試乗してきました
旧型イスト(サイオンxA)が北米で思いのほか売れたため、拡販を狙ってボディサイズを大きくしたけど、イストの名前を引き継いで日本でも「
2007.8.10
- 総評
- 試乗してきました
旧型イスト(サイオンxA)が北米で思いのほか売れたため、拡販を狙ってボディサイズを大きくしたけど、イストの名前を引き継いで日本でも「とりあえず」売るというのがこの車の目的のようで、月販目標は2,000台(年内は3,000台)と旧型の実績からすると相当少ないです。日本国内市場はヴィッツ、bB、ラクティスなどに任せるということなのでしょう。排気量1,800cc、3ナンバーではもう日本国内ではコンパクトとは言いがたいですね。
メーカーでは団塊Jr.世代に向けた車としていますが、20歳代後半~30歳代前半で独身もしくは夫婦+子供一人で、車にはそんなに興味はないけど、ヴィッツやシエンタじゃあ生活感ありすぎるから、もう少しかっこよさげな車が欲しいという人達にはいいのかもしれません。
あと、この車の発売直前の中越沖地震で、新潟県にあるピストンリングを生産しているメーカーが被災して生産が大幅に遅れたそうですが、私が伺ったディーラーでは8月9日にやっと試乗車が準備できたようです。(先日新型デミオの試乗に行ったときには、メーカー発表の2日後には試乗できました。)世界に名だたるジャストインタイムのトヨタカンバン方式ですが、今回は裏目に出ましたね。
- 満足している点
- ・3ナンバー幅を感じさせない運転のしやすさ
全幅が1725mmで3ナンバーとなりましたが、幅については運転していて違和感はありませんでした。ただ、たった3センチ程度ですから、ちょっと頑張ってダイエットして5ナンバーにしてしまってもよかったろうにと思ってしまいます。
・安全性
これは実体験はできませんが、カーテンエアバッグ標準装備ということで、安全性は高そうです。またフロア高が高く車幅があるためUS-NCAPやJNCAP等の側面衝突の数値はかなりよいのではないでしょうか。
- 不満な点
- ・速度計・回転計の見づらさ
速度計は時計回り、回転計は反時計回りという意味のよくわからないメーターで、実際見づらいです。さらに、メーターのひさしが浅く日光がメーターに入るためより見にくくなります。
余談ですが、初代ホンダプレリュードがこのように速度計と回転計を同心円上に配置したメーター(ちょっと違うけど)を採用していましたが、見づらいということで酷評されていたと思います。にもかかわらずデザイン的な目新しさだけでこういうメーターを採用するのは、トヨタというメーカーは歴史に学ばないのか、わかっていてあえてやっているのか…
それから、視線移動が少なくてよいはずのセンターメーターをなぜやめてしまったのでしょうか?
・リヤシートスライド・リクライニングレバーが使いにくい
リヤシートのスライドレバーはなぜか背もたれの肩口付近にありますが、座席に座った状態でこのレバーを引き上げるには、片手で背中を掻くような格好をしてもう片方の手でアシストグリップや前席のシートバックをつかむという妙な格好をしなければなりません。その上スライドの動きが異常に軽く、なぜかシートレールがスライド途中付近が盛り上がった山型なので、思った位置で停めるのは至難の業です。こんなことならスライド機構なんてなくてもいいと思うのですが…
・タイヤサイズがちょっと特殊
全グレード195/60R16という特殊なサイズで、交換時のコストが気になります。最低グレードぐらい15インチタイヤでもよかったのでは?
・回転半径が大きい
最小回転半径は5.5mですが、これは全長が70cm近く長いヴォクシーと同じです。実際小さな交差点で曲がりにくく、駐車スペースにも収めにくかったです。大きなタイヤを装着している弊害でしょうが、もう少し小さくできなかったのでしょうか。
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