トヨタ FJクルーザー 「デザイン◎の本格4WD」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

まるも 亜希子
まるも 亜希子(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

5

デザイン
5
走行性能
4
乗り心地
4
積載性
3
燃費
2
価格
2

デザイン◎の本格4WD

2021.9.30

年式
2010年11月〜モデル
総評
シングルもしくはカップルで使う本格クロカンSUVとしてオススメの1台。または、デザインに一目惚れした人なら多少の不便も気にならないモデルです。燃費を含め、維持費の高さは覚悟しておいた方がいいと思います。
満足している点
見た目はポップでオモチャっぽい雰囲気もありますが、モノコックのなんちゃってSUVではなく、ラダーフレームの本格4WDというところがギャップ萌え。インパネも水平基調でアップライトな視界は運転しやすいです。
不満な点
賛否両論ありますが、3ドア+αで両側が観音開きなのはこのクルマの大きな個性の一つ。だからこそこのデザインが成立したのですが、やはり後席を頻繁に使う人には乗り降りのしにくさ、狭さがネックになります。
デザイン

5

ヨンマルの愛称で親しまれ、60年代から20年以上も世界中で活躍したFJ40型ランドクルーザーへのオマージュが込められたデザインは、熟年世代には懐かしく、若い世代には新鮮。時代を超えて愛される秀作です。
走行性能

4

プラドをベースとしているため、正真正銘の本格4WD性能を持ちながらも、市街地などオンロードでの快適性も高め。オプションで登場したパフォーマンスダンパー装着車なら、シャープなハンドリングも楽しめます。
乗り心地

4

4.0LV6エンジンが穏やかに加速し、ストロークに余裕のあるサスペンションということもあって、市街地では柔らかめの乗り心地。3人がけの後席はリクライニングがなく足元もタイトですが、すっぽりと包まれるような空間です。
積載性

3

バックドアは右から左に開くドアを採用。開け閉めする際にスペースを取りますが、ここはデザイン優先でしょう。フロアの地上高が高めでバンパーも張り出していますが、撥水加工のフロアは汚れを気にせずガンガン使えます。
燃費

2

カタログ数値では10・15モードで8.4km/Lと、当時としては許容範囲。実用燃費は4〜8km/L台と使い方によって大きく変わります。レギュラーガソリン仕様というのがせめてもの救いでしょうか。
価格

2

後継モデルが出ず、惜しまれつつ消えたモデルということで、中古車市場では現在も人気。平均価格が311万円程度ですが、2018年あたりの高年式になると450万円前後となり、新車価格より高騰してしまっています。
まるも 亜希子
まるも 亜希子
自動車ジャーナリスト
映画声優、自動車雑誌編集者を経て独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員。YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」、「おっさん on boad」にも出演中。
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