上質なプリウス
当初余り期待せず試乗しに行ったが、外観の洗練さに良いなと感じた。見た目はプリウスのようでプリウスで無いようで、上質なワゴンそのもの。若
2011.9.9
- 総評
- 上質なプリウス
当初余り期待せず試乗しに行ったが、外観の洗練さに良いなと感じた。見た目はプリウスのようでプリウスで無いようで、上質なワゴンそのもの。若干延長されたボディーはプリウスよりも余裕があり、知的ですらっとしたカッコよさを感じた。パール・ホワイトの塗装が最高に似合っていた。この色は上質さを演出するのに向いている気がする。トヨタのクルマは正直残念なデザインが多いと感じるが、プリウスとエスティマだけは都会的で良いと以前から思っていたので、このクルマには更に洗練された良さを感じた。SF小説に登場する未来の車の様でもあり、フランスとかのバカンスを楽しむ為のファミリー・ワゴンのようでもある。素のプリウスが持つ、無機質で窮屈な印象は無い。
乗り心地も非常に良いと思った。個人的にはトヨタ車全般に足回りの味付けは好みでは無いが、このクルマはしっかり感もあり、程よくソフトさもあり、クラウン等のソフトすぎる弱点を克服して、尚且つ上質さは残した様な感じがした。ラゲッジ・スペースもまずまず広いし、内装もプリウスみたいにビジネス・ライクではなく、明るい雰囲気だし、おまけに後方視界も悪くない。若干ボディ・サイズが大きい点と重量アップによる燃費の低減さを除けば価格的にはプリウス以上の魅力があると思う。
- 満足している点
- ・上質な乗り心地。静かで、快適そのもの。プリウスとも乗り比べたが、静粛性、振動、室内の心地よさ、広さのあらゆる点でワンランク上と思う。クラウンとの直接比較は行っていないが、これくらい良ければ、使い勝手では上回ると思われるし、クラウンの半額で乗れるし、個人的には迷う余地すら無い気がした。
・絶妙なボディ・サイズと洗練されたデザイン。クラウンと比較してユーザーの方には申し訳無いが、クラウンは国内で使うにはやや大きい。このプリウスαも決して小さくは無いが、ワゴンとしては程よいサイズ感である。クラウンじゃなきゃ嫌だといった方でなければ、こちらのサイズが真っ当で使いやすいと思う。室内も狭くは無いし、文句無いレベル。3列シート仕様では多少狭くなるが、基本的な5人乗りではゴルフ・バッグが4個、標準的な旅行トランクも4個載せられるらしい。
・長距離にこそ本領発揮。ハイブリッドの利点である低燃費さとこのマルチに使えるボディによって、陸路でのロング・ドライブは快適に行えるだろう。そう考えると、235万円~の価格設定でこの内容は驚異的である。釣り、ゴルフ、週末のまとめ買い、お子様の送迎、ロング・バケイションとありとあらゆるニーズに対応が可能。これだけでもこのクルマを選択する理由になると思う。
- 不満な点
- ・大きな短所は特に無いと思う。納車待ちが長いのとそのうち街に溢れるほど多く見かけるようになるだろうといった点くらいか。直接のライバルと言われているフィット・シャトル・ハイブリッドが価格、取り回し、維持費では上ではあるが、質感、割安感、乗り心地等では負けていない。上質感からしたら、クラウンやレクサス等と差は余り無いと思う。トータルで考えると世界1お買い得なクルマかもしれない。プリウスの開発費はフェラーリの比では無いらしい。3ナンバーを選ぶか、5ナンバーを選ぶかその辺りの差でライバルのシャトルと比較すれば良いと思う。それ程にこの2台のクルマは使えると思う。因みに試乗ではシャトルが37㌔/L、αが26㌔/Lほどの燃費計での数値であった。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験