トヨタ プリウスα 「ひたすら抑揚感のないクルマ」のユーザーレビュー

ひたすら抑揚感のないクルマ

2020.2.23

総評

　職場の公用車（とウチの職場では呼称してる)で、たまに出張で往復200㎞くらいの距離を乗ることがあります。結構前に導入されたクルマだけど、いまだ(2020年2月末)にカタログモデルにラインナップされていて驚きました。
　高燃費なことは良いことだけれども、そのためにこの抑揚のないドライブフィールになっているのなら本末転倒のような気がする。アクセルを踏む、ブレーキをかける、ステアリングを切るなどのドライバーの操作に対する反応幅が狭く、例えば人間と対話しているのではなく、古臭いロボットみたいな人工知能的な相手とやり取りしている感じでコミュニケーションの繊細さが皆無。
　室内は広いし、走りっぷりは安定感があって気楽に乗れるので単なる移動の手段として考えればよく出来ているのだろうけど、運転は少しも楽しくない。

満足している点

　やっぱりハイブリッドは燃費がいい。
　車重のせいか？　走りっぷりにどっしり感があり、のんびり走る時分には安心感が高い。
　ちょうどよい車体サイズに広い室内。
　視界が広い。フロントピラーがあるけど特に気にならない。

不満な点

　ゴムを捻じっているような感触で変に重い割には手応えの無いステアリング。
　抑揚感が無さ過ぎてスピード感が感じられない。
　ブレーキが効いてるようで効いて無いようで、停止直前に急に効いて来てカックンブレーキになりやすく運転してて不快になる。
　パワートレーンは静かだけど、ロードノイズが盛大に車内に響き渡る。

デザイン

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走行性能

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　2人乗りまでしか経験無いですが、必要十二分なパワー。ただ、アップダウンの多い高速道路（首都高湾岸線やアクアラインなど）ではエンジン音が聞こえないためスピードメーターを睨み付けていないと速度低下に気付くのが遅れ、ノーマルモードでは速度回復に時間がかかる。パワーモードなら余裕の動力性能だけど、その分燃費が悪化するのでハイブリッドに乗っている意味があまりなくなってしまう。
　高速道路でのクルージングでは意外に燃費が伸びずメーター読み23～24㎞/L程度までだった。街乗りの方がガソリンエンジン車に対するアドバンテージが大きい感じ。
　ハンドリングは車重が重いせいか？　終始安定性が高く、アクアラインの橋の上で強烈な横風を受けても大げさに流されることもなく容易に修正が効く。ただ、重い割に手応え感に欠けるステアリングフィールは深さが増していくコーナーでは不安感を感じるほど頼りない。ただし、コーナリング中にわざと姿勢を崩すようなブレーキングをしても終始安定しているので安楽に安定して走らせることが出来る。
　スピードとパワートレーンからの振動や音などがリンクしないので、気が付くと自分の期待以上に加速していたり、逆に減速しているのに気づかなかったりする場合があり、そういう点では扱いにくいクルマと感じ。これがこのクルマの最大の問題点と思う。巷のプリウス乗りに運転が雑な人がやたらに多いのはこの辺が原因ではないか？
　定常走行中に無理にエンジンを止める必要はないし、走行中は常にもっとエンジン音をドライバーに聞かせるようなセッティングにした方が良いのではないか？と思う。

乗り心地

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　重量の重さとひょっとしたらバッテリーの搭載位置のせいかもしれないけど、柔らかくフラットライドで同乗してても乗り心地は良好。
　ロードノイズの遮音性はコンパクトカーレベルで良くないと思う（エンジンノイズが聞こえてこないせい、というのも多分にあるだろうけど）。
　車内空間は広々していて大人4人までなら十分な広さ。

積載性

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　バッテリー積んで、この積載性は立派だと思う。小物入れがもう少しあった方が使いよいと思う。

燃費

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　一般道では極めて良好だけど、高速道路では拍子抜けするほど伸びない。

価格

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故障経験

　なし