トヨタ パッソ 「可愛いペットのようなクルマでした」のユーザーレビュー

可愛いペットのようなクルマでした

2017.2.25

総評

2006年式の初代前期型、特別仕様車Ｘ “HID Limited” 4WD です。
「街乗りお買い物カー」として見れば、非常に完成度の高いクルマでした。
私のような長距離主体の使い方だと、走りの面で不満が出ますが、
それは本来のコンセプトから外れているので、致し方なしです。
度重なる不具合により、泣く泣く手放しましたが、
ちょっとした短所でも愛嬌と思わせてしまうような、
可愛いペットのようなクルマでした。

満足している点

・取り回し性
　視界が良く、小回りも利くうえ、パワステも軽いため、非常に運転しやすかったです。

・実用性
　他社に乗り換えて分かりましたが、各種スイッチ類の操作のしやすさ、
　収納スペースの豊富さは、トヨタ車に共通する美点だと思いました。

・シャープな外観
　個人的に、初代パッソの前期型は、歴代パッソの中で一番カッコ良いと思っています。
　「いかつカワイイ」のコンセプトは、老若男女問わず、誰が乗っても似合いますね。

不満な点

・コラムシフト & 足踏み式パーキングブレーキ
　操作性に問題は無かったものの、やはり、フロアシフト & サイドブレーキの
　組み合わせの方がしっくりきます。
　あくまでも、個人的な好みの問題ですが。

デザイン

-

走行性能

-

・パワー不足
　街乗りでは大きな不満はありませんが、坂道に差し掛かると、
　すぐにエンジンが悲鳴をあげていました。
　1000ccの4WDとは言え、最近の軽ターボと比べても、明らかにアンダーパワーです。

・安定感に乏しい足回り
　前後スタビライザー未装着なので、カーブではかなりのロールを伴います。

・ATの制御
　減速時に一定の速度になると、勝手に前へ進んでいこうとします。
　意に反する動きなので、気持ちが悪いです。
　また、クリープ現象もかなり強く、結構な勢いで進もうとするため、
　慣れないと驚くかもしれません。

・エンジンブレーキ
　シフトダウンすると、割と強めに効くのが好印象でした。

乗り心地

-

・落ち着きの無い足回り
　基本ソフトな味付けですが、荒れた道を走るとバタつきます。
　必ずしも、乗り心地は良くありません。

・3気筒エンジン特有の音
　巡航時は割と静かですが、キックダウンすると
　軽自動車のような音が車内に響き渡ります。
　そして、音の割には、なかなか加速していきません。

積載性

-

「ロングクッションモード」がかなり使えます。
後席足下に荷物が落ちないので便利です。
過去にジュースの買い出しへ出掛けたことがありますが、楽々20箱以上は積めました。

燃費

-

平均15km/L前半でした。 (カタログ値18.4km/L)
長距離を走ることが多かったですが、思いのほか燃費は伸びなかったです。

価格

-

故障経験

新車から9年目の車検以降、1年8か月程乗りましたが、立て続けに色々な箇所が壊れました。
以下、挙げていきます。



<交換・修復済>
・フロントバンパー 外れ
・ラック＆ピニオン 異音
・右フロント ショックアブソーバー 異音
・ルームミラー ボールジョイント部 劣化
・オルタネーター 劣化
・左フロント ロアアーム 異音
・ルーフモール 雨漏り
・右フロント ロアアーム 異音
・フロント ブレーキパッド 劣化

<要交換>
・フロント ブレーキディスク 劣化
・マフラー 排気漏れ



修理代だけで、20万円オーバーでした。
走行距離が少な過ぎて逆に、冬の塩害で下回りが痛んでしまっていたようです。
次回車検で、さらに20万円以上掛かりそうだったので、乗り換えを決意しました。

ちなみに、ルーフモールの雨漏りは、2016年9月にトヨタから
サービスキャンペーンが発表されています。

関連情報URL : http://toyota.jp/recall/campaign/160915.html