皆さん、クラウンを正当評価しましょう!
「世間でよく言われることに対する反論」
①本皮シートについて
欧州では高級車は当然という認識がありますが、私
2008.5.5
- 総評
- 皆さん、クラウンを正当評価しましょう!
「世間でよく言われることに対する反論」
①本皮シートについて
欧州では高級車は当然という認識がありますが、私は「異議あり」です。 車の本革は勿論、ソファでも安物の皮は布製より感触が悪いですよね? 夏場は突然滑ったり、逆に貼りついたり(車では最悪です)、そのうえ 蒸れます。一方、冬は冷たくてシートヒーターが必要です。
結果、日本で使用する車には適さないと思います。
②本木目(あるいはウォールナット)に対する疑問
現在の車と馴染まない、ヨーロッパの歴史から来る「高級」の認識です。 昔は他に高級感の出せる素材が無かったのです。しかし、現在は本木目が全てではありません。
例えばビルの内装素材で、本物の大理石よりネオパリエ(人造大理石)の方が高級で価格が高いことを知ってますか?これは一例ですが、冷静且つ客観的、更に従前からの車評論家の意見をリセットして、下記のとおりクラウンの評価を言い足します。
クラウンに限らず、最近の国産車は軽四輪をはじめ素晴らしい出来です。昔はフォルクスワーゲンやボルボ等が長寿命で高く評価されていました。しかし、それはキチンと手入れをして、という前提がありました。現在世界の常識は、まともなメンテナンスをしなくても日本車が最も長持ちすると言われています。
さて、クラウンです。
私の前の車は、直6・2.5L・マークⅡブリットのIRーSで、ワゴンとしてはコーナーリングも加速もソコソコで気に入った車でした。ところが、同じ2.5L・車重約1.6tのクラウンには脱帽しました。これがホントに同排気量の2.5Lなのか?と思うほどの実用域トルクで、そのうえ、燃費がすこぶる良いのです。(高速で目一杯エンジンをぶん回してもブリットより2割弱アップ)
性能で劣ると感じた部分は、(旧直6エンジンほど、一気に混合気をシリンダーに押し込まないためか)停止からスタート時の一瞬の瞬発力です。良く言えばクラウンの性格に合わせて上品な発進を狙ったともいえます。しかし、メーカーの本音は燃費の向上か?または発進後の馬力とトルクを搾り出した為の結果か、あるいはV6の特性かも知れません。
- 満足している点
- 先代のゼロ・クラウンは素晴らしかったが、確実に進化した点
1.細かい路面からの突き上げの低減
2.高速走行時(コーナリングは変わりない)の直進安定性の向上
(先代はあまりにもスポーティーでハンドルの遊びが無く、中途半端なスピードでは絶えず微調整が必要だった)
3.デザインはキープコンセプトで「あ、クラウンだ!」とすぐ認識できる
(この点を罵倒する人が多々いますが、ベンツやBMWも全て同じ設計思想です)
4.国内仕様の車のため、横幅を1.8m未満に収めたのは立派
5.ロイヤルで、ホイールが17インチとなったこと(アスリートは前から18インチ)
- 不満な点
- 1.無意味なハイテク(電子制御)や装備が多すぎる
2.新たな機能が多数付加されたが、先代クラウンから省かれた便利な機能も色々ある
(やっぱりトヨタですね)
3.車の基本的な部分は先代をそのまま踏襲しているので、ビッグマイナーチェンジと言われるのは当然
他によく言われる評価で「数が多すぎて平凡」と言う点は、私もその通りだと思います。(平凡な車を罵倒する人がなんと多いことか)大半のドライバーの、他人との差別化・目立つことによって自己主張したい、という欲望はそれなりに理解できます。
しかし、私のスタイルは、「人知れず 微笑まん」です。
この意味を正しく理解できる人はあまりいないでしょうね。(笑)
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