伝統を重んじる車に劇的な外観変貌は不要
クラウン ロイヤルのこのたびのフルモデルチェンジに関しては、先代のゼロクラウンからの
デザインが余り代わり映え
2008.3.7
- 総評
- 伝統を重んじる車に劇的な外観変貌は不要
クラウン ロイヤルのこのたびのフルモデルチェンジに関しては、先代のゼロクラウンからの
デザインが余り代わり映えしないことに、結構異論があるようですね。
確かに、シャーシやエンジンなどは先代のゼロクラウンのキャリーオーバーで大きな変化も
無く、外観から見える部分では、タイヤ・ホイールの大径化;旧型は16インチサイズに対して、
215/55R 17 93V+17×7Jアルミホイール装備、や ライト、テールライトのデザイン、台形の
レクサスLS風マフラー出口の処理程度が目に付く感じですが、特に安全装備、他等はかなり
凝ったものを採用しています。
外観も、従来のゼロクラウンよりもぐっとアスリートぽっくスポーティーになりました。
OPでリヤフォグをつけると、マフラーの内側に配列され、なかなか格好いいです。
でも劇的な外観変貌は、たとえば兄弟車のクラウンアスリートなら、おそらくロイヤルの客層
よりも年齢層が若年になるでしょうから、好まれるのは判りますが、比較的、高年齢層が
ターゲットで大人しめを好まれるであろう、ユーザー像を考えた場合、今回の機能充実型
モデルチェンジは結果オーライであると思います。
なぜなら、先代はゼロクラウンに移行した際に、アスーリートもロイヤルも、従来型からは
かなり大きなデザイン変更を行いました。好意的に受け止めた、アスリートユーザーに対して
従来のロイヤルユーザー層はゼロクラウンの楔形の前後ランプデザインなどは、従来から長らく
定番化してきた、角目ライト、横長のテールランプがアイデアンティーだった旧型クラウンに
歴代接してきた世代にとってはかなり戸惑った程でしょう。
特にクラウンロイヤルのユーザーは、旧型を熟成してゆくことが好まれる客層だからです。
箇条書きっぽいですが、このたびの新型の主たる特徴を書きに羅列します。
高齢のユーザーや、初心者が運転しても車のデバイスがかなりフォローしてくれる安全機能が
目白押しです。
オプション機能でかつ60万コースの高額なものも含みますが、評価すべくは、トヨタがレクサス
ではないクラウンにこういった機能を与えたことで、今後トヨタのさらに普及クラスの乗用車
にも同等機能の採用の可能性が、かなり現実化してきたことなのです。
- 満足している点
- 多々ある、機能メリットから、何点かの抜粋でいきます。
【10のSRSエアバッグ】【アクティブヘッドレスト】万一後方から追突された際、頸部に加わる衝撃を軽減するヘッドレスト。
【歩行者配慮BODY】クルマと歩行者が衝突する際、エンジンフード、フェンダー、バンパー周辺部などに衝撃吸収構造を採用。万一の事故の際、歩行者の頭部や脚部への衝撃を緩和。
【VDIM】「走る・曲がる・止まる」という走りの基本をひとつのシステムの中で捉えた制御。
アクセル、ステアリング、ブレーキの操作量から、VSC、TRC、ABS、EPSなどを統合してマネジメント。
【レーンキーピングアシスト】高速道路や自動車専用道路にて、白線(黄線)をカメラで認識、ドライバーのステアリング操作をサポート
【プリクラッシュセーフティーシステム】進路上の障害物(先行車など)と衝突の可能性が高いと判断すれば、ドライバーに警報ブザーなどで知らせ、ドライバーがブレーキを踏むと、ブレーキの制動力を高め、また、衝突不可避と判断した場合には、プリクラッシュブレーキが作動して衝突速度を低減するとともにプリクラッシュシートベルトを作動させて衝突被害を軽減。
【ドライバーモニター】ステアリングコラムのカメラがドライバーの顔向きや眼の開き具合を測定。衝突の可能性があり、正面を向いていない、または眼が閉じている状態が続いた場合、警報ブザーや表示で警告。ドライバーの状態が改善されず、衝突の可能性が高まった場合には、警報ブレーキを作動させ危険を知らせる。
【後方プリクラッシュセーフティーシステム】リヤバンパー内のミリ波レーダーが後続車両の接近を検知。追突される可能性が高いと判断した場合にハザードランプを点滅させ、後方車に注意を促す。さらに、追突の危険が高まると、前席のプリクラッシュインテリジェントヘッドレストを適切な位置に移動させ、むち打ち傷害の軽減を図る。
【緊急ブレーキシグナル】急ブレーキをかけると、すべてのストップランプが自動的に点滅。
後続車に注意を促し、追突される可能性を低減。
【イージークローザー】フロントドア、リヤドア、ラゲージドアが確実に閉じるようサポート。
優しくドアを閉めても、半ドアの心配なし。 等など
- 不満な点
- 旧型、同様 内装色調は、布革問わず ベージュ系、orグレー系のみとなること。
黒系内装は、主要装備が気に入らなくても、アスリートかマジェスタしか選択肢が無い。
相変わらず、王冠マークがいたるところに付くこと?<人によっては長所ですか>
トヨタは『クラウンの客と、カローラの客は裏切らない』以前、どこかで聞いたその
コメントをふと思い出す今回のモデチェンは、ロイヤルの客層にはきっと高評価なことでしょう。
- デザイン
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