トヨタ クラウンマジェスタ 「庶民でも維持できる夢のような高級車」のユーザーレビュー

5350 5350さん

トヨタ クラウンマジェスタ

グレード:マジェスタ“Fバージョン・J-フロンティア”(CVT_3.5) 2016年式

乗車形式:マイカー

評価

5

走行性能
5
乗り心地
4
燃費
4
デザイン
4
積載性
3
価格
-

庶民でも維持できる夢のような高級車

2023.6.30

総評
飛び抜けて良いわけではありませんが全体的に良いです。不満点も我慢できるほどのものでこれといって致命的な弱点がないです。
先代のエアサスからバネサスへと変わりましたがエアサスは壊れやすく修理代も高いので私的にはありがたいことです。
10万km過走行格安車体を買いましたが、バネサスに異常ありませんでした。
高級感とランニングコストのバランスがとても良いと思います。
イカつい、高級感がある、そこまで古臭くない、よく曲がる、サイズが抑えられている、維持費がまあまあ安い、かなり速い、と痒い所に手が届いている感じ。
(庶民目線で)ここまで求めているものを満たしているセダンはなかなかないんじゃないでしょうか?
何と言っても壊れにくい。
いくら良い車でも壊れやすかったり燃費が悪いとストレスになりますからね。
そこそこ古いモデルとなりましたが外装、内装共に斬新なデザインなので現代でもそんなに古さを感じません。
内装は皮肉にも不評であるタッチパネル化によってボタンが少なくなって古さを感じさせにくくしています。
スッキリしすぎて少し寂しい感じもしますが。
ヤンキー御用達の車に思われがちですが使い勝手、コスパ良くて普通に良い車。
こんな凄い車が状態にこだわらなければ300万円以内で手に入ってしまいます。
クラウンらしい最後のクラウンです。

ちなみに新型クラウンセダンは海外販売を意識しているのかあまりにも大きくなりすぎました。
新型はFRとうたわれてますが、小回りは5.7mとデカいです。(21マジェスタは5.3m)
これでは日常シーンで使いにくいったらありゃしません。
あくまでも法人用として割り切った車のようです。

今後21クラウンのような国内をターゲットにしたラグジュアリーFRセダンは出ないと思います。
おまけにクラウンは海外需要が高いようで、販売から何年か経つと右ハンドル車の規制が解除されるようです。
こうして海外に流れて、より希少になっていきます。
これからも、いや今後より一層需要の高くなる貴重な車だと思います。

これより良い車はたくさんありますが、使い勝手、維持費、性能、質感などのバランスを総合的に評価して、もはや壊れない限り買い替える必要がないのでは?と思ってます。
満足している点
※21マジェスタの購入を検討している方のためになればと思い、物凄い長文レビューとなっておりますのでどうかご了承下さいませ。

・煽られにくい貫禄あるイカつい外観
・外装、内装共に分かりやすい高級感がある
・高級車であるものの気取った嫌味な感じがあまりない
・無理な割り込みをされにくくなった
・道を譲ってもらう機会が増えた(何かしたわけでもないのに勝手に譲ってくれる)
・こちらの右折信号に対して赤信号を直進突破して突っ込んでくるバカが減った
・近所のおじさんや爺さんと仲良くなった
・嫁が車酔いしなくなった
・リビング感のある内装デザイン
・ドリンクホルダーに蓋がある
・シフトレバーとハンドルの質感が高い
・内装の経年劣化がほとんどない
・タイミングベルトではなくタイミングチェーンなのでほぼ壊れない
・ハイブリッドなので回生ブレーキによりブレーキパッドがほとんど減らない、というか交換する必要がほぼない
・いろいろとにかく壊れにくい
・部品代は高いが、耐久性が高く壊れにくいので結果的に維持費は安い
・その辺のスポーツカーより速い
・頑張ればリッター20超える燃費(おそらく3.5ハイブリッド車では現行車含め最高クラスの燃費)
・そこそこの静粛性、乗り心地
・クーラーの効きが凄く良い(数秒でキンキンの風が出る)
・ハンドルヒーター、シートヒーターがあるので冬場エアコンつけなくても結構耐えられる
・幅が小さめでよく曲がるので駐車などにあまり苦労しない
・メーターが物理で質感がある
・ナビがタッチパネル方式でクセがない
・ナビ画面で地図とエネルギーフローを二分割同時に表示できる(メーターディスプレイに燃費表示させれば夢の三種表示が可能!)
・ロイヤルやアスリートに出くわした時に兄貴になった気分になる
・まだ何とかなる税金
・21クラウンで3.5ハイブリッドなのはマジェスタだけ
・ハイブリッドなので13年後重課税の対象にならない
・耐久性、装備、燃費、デザインなど現代でも十分通用するスペック
・所有者が少なく被りがあまりない
・相場価格以上のオーラがある
不満な点
・散々言われているが、ロイヤルとリアのデザインが一緒
・意外にロードノイズが入るので静粛性に過度な期待は禁物
 今度タイヤハウスのデッドニングしたら結果を報告しようと思います。
・エアコン、シートヒータ、シートベンチレーション、走行モードのスイッチがタッチパネル
せめてよく使うボタンは最初の画面に表示されていれば良かったのにと思う(メニューボタンのタッチを間に挟む必要がある)
とはいってもエアコンはAUTOボタン一発で充分だった。
・ハイブリッドは寒さに弱いので冬はパワーと燃費がけっこう落ちる
・時速70km辺りになるとモーター走行できなくなるので高速域では燃費が落ちる
・駆動バッテリーの温度対策をしなければならない
・トランクスルーがない
・センターコンソールサイド部がプラ素材なので何か貼ってほしかった
・なぜかドア部のアンビエントライトが後席にしかない
・ドアパンチ被害の恐怖感が高まる
・純正スピーカーがショボい。マジェスタだから良いものを使っているというわけではないので交換必須
・リアトランクが自動で開かないので女性や高齢者には重いのかもしれない
・小回りが効くものの全長は5m近くと長いので内輪差にはけっこう気を遣う
デザイン

4

新しいクラウンはオシャレになりすぎて貫禄をあまり感じませんが210系はイカついですね。そして渋い。
下手するとその辺のレクサスより貫禄あるんじゃないでしょうか?
リアがロイヤルと一緒なのがマイナスポイント。
気になる方はモデリスタエアロとゴールドエンブレムで差を付けよう!
ヴァレンティのLEDテールランプに取り替えるのもいいかもね。
内装に関しては輸入車ショーに行った際に感じたのですが、最近はコストカットが酷くていくら高級外車であろうと意外にもプラ感丸出し部分が多くてこの21マジェスタはそれと比べて質感では負けていないと思います。
1000万レベルの車とタメ張ってます。
木目調パネルは本木目ではありませんが剥がれない、耐久性が高い、というメリットがあり万が一傷が入ったとしても磨いてキレイにできます。
またドアスイッチ周り、エアコン吹き出し口周り、トランクスイッチなどに社外メッキパーツを装着すれば安価でお手軽に質感がさらに高まります。
走行性能

5

FRなのでよく曲がるしハンドルがすごく軽いです。小指一本で回せます。エコモードにするとハンドルが少し重くなります。
以前にこの車よりサイズの小さいFFの初期型アクセラに乗ってましたが、アクセラだと切り返しが必要な場所でも一発で曲がれます。
ロングホイールベースが効いているのでコーナリングもどっしりしていて安定感抜群です。
そして加速はエグいです。
レクサスは意外にそんなに速くなかったりするのですがこのマジェスタはガッツリ速い!
0-100は5.5〜6秒くらいと言われています。もっと速いかもしれません。
(私が動画で見たのは5.3秒くらいでした)
ちなみに17インチ純正ホイールの重量は12.2kgです。
もしかすると少し違うかもしれませんが大体このくらいです。
またハイブリッドのメリットは燃費だけではなく、静粛性、低速トルクの強化、ブレーキパッドがほとんど減らない、重課税逃れなどの良い部分もあります。
乗り心地

4

硬いと柔らかいの間ぐらいです。アスリートとロイヤルの中間と言われています。
先代やセルシオには劣りますがそこそこ静かで時速100キロ超えてもオーディオの音が分かります。
ハイブリッドなのでモーター走行している間は先代より静かです。
静粛性があるのでスピード感を受け取りにくく、体感で軽の時速50kmがこの車の時速80kmぐらいです。
良くも悪くも大人しい乗り心地です。
スポーツ性を求める方にはあまり向かないですね。
★5をつけても良かったのですがまだ静粛性が上の車があるということでこの評価とします。
積載性

3

トランクスルーができないので長過ぎるものは積めませんね。
近年ではよりたくさん荷物を積めるハッチバックタイプが流行っていますが、よくよく考えると(私の場合は)いうほどそんなにたくさん荷物を積むシチュエーションがないのでセダンの収納力で十分だと思いました。
そりゃあまあたくさん荷物積めるに越したことはないんですけどね。
燃費

4

まず知っておきたいのがこの車のハイブリッドシステムは燃費よりもバッテリーの保護(劣化させないようにする)を第一優先としているところ。
時速70km辺りになるとモーター走行できなくなり、この間の燃費はリッター12辺りに収束します。
燃費の青ゲージが満タンにならない時は何か調整していると考えてください。
逸脱した温度下においてはあえてモーターを作動させない、急速充電しないようにできています。
ですので環境によって物凄く変化します。
悪い条件の場合、冬場の5km以内の短距離移動だとリッター7前後です。最初にエンジンを40℃まで温め&ついでの充電で、走らせなくてもある程度のガソリンが消費されるからです。
それと低温によるバッテリー、モーター性能の低下も原因で、寒い時期はパワーダウンしてちょっとした坂でもエンジンが始動してしまいますし加速も落ちます。
バッテリー、モーターはエンジン以上にスロースターターです。調子(適正温度)が出るまでけっこう走らせなくてはなりません。
ちなみに距離が短くても夏場ならリッター10〜13キロくらいまで上がります。
エンジンを温める必要がほとんどないので短距離に限っては春秋より燃費が良かったりします。
(もちろんエアコンを作動するとここから燃費は落ちますが)
良い条件だとカタログスペックを平気で超えます。ガラガラの道路で信号にほとんど捕まらなければリッター20超える時があります。
気温が25℃あたりだと燃費がすこぶる良くなりますが、あまりにも熱くなると今度はハイブリッドバッテリーの冷却が働いて燃費が悪くなります。
このマジェスタ、アスリートやロイヤルと違ってハイブリッドの出力が高いせいでハイブリッドバッテリーに専用の冷却ユニットがあります。
つまり熱を持ちやすいわけです。
こういう時は冷房をケチらずつけて室内の温度を下げて冷却効果を高めましょう。
この際重要なのが後席の冷房もONにするとバッテリー冷却効果が高くなります。
後席設定はAUTOにして上部も作動させましょう。(モニターに絵が表示されます)
後席エアコンの向きを冷却吸気ダクトに向けると効果が高まるのかもしれません。
ケチって車内を冷やさないと燃費は長距離でもリッター12辺りになります。
したがって夏場長距離なら窓を開けるよりエアコンをつけた方が燃費は良くなります。
(ちなみに短距離ならエアコンなしでもバッテリーが熱を持って不調をきたす前に目的地に到着する)
渋滞にハマって充電が目盛り2を下回りそうなら一時的にエアコンを切るのもいいかもしれません。

とにかく高い燃費を出すにはある程度まとまった距離を走る必要があるので一度に20kmぐらい走ればかなりの燃費になりますよ。

■燃費を良くするコツとしては
・迷惑にならない程度になるべくブレーキを踏まない状況を作る
(前の車とは車間距離をしっかり空ける、信号を遠くから早い段階で確認する)
・出だし時速5〜15キロまでは低速域効率の良いトルクの強いモーターで加速し、エンジンで時速50〜60キロほどにノロノロせずササッと加速、その後はモーターの力のみで巡航する
速度が落ちてきたら再びエンジンで緩やかに50〜60キロあたりにまで加速、再びモーター走行へ
・逆に言うと飛ばしすぎないこと
・バッテリーの目盛りは2と3の範囲で使う(目盛りが3の時、一番充電効率が良いらしく2まで下がったらアクセルを強めにしてモーターを使わずエンジン加速で3まで充電させるを繰り返し。目盛りが2を下回るとエネルギー効率の悪い強制充電が始まってガソリンを大量に消費して燃費がガタ落ちする)
※最近分かったことですがこれをすれば燃費がかなり向上します。

バッテリーが2目盛りになるとエンジンメインに切り替えてチャージさせるわけですが、強めに踏み込んだ後にアクセルを離して慣性走行で回生ブレーキの充電を狙うよりも、エンジンをできる限り作動させ続けたほうがチャージが圧倒的に早くなり結果的に燃費が良くなります。
ちょっとした裏技ですが、アクセルを強めに踏んでエンジン走行し、その後アクセルを離さずに緩めていくとecoライン内でもモーターを作動させずにエンジン走行してバッテリーを回復させられます。
こうすれば時速2、30km程度の低速度でもエネルギーを回復させられるというわけです。
エンジンをあまりかけずに回生を発生させた方が燃費に良いイメージがありますが、どうやらチャージは「エンジンがかかっている時間」にかなり大きな影響があるようです。
回生チャージは強めのブレーキをかけない限りは影響は少ないです。
・エコモードはアクセル開度の調整がしやすい(走行モード切り替えは加速に対する踏み込み量が変わるだけなのでエネルギー効率自体は変わらない)
・適正箇所に取り付けたボルテックスジェネレーターは僅かながら効果はあると思う
・検証が足りていないが、おそらくモーター出力は低出力時の方がエネルギー効率が良い

■実燃費例
※晴天エコ運転(時速50〜60km)の場合とする、短距離は5km以内、長距離は20km以上、道路の込み具合で変化、夏場の長距離はバッテリークーラー&車内冷房でバッテリーが冷えてから燃費が伸びる、冬場はバッテリーを作動させることでそのうち温まる、バッテリーヒーターはない

冬場短距離→6〜8 (スタッドレス雪道、暖房なし)
冬場長距離→12〜14(スタッドレス雪道、時々暖房)
夏場短距離→10〜13(冷房OFF)
夏場長距離→13〜18(冷房ON、車内は常に冷やす)
春秋短距離→9〜11
春秋長距離→15〜20↑

以上です。
価格

-

過走行車なら200万円ほどで手に入ります。最近は相場が上がってたりするので今後どうなるかは分かりません。
黒色が人気高くて他の色と比べて体感で10〜20万くらい高いイメージ。
相場は黒>白>シルバー>その他です。
安く抑えたい方は壊れにくい車なので10万kmオーバーの過走行車を買って万が一に備えて40万円分バッテリー交換費用(ボルテージセンサー込み)をストックしとくといいかもです。
ちなみにこの車のハイブリッドバッテリー寿命は16万kmあたりだと言われています。
ハズレの個体で10万kmです。
(全ての個体を調べたわけではないので言い切れませんが)
前期型と後期型はパッと見そんなに違いがないように見えますが後期型は剛性強化とサスの最適化がなされているので個人的には少し高くても後期型をオススメします。
ちなみに前期後期の見分け方はフロントに二箇所ある丸形センサーの位置で分かります。
それと17インチオーバーのタイヤはけっこう高つくので冬タイヤの費用も確保しておきましょう。
ホイールをもう一つ用意するにあたって注意しないといけないのが17インチではけっこう装着できないホイールが多い(キャリパーがデカいらしい)のでインチアップする必要が出てくるところにあります。
あともう一つ。
この車はハイオク仕様となっておりますが近年ではガソリン価格高騰でレギュラーとそんなに値段変わらなくなってきてます。
ハイオクはレギュラーと10円差くらいに設定されているからです。
レギュラー170円、ハイオク180円だとすれば価格差はわずか6%ほど、これを高いか安いかは人それぞれですが個人的にはそんなに変わらないと思います。
まあ安いに越したことはないんですけどね。
ハイオクだからちょっと…と敬遠されてる方は今一度考え直してはいかがでしょうか?
故障経験
10万キロオーバーの過走行車を買いましたがどこも壊れてなかったです。
とりあえず無交換なら絶対に劣化しているATFとデフオイルは交換しました。
ちなみにATF交換は絶対にトルコン太郎を使用して下さい。
10数万円かかりますがそうしないとほぼ確実にブッ壊れます。
ついでにスパークプラグも交換しました。
寿命は14万キロといわれておりまだ使える状態でしたが、ややボロくなってたので交換。
V6なので6本、費用は4万円くらいだったかな。

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