ゼロからのスタートダッシュ大成功!
トヨタが世界へ通用する高級車にするため、トヨタ伝統である見栄えだけのモデルチェンジという80点主義戦法は継承せずに
2013.4.29
- 総評
- ゼロからのスタートダッシュ大成功!
トヨタが世界へ通用する高級車にするため、トヨタ伝統である見栄えだけのモデルチェンジという80点主義戦法は継承せずに、ネジ一本から新たに磨きあげた妥協しない史上最高のクラウンが誕生しましたね。当時は、このトヨタの心意気に感動したものでした。
この車のプラットフォームは、昨年デビューした14代目にも適用されており、トヨタが如何にコストをかけてこの12代目を開発したかを証明していますね。
デザインは、「適用対象年齢50歳以上」という、いわゆる、おっさんぽいのですが、よ~く見ると品があるようにも見えるし、クラウンであるが故に許されるのではないでしょうか。
エンジンは、これまで、BMWとともに直6に拘っていたトヨタが、それを捨てて、剛性を確保するため、クラッシャブルゾーンを確保するため等々、新設計しただけのことはあり、素晴らしいレスポンスと燃費性能を誇りますね。(ただし、R-50なので、刺激がないようにチューニングはしてありますよ。)
乗り心地はいいですね。KYBのモノチューブアブソーバーがいい働きをしています。ホイールストロークがたっぷり取られていることもあるでしょうね。(固くもなく柔らかくもなく、サスは動くが車体は揺れないというお手本のようなサスです。)
ブレーキは、前輪に対向ピストンキャリパーがあしらわれており、効き、踏み応え、ともに十分ですね。若干、遊びが多いのですが、これが改善されれば完璧でしょうね。
内装は、トリムには本木目ではなく木目調のプラスチックを使用しているのですが、この模造品はすばらしい出来ですね。下手な本木よりも、触り心地、ツヤともに優れていますね。(レクサスの本木よりも質感が高いです。)
総評としては、シートを除いては、ほぼ満点に近い出来のクルマだと思いますが、最高で500万円以上という価値はなかったように思いました。現在は、中古車の値段がこなれてきましたので、お求めやすくなっているのではないでしょうか。走行距離が少ないものはオススメですね。(私個人としては、こういう優等生型のクルマはおもしろみに欠けるので遠慮いたしますが。)
- 満足している点
- ・音がしずかであること。
・日本に道路事情に適した車幅であること。(クラウンを開発する際には、車幅1.8m以下という不文律がありますね。)
・日本の街中で快適に走行できるようにセッティングしていること(クラウンは高速型のクルマではありません。これは車がプアで高速に対応していないのではなく、街中で最高の乗り心地が提供されるようにトヨタがあえてこのようにセッティングしているのですね)
・地方では、クラウンに乗っているとお金持ちに思われる?(ディーラの対応が良いですよね。)(ベントレー、ロールスロイス、ジャガーやアストンマーチンなどは都会でしかなかなかお目にかかれないので、クラウン以上のものは、あまり見かけませんよね?)
- 不満な点
- ・シートは、残念ながら80点主義が顕在しているようでした。革の品質、なめし技術、クッション性が悪く、革以外のモケット(調)(化繊の静電気の塊のようなもの)の物もイマイチの出来でした。欧州車のように平織のクロスシートをトヨタは研究すべきだと思います。
・LEDランプなど世界のモードとなっている装備が標準ではないこと。
・運転してもわくわく感がないこと。(刺激がないので、運転しているとねむくなりますね。)
・エアコンからたまに異臭がすること。
・かっこいい、高級、洗練されている、といった世界の高級車に見られる特徴が全くないこと。(クラウンにここまで求めてはいけまんよね。失礼いたしました。)
・衝突安全テストの詳しい結果が一般に公表されていないこと(私が調べた限りではわかりませんでした。)
- デザイン
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- 走行性能
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