トヨタ クラウンアスリート 「クラウンという車は走りとは対極に居る様に...」のユーザーレビュー

クラウンという車は走りとは対極に居る様に...

2004.6.17

総評

クラウンという車は走りとは対極に居る様に考えられがちですが､決してそんなことは無く､先々代あたりからは確実にパーソナルサルーンとして十分な走行性能を手にしています｡
それを踏まえると､今回のクラウンはゼロではなく中身は正常進化と言えるかもしれません｡

いづれにせよ､同価格のＶ６のＥセグメントの中では最高のサルーンで日本専売と言わず､このまま世界に評価を問うて欲しいと思います｡
この車を見ればＭＢやＢＭＷは高すぎると素直に思い､トヨタの凄さを感じます｡
欧州車党の最後の砦として､一般的に欧州車は安全性と速度レンジが高いと言われますが､ゼロクラウンの前では全くアドバンテージになりません｡
この車は､欧州車以上に高速域も十分に考慮されていますし､安全性も標準装備の８エアバックを始め､万一轢いてしまった歩行者の危害減少すら考慮してあります｡

もう､クラウンというサルーンに対して､その走行性能やコンセプトで選択肢から外すことは出来なくなりました｡
かといって､静粛性や快適性が失われたワケではありません｡
総額６００万弱と高かったのですが､私はこの車に非常に満足しています｡

満足している点

全て(笑)
特に､挙げれば･･･
A/CオフでぬあわKm/h巡航で記録した燃費(燃費欄参照)｡ハイブリッドミニバンからの乗換ですが､私の使い方では燃料費はほぼ増えていません｡
アイドル～中負荷時までの脅威的な静粛性｡
高負荷時のＶ６らしい官能的なサウンド｡
純正のままで安心して聞けるサウンドと見やすい大画面のマークレビンソンＥＭＶ｡
あらゆる路面状況で絶対的に速く･信頼でき､かつ快適に制御される脚｡
３車線分でＵターンできてしまう小回り性能｡
ただの網目と思いきや､意外と芸の細かいフロントグリル｡
使いやすく､見栄えが良い内装｡
やはり全て｡(笑)

不満な点

６ＡＴの操作方法がまずい｡レンジ選択式ならＭＢのティップシフト式が使いやすいし､むしろシーケンシャル無しの普通のゲートで良いのではないか？
あえて縦ゲートのシーケンシャルシフトをするならポルシェや三菱などのギヤ選択式が使いやすい｡
この部分､ロイヤルとアス､５ＡＴと６ＡＴのキャラを含めて操作方法を再考して欲しい｡
ＡＴゲートの使い方は重要な走行装置なんだからもっとメーカー･車種間で統一されるべきである｡
個人的には､レンジ選択式ならティップシフトか通常の432Lのゲート式にするべきであり､ギア選択式でないのに縦ゲートはＮＧだと思う｡

トランクスルーが出来ず､長尺物は一切積めない｡
使い方がいまいち掴めないＧ-ＢＯＯＫ機能｡
大排気量車の宿命､だらだら加速や低速走行(７０km/h以下)では燃費が悪い｡
灯いているのに気付かない静かすぎるウインカーリレー｡

デザイン

-

走行性能

-

乗り心地

-

積載性

-

燃費

-

価格

-

故障経験