トヨタ GR86 のみんなの質問

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私は雪国に住んでいるのですが、4WD車を買うか、FR車を買うかで迷っています。

私としては、GR86等のスポーツカーに人生で一度は乗りたいと考えているのですが、雪国という弊害があります。しかし、雪国でもタクシーはFR車が多いという話も耳にします。実際、FR車でも雪国の冬を乗り越えることはできるのでしょうか?たった数ヶ月のために、乗りたい車を乗れないのはとても悲しいです。
→車高を上げて、スタッドレスを履けば乗り越えられたりしますでしょうか?詳しい方、ご教示願います!

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ベストアンサーに選ばれた回答

個人的にはFRが好きで、質問者様がこの先スポーツ走行を楽しむのであれば、雪国でのFRはパラダイスですね。しかしスポーツ走行にご興味ない場合は冬場は心労大きくなるかもしれません。

以下、FRに乗り換えた際の雪道対策についてご参考になる説明になると嬉しいです。少し長くなりますが、最後までお付き合いいただけましたら幸いです。ご存知の内容ばかりでしたらすみません。

■ 駆動輪の回転特性

最初に2WDのFFとFRの比較からいきたいと思います。FFはFRに比べて雪道でスタックしにくいです。それは前輪が雪の塊等の障害物に遭遇しても、その障害物を前輪自体の回転力で掻き壊したり、掻き登って進むことができるからです。一方、FRは、その障害物が前輪のクルマ止めになり、後輪が頑張って押しても、グリップが負けて空転してしまうのです。なので、雪の積もった駐車場でスタックしたFR車がバックだと抜け出せたりするわけです。この技は覚えておくと今後役に立つかもしれませんね。

■ 前後荷重配分

<FF車>
FFは前輪の上に重たいエンジンがあり、駆動輪を雪面に押し付けるためグリップに有利です。但し、平地よりも登り坂では前輪の荷重が抜けやすくなります。さらにコーナーではステアリングを切っても、重たい頭が直進しようとするため、コーナーでは膨らみやすい(アンダーステアになりやすい)素性を持ちます。

<FR車>
FRは、重たいエンジンが前にあるため、その重さで駆動輪の後輪に荷重をかけることができません。それゆえ後輪のグリップが弱く、スタックを助長し、横滑りも起こしやすいです。これらはFRが雪道で不安定な要因です。FRの乗用車は、できる限り重たいエンジンを室内寄りに搭載して、前後輪の荷重配分を均等に近づける設計にしています。これによりコーナーでは極めてニュートラルな素性で気持ちよく曲がる車両が多いです。また、通常はステアリングは曲がるため、アクセルは加速のために操作しますが、FRはアクセルを第二のステアリングとして利用できます。コーナーでリアタイヤの横滑り具合をアクセルでコントロールしながら進めるわけです。この幅広いコントロール性ゆえ、FRを崇める人も多くいます。雪道では、このFRの素性を存分に活かして後輪の滑り具合をアクセルでコントロールできる楽しみがあります。これを冒頭に「パラダイス」と表現しました。

■ デフギアの功罪

駆動輪にはデフギアが装着されています。デフギアはコーナーで左右輪の回転差を抵抗なく差動制御してくれる優れものですが、片輪が空転すると反対側の駆動輪にグリップがあっても、空転し続けるという致命的な欠点があります。これにより二輪駆動でグリップが足りるはずの雪道でもスタックしやすくなるのですね。

雪国のタクシードライバーは、このデフギアの欠点をよく理解していて、駆動輪両輪がグリップした状態を保ち、片輪だけが空転しないように意識しながら走行しています。

もっとも、このデフギアがなければ、雪道での耐スタック性能は飛躍的に向上しますし、スポーツ走行においてもコーナーで内輪の空転を防ぐことができます。そのため、デフの機能を一時的になくせるデフロックやLSDを装備する車両があるのですね。

◆LSD(Limted Slip Differential gear)

GR86にはLSDが装備されています。とはいってもLSDにも種類があって、GR86の純正LSDは「トルセンLSD」というトルク反応型のものです。

<トルク反応型LSD>
通常のオープンデフは片輪が空転すると、反対側の車輪にグリップがあっても空転を続けます。トルク反応型LSDの場合、片輪が空転しても反対側の車輪にグリップがあれば駆動力が発揮できます。しかし、そのグリップのある駆動輪のグリップが失われるとアウトなのです。これがトルク反応型LSDの欠点です。雪道ではその状況は日常的にあり得るので、雪道での走破性は後に紹介する「機械式LSD」よりも限定的です。しかしクセがなく、ほぼメンテナンスフリーなのでとても扱いやすいLSDです。

<機械式LSD>
雪道に強いLSDでいくと機械式LSD ですね。アクセルオン(加速)の時のみ左右輪が直結になる「1WAY」、アクセルオンだけでなくアクセルオフ(エンジンブレーキ)やバック時にも左右輪が直結になる「2WAY」があります。また、基本2WAYでも、アクセルオフ時の左右輪直結状態を弱めてあるものを「1.5WAY」といいます。雪道を考慮すると2WAYか1.5WAYが有利ですね。
GR86用の機械式LSDも発売されているのですが、これを装着すると街中で交差点ではクラッチを切って惰性で曲がる等、日常の使い勝手が不便になります。また、スポーツ走行するにも、アンダーステアが出やすくなるので、アライメントや車両のセッティングを変える必要があります。そして機械式LSDはオイル交換等のメンテナンスが必要になります。このあたりは悩ましいところではあります。

◆最低地上高

車高調を入れて雪シーズンは車高持ち上げるのもありですが、車高を変えるとアライメントも組み直しになります。なので、スタッドレスの外径アップもありだと思います。といっても外径は2cmアップ程度までで、この場合は1センチ程度の車高アップになります。例えば、純正サイズ「215/40R18」外径629mmの場合、「215/45R18」外径650mmを装着するなどですね。

また、ロベルタカップ等のリフターシステムを装着するのもありですね。コイルスプリングが基本で、その上に空気の入るカップを装着して、一時的に空気圧で車高を上げる装置です(エアサスではありません)。例えばアラゴスタの車高調であればアラゴスタカップ(ロベルタカップ)が装着できます。値段は張りますが、非常に重宝する装備です。

長くなり大変失礼しました。少しでもお役に立てれば幸いに存じます。ご不明な点などありましたら追加でご質問いただけましたら幸いです。

その他の回答 (13件)

  • GR86のようなタイヤが太いFR車はスタッドレスにすれば街乗りレベルなら大丈夫ですが、ある程度の坂道になると発進の時に滑って動けなくなります。
    どういうところを走るかによって判断変わりますね。
    トランクにレンガなどいっぱい積んで思いっきりリア荷重にすればかなりいけると思います。

  • 私はMR-Sを十数年所有していました。FRとMRの違いはありますが、私の場合、スタッドレスタイヤで冬道に危ない思いをしたことはありませんでした。
    86でも無茶しなければ大丈夫なはずですよ。
    乗りたい車に乗れる楽しさを選んだ方がいいと思います。

  • 実際、FR車でも雪国の冬を乗り越えることはできるのでしょうか?
    4輪スタッドレス・問題ありません
    ただ
    車高が低い為
    アンダーフロアー関係
    排気系関係
    などはどうしても擦ります

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