トヨタ カローラフィールダー 「カローラフィールダー（MT）試乗～さる仏車オーナーの花冠物語～」のユーザーレビュー

カローラフィールダー（MT）試乗～さる仏車オーナーの花冠物語～

2021.11.13

総評

私がかねてからブログ内で呟いてきた、「適度なサイズのマニュアル車が欲しい」という投げかけに、近郊に住むブログ友達から、「どうぞうちのフィールダーに乗ってみてください」というありがたいお言葉をいただき、郊外の公園を起点に試乗させていただくことになった。

ちょっと話に夢中になるとエンストしたり半クラがずぼらになってしまったりしたけれど、慣れると楽しい「手漕ぎ」の良さは、しっかりとこのカローラにも息づいていた。

走り、快適性、積載性、経済性、多用途性、etc。レーダーチャートにすれば５点に達しないまでも、コンスタントにこのカローラは３—４点は叩き出している。世の中乗用車は数あれど、こんなにバランスの取れた車はあるようでない、とはオーナーさんの言だが、まさに同感だと思った。初代カローラから続く伝統「80点+α」がじーんと胸にこみあげてきた。

このカローラはブログ友達の息子さんの車で、ご本人はシトロエンＣ５を２台乗り継いだ後、Ｃ５エアクロスに乗られている。

私もＶＷを４台乗り継ぐゴリゴリの欧州車信者だが、２人揃って純国産車のカローラを褒め称えるというちょっと変わった展開となった。
Ｃ５エアクロスも試乗させていただいたが、やはりカローラＭＴの印象が強かった。
ゴルフの車検は通すと心に決めつつあるが、最後の内燃機関マニュアル車を所有するという妄想は、なかなか消えそうもない。

満足している点

小さすぎず大きすぎない、適度なサイズ感。
慣れれば誰でも思いのままに走らせられる、クセのないMT。約30年ぶりの坂道発進も難なくこなした(笑)。
乗り心地とハンドリングのバランスや、視界の良さ等、50余年に及ぶ「みんなの為の自動車」づくりのノウハウが隅々まで息づいている。

不満な点

上り坂でのパワー感が乏しい。アクセルを踏み続ければパワーもスピードも出るには出るが、余裕がない。これは個体差によるものなのか。
この車は中古車だそうで、現オーナーさんは、前オーナーのクセを治すのに結構時間と手間がかかったとも仰っていた。

デザイン

4

ステルス性が高くも、乗用車的なボディカラー（ブルーメタリック）で、遊びのギアという雰囲気もある。

走行性能

4

終始穏やかな気持ちでいられるハンドリング。マニュアルシフトのクセもなく、スパスパ決まる。

乗り心地

5

手動変速機の操作に夢中だったが、終始穏やかな挙動で安心感があった。

積載性

5

荷室からパタンと畳めるシート。車中泊も可能とか。

燃費

4

レギュラーで全国どこでも走りに行けそうだが、高回転の伸び、上り坂での推進力はもう少し欲しい。

価格

-

故障経験