トヨタ カローラツーリングハイブリッド 「「HYBRID S」2.3Lクラスの走りをする使い勝手の良い車」のユーザーレビュー

かつa かつaさん

トヨタ カローラツーリングハイブリッド

グレード:ハイブリッド G-X(CVT_1.8) 2019年式

乗車形式:レンタカー

評価

5

走行性能
5
乗り心地
4
燃費
5
デザイン
5
積載性
5
価格
5

「HYBRID S」2.3Lクラスの走りをする使い勝手の良い車

2021.11.13

総評
※「HYBRID G-X」のレビューとなっていますが、正しくは「HYBRID S」のレビューです!※

【総評】
国産車では大変貴重なステーションワゴンタイプ。
積載性、燃費、走行性能、安全装備、使い勝手、維持費などなど、全方位に高得点なオールラウンドプレイヤー。

車両価格も200万円台から購入可能であり、他メーカーで同じパッケージングをするならこんな値段では出せない気がする。
満足している点
【良い】

・先代カローラから比べ、直線的なシャープでスタイリッシュになったエクステリアは若い方にも、ご高齢の方にも広く受け入れられる。大きな口(フロントグリル)を開けている感じは好みが分かれそう。


・4名乗車の山道、峠道も不足なく上がる。
・ライントレーシング機能は5割支援程度だけど、ハンドルアシストなどが利き、あると便利。
・体感ですが対乗用車、対トラックのミリ波レーダーの検知距離は150メートルもあり、車間距離を広めに設けるられている。(設定で詰めることもできますが。最遠距離でも車間が近すぎる車種がある中で、この車は衝突を防ぐためのマージンをちゃんと考えて設けてある。
・全車速追従のレーダークルーズは非常に便利。発進加速がよりスムーズだと尚良い。(安全と燃費のために加速が遅く、追従モードのままだと前走車には置いて行かれがち)
・燃費は大人4名の郊外および信号のない傾斜がきつい山道移動で燃費1Lあたり24キロ以上を発揮。2.3Lクラスの走りをしてこの驚異的な燃費である。しかもレギュラー。やはりトヨタのハイブリッドは世界に誇れる。

・遮音性が高い。このクラスの他社車両と比較し、車外からのノイズ遮断は優れており静か。ロードノイズは感じるが、平均的なトヨタ車のクオリティはしっかり確保。レグノなどを履かせれば劇的に改善可能と思われる。
・コーナリングは初動ロール量が多いものの、一定のロール角から先はしっかりと車体を保持するため破綻しない。(底付きしている訳ではない)
・フロントシートは小ぶりだが、身長175cmまでの人なら割と快適に乗れると思う。180cmを超えてくるとハンドルとペダルの距離の調節が少し大変かもしれない。

・チルト&テレスコピック搭載のステアリングで調整幅が広い!
・内装にはクッションや布を触れる箇所には配置し、快適性を高めている。あまり触れない場所はプラスチックを使用し低価格を守る。
・トランクスペースは広大で、ハイブリッドバッテリーを搭載していることを感じさせない。大人2名なら車中泊できるでしょう!


・ガソリンモデルよりも車重がある分、路面の凹凸で車体が振られにくく乗り心地が良い。慣性が働くからかフラットに駆け抜けられる。
・恐ろしいほど小回りが効く。日産で言うとノートとほぼ変わらないくらいの実用回転半径で取り回せる。この取り回しの良さはトヨタ車の多くで感じられ、カロツーも例外ではない。
・前席の電源はUSBポートとシガーソケットしっかり備わっている。オプションでさらに盛ることも可能。
・天下の大正義トヨタのミドルクラスである。これだけで田舎での評価は爆上がり(中国地方某県限定!笑)
・車体サイズの拡大に伴う車格感の向上。安っぽく見られない事は特定の場面では重要となります。

・風切り音の遮断が巧妙。速度域に依らず、ほぼ聞こえない。
・オートブレーキホールドは地味に便利。
不満な点
【イマイチポイント】
・ステアリングスイッチが操作しにくい。慣れの問題もあるかもしれないが、ステアリングからワザワザ運転中に操作が必要か疑問なところにアクセスできたりする。
・ディスプレイオーディオ対応ナビの操作感はあまり良くなく、ステアリングスイッチとの連携は限定的かつ操作しにくい。結局パネルを直接操作することになる。
・後席シートベルトセンサーが敏感すぎ。リュックを置いていたら走行中に反応し始めました。安全のためなので仕方がないところ。高速で切符を切られるよりは良い!
・アトキンソンサイクルエンジンのため、1.8Lのエンジンですがトルクは申し分ないものの出力は1.5L並み車なりで、60キロ以降の加速感は平均的。完全低回転化されたエコ仕様のため高回転まで頑張ったところで出力は得られないエンジンである。反面、極低回転から発生するモーターアシストとフラットな特性のエンジンのため発信加速性能と静粛性に優れる。
・内装の干渉音が「カタカタ」割と聞こえてくる。クッションモール、内張内のスポンジやゴムを省略した結果と思われますが、普段使いでうるさいほどではない。クラウンやレクサス車のような上級車に普段乗る人には気になって仕方がない可能性はあります。
・座席付近の収納スペースは限定的。代わりに、空間は広くなっております。
・バックモニターを設けない場合、リアウィンドウの視界は狭く、人通りの多い駐車場でのバックは特に注意すべき。
・オーディオは標準設定にすると何故か後席にいる方がうるさく感じるので、フェーダーなどで調整して乗るべし!スピーカー性能は極めて標準的で、個人的にはスピーカーを社外品に変えたくなるが、人によってはそのままで十分かもしれない。買う前に聞いておくと良いかと。
・ドア開閉音は「ベェンッ!」と言う具合でややスカスカ感がある。(使用上全く問題はない)
・シートが小ぶりで私にはどう調節しても合わないので、特に体格の大きい方は必ず試乗されて下さい。


・2020年代販売中のトヨタのミドルクラスHV車に多いですが、冷房の効きが若干弱い。夏場の後席は特に辛いかと思われます。回路制御のためか、信号待ちなどでたまにぬるい風になることがあります。
・ソフトパッドではないプラ部分はとてもキズが付きやすい(ある意味、脈々と受け継がれる伝統!)
デザイン

5

トヨタ車にしてはとてもプレーン寄りに作られた車。特に不満らしい不満は無い。ミドルクラスとして十分すぎる内容。
走行性能

5

パワーは2.3Lガソリン車クラス。HV特有の出だしのキビキビ感は見事。パワーモードにしてもそれほど加速感は得られませんでしたが、エコモードだと非常にダルい反応になる。
足回りの動きも良い。
乗り心地

4

今までのカローラ像からすると微かに硬い。
その恩恵でコーナリング時に発生していたグニャングニャン現象は解消。
かえって酔いにくくなったようで同乗者には好評。運転者もスポーツ感が増して良いかも。
不快な振動などはありません。
積載性

5

4名プラス2泊の荷物を積んでもまだ余裕がある荷室。リアトランクフロアの高さも絶妙で乗せ下ろしラクチン。
燃費

5

一般道だけで4名乗車24km。
しかも山道がほとんど。
文句の付け所がない。
価格

5

【新車】
車両価格は装備の割に控えめ。お買い得感がある。
【中古】
2021年11月現在、まだ低走行車はそれほど値下がりしないので微妙。買うならもう1年は様子を見たい。
故障経験

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