がやや重厚感が高まり、乗り心地はしっとりしています。ただ１列目シートは快適なシーンでも、シートアレンジ重視で作られた２列目、３列目シートでは振動が気になることも多いので要チェックです

積載性

4

フル乗車だとラゲッジの奥行きが短いですが、３列目が２列目シートの下に格納でき、フロアが低くフラットになります。７人乗りの２列目はタンブル格納式なので、前倒しできる５員乗りの方が広く使えます。

燃費

4

ガソリンでWLTCモード17.0km/L、ハイブリッドで22.8km/Lはとても優秀。ハイブリッドなら市街地でのチョイ乗りでもそれほど悪くならないのがいいところです。ガソリンは飛ばしすぎると悪化が激しいので要注意です。

価格

3

７人乗りのコンパクトミニバンで比較するとリーズナブルですが、５人乗りの両側スライドドア車として見ると、ルーミーやソリオなど他にもコスパのいいライバルが増えてきます。安全装備などもやや古めです。