トヨタ プリウスPHV 「PHEVの使い心地とその評価は?」のユーザーレビュー

fid fidさん

トヨタ プリウスPHV

グレード:- 2017年式

乗車形式:その他

評価

4

走行性能
3
乗り心地
3
燃費
4
デザイン
3
積載性
1
価格
-

PHEVの使い心地とその評価は?

2017.5.11

総評
EV走行時、極力電池を温存して走りたい衝動に駆られる。結果としてアクセルペダルはふんわりと優しく、以前にも増し大人の運転スタイルに変わった。充電の繰り返しにより、実質EVとして使えることを評価。

普通のプリウスに比較し、フロントのデザインはシャープで好印象。近くで見ると樹脂の質感には好感は持てないが・・・。リアは嫌いではないものの、フロントほどシャープではない。いくばくかの押し出し感があることが、後ろから煽られる機会が少ない要因か?

電池容量は、現在においてのコストや重量見合いで最適なレベルで設定されたと思い、電池で50km程度を走ることを考えれば大きな不満は無い。しかし、この先電池のコストや体積が下がることを想定すると、より大きな電池容量が求められ、仮に200km程度走行できれば週1回の充電で済む。近い将来は非接触式の充電システムにより、駐車する際に充電が完了するのが理想。このままトヨタのプラグイン戦略が進めば、すぐに普通になる日も早いのではないかと思うし、その進化に期待をしたい。
満足している点
①モーター走行による快適性 と、基本骨格の良い足回りを評価

基本モーター駆動のため、内燃機関の官能性とは別次元の気持ちよさが味わえることが魅力。新たなコンセプトによるシャシー及び足回りは、当初の目的に向かって進化していると思われ、万人に受け入れられるものであろうし、昔を知る者にとっては評価に値する。

最も、これが今後のトヨタ車の水準になるのであろうし、その後発売される車の評価も高く、個人的にはこれが凄いと思うところである。

②レーダークルーズコントロールによる快適な走行
長距離走行の際、加減速を繰り返す周囲の車と協調する煩わしさから解放されることが、これほど快適なものとは思わなかった。長距離をこなしても結果として疲れず、素晴らしい。ブレーキによるサポートも安心感がある。ただし、車間距離の設定が思うより短いことは疑問。調整の幅をより増やした方が尚良い。余談だが、全ての車にこれが標準装備されれば、事故や渋滞も激減するのではと思う。

③インテリジェントパーキングアシスト
こんなギミックを誰が使うのか?と思ったが、狭い場所でもきちんと駐車するのには驚いた。今のところ使うのは同乗者に見せる時に限られるが・・・。

④エアコン
ガスインジェクション機能付電動インバーターコンプレッサー (豊田自動織機製)は、デンソー製のエアコンと組み合わされ、寒冷時にもその威力を発揮する。EV走行でも温かいのが素晴らしい。シートとステアリングにもヒーターが装着され、冬場の快適性が向上したのは評価できる。
不満な点
①着座位置が低く、シートに腰を掛けるのではなく、尻を落とすように乗り込む必要がある。乗ってしまえば悪くはないので、不満ではないか?

②申し訳ないほどガソリンスタンドに行く回数は減るだろう。その代り、充電をする頻度は多くなる。走行する距離にもよるが、充電ケーブルをコンセントに接続する行為を毎日行うのは、正直煩わしい。

③フロント・リア共に造形が複雑で、汚れを落とすのにひと手間掛かる。じっくりと洗車をする時間があれば気になるものではないが、頻繁にサッと洗車することが多いので、これが意外と気になることに気づいた。ここまで複雑にする必要があるのか?とも思うが弊害もあり、リアのダブルバブルウインドウにより向上したと言われる空力性能は、フロントの造形により相殺され、Cd値は普通のプリウスとほぼ変わっていないそうだ。これも余談だが、最近のトヨタ車の造形はどれも複雑な傾向にあるように見え、そういう点では30系プリウスのシンプルさに今でも好感を持つ。

④ロードノイズはそれなりに耳に届く。

⑤パーキングブレーキ
足踏み式は苦手。ここまで来たら電子式が望ましいと思う。

⑥ウインカーリレーの音
安っぽい。同乗者にも指摘されることがある。

⑦AC100Vを取り出すのに、「ヴィークルパワーコネクタ」と呼ばれるオプションを75,600円で選択する必要があるのは疑問。止むを得ず選択したが、標準で取りだせるのが、あるべき姿ではないか?

⑧T-Connectの走行ログ管理により、いつどこを走ったかがスマホやPCで全て確認できるため、嘘をつけない(笑)。

⑨タテ型ディスプレイ
この車のインテリアには欠かせないデザイン。エアコン・オーディオ・T-Connectサービスまで、全ての操作をここで行うようになっており、慣れれば便利とも思う。3年間無料のT-Connectサービスには様々な仕掛けがあり、スマホとの連動も含め面白く使えそう。ここまでは良いが、不満点として、画面操作中に外枠のボタンを誤って触れてしまうことがままあるのは要改善。ナビ機能はいたって普通及びそれ以下か? オーディオも凡庸で操作性も良いとは思えない。

さらに、空調のスイッチも一体のタッチパネル式になっており、システムを立ち上げてから画面が出るまでに何と15秒間を要する。酷暑の時など直ぐにスイッチを入れたいものだが、待つのは辛い。後退の際もリアビューモニタの表示により空調操作が不能となり不便極まりない。入切だけでも何らかの形で操作出来るような仕様が望ましい等々、不満も多い。

⑩エアコン
電動インバーターコンプレッサについて、氷点下時においても暖房性能の評価に変わりはないが、動作時には電池の消耗は早くなり、電池による走行距離が落ちることに不満。容量が現在の倍近くになれば、評価は相当上がる。
デザイン

3

走行性能

3

この車は基本的にモーターによる走行が主体となる車であり、電池容量がある限りエンジンに火が入ることは、ほぼ無い。17インチ仕様車での満充電における走行可能距離表示は60㎞強。実際に走ると条件にもよるが、40~50kmの航続距離を持つ。

①EVとしての評価
街中主体で通勤や買い物程度の使用である限り、ほぼEVとして賄える。早朝の出発から深夜の帰宅まで、周囲に配慮をする必要がないのが大変良い。発進加速は滑らかで静かに、そのままアクセルを踏み続けると、いつまでも、どこまでも加速して行くような感覚が新しい。高速道路においてモーターのみで巡行した時は、新しい乗り物に乗っているような感覚を覚えた。中間加速における、アクセルを開けた瞬間の応答性は驚くほど良いと思うことがある反面、その後は平板な加速に転じ、加速性能は凡庸である。

②HVとしての評価
電池容量が無くなると(SOC10%強)エンジンに火が入る。その先は普通のプリウスと一緒となるが、電池容量が減ってもエンジン始動による強制充電モードにはならないようだ。その際もアクセル開度により走行中でもエンジンは停止し、停止すればアイドリングをしないのは素晴らしい。高速領域においても条件によりエンジンが停止し、気持ちよいほど燃費が伸びていくのが面白い。

③山道にて
EVモードで高原道路のような山道に入ると、適度なコーナーの連続を遠くに聞こえるモーター音と共に走るのが気持ち良く、新しい乗り物のように感じる。その際の挙動も実用車として十分以上。普通のプリウスより重量が増えたためか、振り回したときにどっしりとした感覚もあるが、悪くはない。重量配分が62:38から56:44と後ろ寄りになったことは、プラスに出ているのかどうかはわからない。決して固くなく、むしろ柔らか目の設定にもかかわらず、少々頑張って走ってもよく粘る足回りは、十分な評価が与えられると思う。
ただし、タイトなコーナーを「自分の思うとおりに走るか?」と言えばそうではなく、もどかしさを感じることもある。
乗り心地

3

①純正オプション17インチアルミホイール&ヨコハマBluEarth-A 215/45-17での評価

基本的には柔らかめでしっとりとした印象。車の評価をするときに、この表現を使おうとしたことはこれまでにないが、「たおやか」な乗り心地とでも言おうか。街乗りから高速域においても大きな不満はない。毎日通る大きめの段差を通過する際、リアタイヤが段差を乗り越えた後に、リアが沈み込むような挙動を見せ、重量物が後ろに乗っているような感じを受ける。これは特殊な状況下での挙動と思われ、通常の走行シーンでは気になるものではない。

大人4人とその手荷物を載せた状態での後席での印象、高速道路の目地段差程度は適度に処理。橋梁部の段差でも、フロント比較でリアの処理がうまく、不快さは少ない。アイポイントも適切で、後席住人から不満が出ることは少ないと思われる。同じような状況下で、30プリウスではリアに突き上げが散見された記憶があるが、この車は格段に進化している。

②純正15インチアルミホイール&ヨコハマIG60 195/65-15での評価

17インチ比較でハイトも高く、「乗り心地」は良好に振れると想像したがそうでもなく、タイヤがつぶれるときの印象はむしろ固いように感じる。慣れてしまえば、こんなものかということになるが、 17インチに戻したときの「たおやかさ」を想像してしまう。
積載性

1

悪い。キャディーバッグを一つ載せただけでスペースが一杯になるような感覚。この状態での大きな買い物は、ままならない。物入れも極端に少なく、この車の難点はここにある。
燃費

4

①燃費
EVモードである限り、ガソリンは消費しない。
初めての遠乗り、出発時にEVモードで40㎞程度、その後はHVモードでトータル370kmを走行。8割が峠越えを含む高速道路で、90km/h~100km/h+にレーダークルーズを設定。特に頑張ったわけでもないのに32.6km/lの燃費表示。悪くはないのでは。HVモードによる街乗りでも、極力モーターによる走行が実行され、30km/l程度は頻繁に記録される

②電費
温暖な気候の時、満充電(SOC82%程度)から、EVモード自動解除時(SOC12%程度)まで、電池のみで40km~50km程度の走行が可能。

ただし、エアコンディショナーを使用するか否かで大きく変化する。夏場の酷暑時に冷房を使用する際も悪化するが、特に冬場は極端である。

理由はガスインジェクション機能付き電動インバータコンプレッサを作動させるため。氷点下5℃程度でも、そこそこの暖房能力を有するのは評価するが、電池の消耗は激しく、電池での走行距離は20km代まで悪化。やはり電池容量を増やしたいところか。
価格

-

故障経験
故障ではないが・・・報告も含め

T-Connectに接続する際、マニュアルに従い作業するも、どうやっても接続できない現象が発生。オペレーターに電話し、あれこれ作業しても解決せず一旦保留に。折り返しの電話の内容は・・・

オペレーター「レーダー探知機やテレビを見るキットをつけていませんか?」。
私「ああ、あります・・・」。
オペレーター「それではそれを外して・・・」。
ここですべてを把握した私は、「はいわかりました。それではやってみます」ということで原因はそこ。OBDコネクタを抜き、再度接続するとあっけなくコネクテッド完了。皆さんもお気を付けください。

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