ニックネーム非公開さん
トヨタ クラウンロイヤル
グレード:ロイヤルサルーン(AT_3.0)
2008年式
乗車形式:レンタカー
LSの修理中の代車として1週間程度乗りました。乗り心地に関して、思っていた以上に素晴らしく、しかも、法定速度+αでの高速安定性も全く問題ないのは、さす
2010.6.7
- 総評
- LSの修理中の代車として1週間程度乗りました。乗り心地に関して、思っていた以上に素晴らしく、しかも、法定速度+αでの高速安定性も全く問題ないのは、さすが、伝統の国内専用(最近は中国にも輸出してますが・・・)高級車だと強く認識させられました。
日本の道路工事後が散在する荒れた路面をうまく往なし、如何に車内に路面状況を伝えないか?という高級車に求める分かりやすい性能では感心する事しきりです。そのくせ、イメージされる昔のクラウンの様に、フワフワして不安定とか、高速コーナーでグラッと来ることも無く、高速でも実に安定しており、安心感があるので、運転が実に楽です。これが、エアサスではなくスプリングコイルだけで実現しているのはちょっとビックリです。
これは、後席に乗せた家族も同様の評価で、ある部分ではLSより評価が高いほどでした。ある意味では、高級車カテゴリーでも方向性の違う乗り心地を実現している訳で、トヨタの懐の深さを思い知らされました。
また、同時に、クラウンという伝統ブランドに対するイメージの呪縛から脱却できないトヨタの苦悩も想像に難くありません。
後席の座席にしても、アップライトで座面も高く、後席の開口部も広く、ある意味では、昔ながらの古風なセダンの形状で、親世代の年配の方でも、とても乗り降りし易いようです。また、電動パワステも、レクサスのどの車種に比べても、有り得ない位の軽さで、ほんと指一本でロックTOロックに回転できる程の軽さです。でも、走行中は適度に重くなり、走行時の不安定さに繋がらないのは、実に絶妙な設定と言った所でしょうか。
逆に言えば、多分、欧州車乗りの人にとっては、最悪な物と感じる人も少なくないと思います。ある意味では、ここまでストイックに運転時の感性に訴えかける刺激をことごとく排除されたクラウンという車は、世界的にも、極めて個性的な車と言えると思います。
一方で、レクサス系は欧州を意識し過ぎか、日本の道路にも欧州の道路にもマッチしていない面が残されているように感じます。
これから、レクサスを本当の意味での世界ブランドにするには、実は、クラウンロイヤルサルーンの方向性を徹底的に世界の道に追い求めることではないか?と思った次第です。
所詮、アウトバーンを250km/h以上で疾走することばかりを対象にするのは、今の時代、ナンセンスですし、運転を刺激と考える人は世界でも多くは無いのではないかと思います。それに、そもそもECOとも逆行してます。これからは、ゆったりと疲れない移動手段を追求するのがレクサスの個性になるのではないかと思います。
少なくても、クラウンロイヤルサルーンは、日本の道を疲労なく移動するには最高の車だと思います。
- 満足している点
- ・後席も前席も、気持ちよく、そして楽に目的地に到着できる極楽乗り物であること
・日本の道路を知り尽くした絶妙な乗り心地性能
・法定速度+αでもフワフワしない高速安定性能
・最近のエクステリア重視とは一線を画し、後席の開口部、着座位置、スペースなど、きちんと確保されている点
・期待を裏切らない静寂性
・都心の道路事情を考えた車幅1800mm以下を守っている外観
・ステアリングの性格付け、アクセルレスポンスの制御を選択できる「スポーツモード」(ステアリングの重さも変化)の存在
・国産の悪しき慣習である過度の初期アクセルレスポンスをキャンセルできる「ECOモード」(ゆったり走れて楽)
・しっかりとトルクを出し不足も無いが、主張もしないしない無個性3リッターエンジン
・普通に走っても11km/リッターは、軽く行く素晴らし燃費性能(丁寧に走れば14km/リッターも可能・・)
- 不満な点
- ・個性ともう少しかっこ良さが欲しいエクステリア
・500万円超とは思えない手抜きが見受けられる残念な内装(特にボリューム感に乏しいドアパネルはカローラ並み)
・小柄な日本人を対象とした小ぶりな前席シート
・いくらなんでも軽すぎる電動パワステ(パワーモードでもまだ、軽い)
・上まで回せば聞こえてくる「コロコロ」したやや安っぽいエンジン音(直噴にしても、もう少し軽やかで澄んだ音にならないか?)
・ドアの閉めたときの「非」重厚感(レクサスISより薄い感じ)
・アスリートという中途半端な存在と意義(18インチ+サスを固めてしまったら、クラウンとは呼べないのでは?、本来、GSに任せるべき分野かと・・)
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験