トヨタ ライズ 「SUVの形をした便利で安価なコミューター」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

SUVの形をした便利で安価なコミューター

2021.1.14

年式

2019年11月〜モデル

総評

内装や走りにおける「上質感」は求めず、とにかく手頃な価格で入手できる「便利な道具」が欲しい人には、かなり向いている一台です。

満足している点

クセはないが個性的ではある外観デザインと、決して高級車のような走りではありませんが、値段相応以上にしっかりとした走りには満足させられます。

不満な点

低価格帯の車ゆえに仕方のない話なのですが、舗装が悪い箇所での突き上げ感と、その際の揺れがなかなか収束しない点は正直、気になります。

デザイン

4

中型SUVである「RAV4」にも通じる力強いイメージのフロントマスクを、コンパクトなボディのなかに違和感なく配置。そしてクロカン風の無骨さと、都会派風な洗練も上手に融合されています。

走行性能

3

DNGA世代の新プラットフォームは操縦安定性に大きく寄与していて、最高出力98psの1L直3ガソリンターボエンジンもまずまずパワフル。高級感こそありませんが、しっかりとした走りを披露してくれます。

乗り心地

3

路面が悪い場所ではショックがやや大きく、若干揺らぶられる感触はあります。しかし車両価格から考えると「納得できる範囲」です。

積載性

4

小さな車の割に荷室はまずまず広く、取り外し可能なデッキボードの下にあるサブトランクはかなり深いため、積載性は良好といえます。

燃費

4

売れ筋であるFFモデルのカタログ燃費（WLTCモード）は18.6km/L。一般道やワインディングでの実燃費も、普通のペースで走る限りはカタログ値に近い数字か、またはそれ以上の数字になります。

価格

5

充実した運転支援システムを標準装備していながら（最廉価グレードのXを除く）100万円台スタートで、最上級グレードでも228万2200円という価格設定は大いに魅力的です。