トヨタ MR-S 「コーナリング・パラノイアに捧ぐ ~トヨタMR-S~」のユーザーレビュー

並盛りジョニー 並盛りジョニーさん

トヨタ MR-S

グレード:MR-S(MT_1.8) 2005年式

乗車形式:レンタカー

評価

3

走行性能
-
乗り心地
-
燃費
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デザイン
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積載性
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価格
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コーナリング・パラノイアに捧ぐ ~トヨタMR-S~

2016.2.14

総評

ロードスターを意識しつつ、トヨタ他車種の素材を活用するなどして仕立てた格安オープンスポーツ。
見た目は劣化版ボ○スター。
しかし、コーナーでは水を得た魚のごとく生き生きと曲がり、極めて高いリアは、トラクションを余すことなく伝え、多めに踏んでも簡単には破綻しない、高い安定性を誇る。
コーナーが楽しめたのは、乗った個体に装着されていたヘリカルLSDのおかげもあるが、純正メーカーオプションで+四万ちょっとでヘリカルが入ったため、装着車はかなり多いと思われます。
もしMR-Sの中古を買うなら、ヘリカルLSDが入ったものを強く推します。

丸の部分が01Aならヘリカル非装着、01Bなら装着車てす。
コーナーの楽しさは、ロードスターとも違う、MR-S独自のもの。
コーナリングに車の楽しみを求めるパラノイアには、特におすすめしたい車です。
満足している点
速くて楽しいコーナリング。
MR駆動の味を存分に楽しめます。
そしてとにかく安い価格。
絶版車ですが、内容を考えると狂ったように安い中古が稀にある。
まあ、そうなる理由はあるのですが…。
不満な点
内装から街乗りレベルでの走りまで、スポーツカーとしての演出に欠ける点が多々ある。
ドラポジの煮詰めが甘い。
ソフトトップがロードスターと比べると明らかに安っぽい。
そもそも置き場がないS660よりはマシだけれど、使い勝手の悪いラゲッジスペース。
コストダウンが行きすぎて、スポーツカーなら拘って欲しい所まで削ってしまっている。
MR駆動のスポーツカーの例に漏れず、前後タイヤのサイズが違うことで、ローテーションが不可能、下手すると同じ銘柄さえも揃わない場合も。
乗った個体は、前輪がナンカン、後輪がケンダでした(汗)
1800のオープン2シーターで、同時期のNBロードスターと明らかに被る構成だけれど、生き残ったのはロードスター。
そうなる理由は実際乗るとわかります。
デザイン

-

走行性能

-

1t切りの車体は軽く、1800のエンジンを積んでいるだけあって軽快。
しかし街中を流す領域では、どうにも物足りない。
同級他社のオープン2シーターと比べると、走りも内装も演出不足。
低速での音は良いけど、上まで回しても盛り上がりに欠けるエンジン。
車そのもののスペックほど軽さを感じない。

…しかし、街乗りレベルではかったるささえ感じたものが、コーナーへ差し掛かったとたんに本性を現した。
ステアリングを「ちょっとだけ」入れても鼻先がスッと反応し、向きを変えたところでアクセルを踏んでいくと、リアがしっかり粘りつつ、1800のトルクを確実に路面へ伝える。
フルブレーキングでも、四輪のブレーキバランスは良好で、MR駆動だと加重が乗りづらい左前輪もロックすることなく制動がかかる。
ブレーキも、踏力に応じてリニアに立ち上がり、コントロールに忠実。
前輪に軽く加重が乗るくらいのところから曲がっていくような場面(つまりは下り坂)においてのハンドリングは絶品。
乗った車はノーマルサスだったが、ノーマルの段階で峠やコーナーを楽しむことに楽しみの大半を割いているような足だった。
エンジンが後ろなこともあって、リアのトラクションは文句なし。
コーナーの途中で、低めのギアから踏み込んでも、簡単には破綻しないくらいの高い安定性。(あとで調べたら、乗った個体は純正ヘリカルLSDが入っていたので、この点もコーナリングに寄与していたものと思われます)
この車買って、コーナリングを味あわないのは、車の楽しみの80%は損してる…というくらい、コーナリングが楽しくて速い車。
軽快なわりに、高速域での安定性は高く、ツアラーとしてはそこそこ走れる。
オープンでも風の巻き込みはそこそこ抑えられていて、この点はさすがに考えられてる印象。
後期型は5速MTから6速にギアが増えましたが、前期そのままのギア比の5速の上に、巡航用のオーバートップが加わっただけ。
高速巡航では役に立ってくれますが、せっかくの6速なのだからもう少し活かせるギアセットを組んで欲しかった。
おまけ:かなり昔にMR-Sの2ペダルMT¨SMT¨に乗りましたが、アルトターボやキャリイ・エブリィの「ASG」そのまんま。(世に出たのはMR-Sが先ですが)
シフトアップ時にアクセル抜いて変速ショック和らげたり、シフトダウンでエンジンの回転合わせてくれる所までそのまんま。
ただしMR-Sのものにはオートモードが未搭載のため、ギアチェンジは手動でおこなわなけらばならない。(クラッチ操作はいらないが)
慣れれば楽しめるが、システムが海外製のため、トラブルが起きると修理が高額になるそうです…。
MR-Sの中古は、素直にMT選んだ方が無難のようです。
乗り心地

-


コーナリング番長と言っても良いくらいの車なのに、サスが結構しなやかなことで、乗り心地は悪くない。
しかし、シートの質が元々良くないのか、ホールド性はともかく長時間乗っていたら、お尻がちょっと痛くなった。
車そのものが内容からすれば安いけれども、色んな所で他車種の部品が流用されていて、安さの上ではメリットになるけれど、車そのものに合うかどうかでは疑問が残る。
その弊害なのか、ドライビングボジションもどうにも決まらず、クラッチを踏みやすくするとステアリングが近くなりすぎ、逆にステアに合わせると、クラッチが遠くなる。
シートの前後調整が、もう少し細かく出来れば不満はなかったのに…

助手席乗ってても、床がひたすらフラットで、低く座らせられることで床においた足の先端が上がることで、傾斜のついた足の置き場(早い話がフットレスト)が欲しい所なのだが、ひたすらまっ平らな床しかないことで、足の置き場に困る。
ロードスターやS660あたりは、もう少しこの辺は考えられていたように思う。
マツダのCMで「ドラポジは重要です」という言葉が正直身に染みる。
安いスポーツカーは有りがたいけれども、せめてこの辺りは拘って欲しかった。
安さの弊害は内装にも及び、いかにも安そうなプラスチック丸出しの内装は、乗り込んだ瞬間に「あーあ…」と思ってしまう。街乗りレベルにおける走りといい、内装についても、もう少し「スポーツカーに乗った実感が味わえるワクワク」を追求して欲しいところ。
積載性

-


フロントフードの中と、シート後ろに荷室はあるが、フロントは「何もないよりはまし」、シート後ろは、横に長いけど上下と奥へのマスが限られる。
アクセスするには、シートを前に出してシートバックを倒す必要があり、クーペタイプの2ドア車のフロントシートのように、レバーひとつでシート前倒し&スライドの機能が欲しいところだが、そういう気の効いたものはなし。
鍵つきの蓋はあれども、蓋の下側の可動部分は蝶番では繋がっておらず、何とプラスチック一枚で繋げているので、何度か使ううちに「パキッ」と折れそう。(12万kmのわりにはまだ使えていたが)
何もないよりはましとは言え、「トランク」としての使い勝手はお世辞にもいいとは言えない。
燃費

-

リッター12km。
レギュラー仕様です。
価格

-

故障経験
幌が痛んでいた。
幌のキャッチャーも状態は悪く、片側がきちんとホールドしてくれなかった。…

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