控え目な外観に隠された劇的な進化性能!
今回のアスリートは、旧型の180系からの、大きな進化ポイントとして2つあります。
まず1つ目は、3500cc
2008.3.30
- 総評
- 控え目な外観に隠された劇的な進化性能!
今回のアスリートは、旧型の180系からの、大きな進化ポイントとして2つあります。
まず1つ目は、3500ccの搭載エンジンです。最高出力:232kW[315PS]/6,400r.p.m.
最大トルク:377N・m[38.4kg・m]/4,800r.p.m のスペックはエンジン回転数などに
応じて高圧燃料をシリンダー内に噴射する筒内直接噴射と、吸気ポートに燃料を噴射する通常のポート噴射を最適に制御することで、高い動力性能と優れた環境性能を両立。
2,000r.p.m.から6,500r.p.m.までの広い回転域で最大トルクの90%以上を発生させ、力強く伸びのある加速を実現。旧型より更なる魅力のスペックです。
そして、もっとも大きな2つ目の進化はサスペンションの進化。従来型の180系アスリートは
硬いサスでしたがブッシュは柔らかく、低速域こそ快適でしたがスピードレンジが上がるにつれ
振動、ローリングピッチングが酷くなる、典型的なモノでしたが、今回の新型でサスペンション
セッティングが見直され3500ccはカヤバ製ながら走りのアスリートに相応しいフィーリングに改善
されています。180系アスリートを知る人には街中を通常速度域で走っても差を感じる程です。
この、サスペンションだけでも十分に新型アスリートは買いです。但し、2500cc採用のトキコ製サスは特に評価が高く、かなり気になります。
加えて、以下のアスリート専用ギミックは、追加の加点ポイントです。
【VGRS】ギア比可変ステアリング:ステアリング操作時、車速に応じギヤ比を変更、前輪の舵角を最適に制御するVGRS。
【DRAMS】駆動力総合制御システム:ドライバーが踏み込むアクセル開度に応じて、エンジン、トランスミッションなどを統合制御、ドライバーの意志に応じたドライビングを具現化するシステム。1速から6速における駆動力を最適化することで、変速の頻度を減らし、滑らかな加速を実現。
【NAVI・AI-AVS】モノチューブショックアブソーバーにコンピューターを組み合わせ、状況に応じて減衰力を最適に制御するサスペンション。このサスペンションに先進のナビゲーションシステムを融合させることで、コーナープレビュー制御による優れたコーナリング性能の確保や、段差学習制御による滑らかな乗り心地を実現する。
- 満足している点
- さらに多々ある、機能メリットから、ロイヤル共通装備の何点かの抜粋でいきます。
【10のSRSエアバッグ】【アクティブヘッドレスト】万一後方から追突された際、頸部に加わる衝撃を軽減するヘッドレスト。
【歩行者配慮BODY】クルマと歩行者が衝突する際、エンジンフード、フェンダー、バンパー周辺部などに衝撃吸収構造を採用。万一の事故の際、歩行者の頭部や脚部への衝撃を緩和。
【VDIM】「走る・曲がる・止まる」という走りの基本をひとつのシステムの中で捉えた制御。
アクセル、ステアリング、ブレーキの操作量から、VSC、TRC、ABS、EPSなどを統合してマネジメント。
【レーンキーピングアシスト】高速道路や自動車専用道路にて、白線(黄線)をカメラで認識、ドライバーのステアリング操作をサポート
【プリクラッシュセーフティーシステム】進路上の障害物(先行車など)と衝突の可能性が高いと判断すれば、ドライバーに警報ブザーなどで知らせ、ドライバーがブレーキを踏むと、ブレーキの制動力を高め、また、衝突不可避と判断した場合には、プリクラッシュブレーキが作動して衝突速度を低減するとともにプリクラッシュシートベルトを作動させて衝突被害を軽減。
【ドライバーモニター】ステアリングコラムのカメラがドライバーの顔向きや眼の開き具合を測定。衝突の可能性があり、正面を向いていない、または眼が閉じている状態が続いた場合、警報ブザーや表示で警告。ドライバーの状態が改善されず、衝突の可能性が高まった場合には、警報ブレーキを作動させ危険を知らせる。
【後方プリクラッシュセーフティーシステム】リヤバンパー内のミリ波レーダーが後続車両の接近を検知。追突される可能性が高いと判断した場合にハザードランプを点滅させ、後方車に注意を促す。さらに、追突の危険が高まると、前席のプリクラッシュインテリジェントヘッドレストを適切な位置に移動させ、むち打ち傷害の軽減を図る。
【緊急ブレーキシグナル】急ブレーキをかけると、すべてのストップランプが自動的に点滅。
後続車に注意を促し、追突される可能性を低減。
- 不満な点
- ただし気になるべくは価格です。
トップグレードの3.5アスリート“Gパッケージ 5,670,000円の本体価格に、上述のフルオプを組んだら一体幾らになるのでしょう。
選択範囲しだいですが乗り出しで700万円前後ではないでしょうか。
このランクはレクサスブランドにさえ及ぶ価格体系です。正直、現行のISやGSよりは遥かに魅力的なのですが、アスリートを走りのセダンとして考えれば、勿論上述の、多岐にわたる魅力のOP類は他社に無い魅力のものかもしれませんが。
但し700万円前後の予算で買える、欧州のスポーツセダンも多くから選択できることも考えるべきです。
具体的には、ベンツ、BMW、アウディ、アルファ、ボルボのDセグメント車が選び放題の価格帯です。
そう考えてしまえば、700万円級をフラッグシップに持つ、アスリートの2500ccのベースグレードを余りOPもつけず500万円程度迄で楽しむのが案外美味しいのかもしれませんね。
2500ccの完成度の高さは既にジャーナリスト評価でも上々ですし、なにより700万円級のクルマの恥じない、基本設計、性能の有するクルマなので。
今回のアスリートは180系に外観こそ似た感じで、逆に少々 落ち着いた感じでもあります。
但し、基礎性能は段違いの進化スポーツセダンとみて間違いない、正常進化の良いクルマであることは間違いないです。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験