トヨタ カローラアクシオハイブリッド 「運転支援システムの充実を望みたい」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

西川 昇吾
西川 昇吾(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

2

デザイン
2
走行性能
3
乗り心地
2
積載性
5
燃費
4
価格
2

運転支援システムの充実を望みたい

2022.1.21

年式
2013年8月〜モデル
総評
5ナンバー乗用セダンとして考えると希少な存在である。しかしながらそこに価値を求める購入層がどれくらい存在するかと言われると悩ましい。優れた積載性はビジネスシーンで大きな武器となるだろう。ビジネス向けでの販売を考えるともう少し価格帯を抑えたいとも感じさせると同時に、運転支援システムの装備をより充実させてほしいと感じる。
満足している点
もはや貴重な存在となった5ナンバーセダンというところに評価を与える層もいることだろう。またコンパクトなボディながら優れた積載性を持っているのも評価できるポイントだ。日本の道路事情で使いやすい実用セダンが欲しいのであれば、購入検討の余地は大いにあると言える。
不満な点
フィールダーも同様だが、運転支援システムが現代の水準で見ると乏しいと感じる。今後ビジネス向けで継続して販売するのであればACCやレーントレーシングアシストの装備が望ましい。そうすれば一定の需要は満たせるのではないか。
デザイン

2

ビジネス向けに残されているフィールダーと同じだが、良くも悪くも保守的なデザイン。現行モデルになる前の2000年代から続くカローラのイメージを引きずってきたデザインと言える。現行最新モデルと比べたら古臭さを感じてしまうのは仕方ないだろう。
走行性能

3

可もなく不可もなくといった具合。しかし、現行のハイブリッドラインアップが1.8Lエンジンに移り変わっている中、1.5Lエンジンを採用している点を見ると、少し加速性能に心もとない印象を受ける人もいるかもしれない。しかし、車重は軽量なため大きく不満が出ることはないはずだ。
乗り心地

2

後継モデルが登場しても継続販売されているという点はカローラフィールダーと同じであり、乗り心地への印象もフィールダー同様に古さが目立つ。コツコツとした突き上げ感は現行よりも大きく感じるので、現代の水準で見ればあまり乗り心地が優れているとは言えないだろう。
積載性

5

5ナンバーセダンとして考えると461Lという積載容量は立派。また実際にトランクを開けると高さに驚かされる。実用セダンとして考えると、コンパクトなボディとこのトランクの広さはかなり魅力的と言えるだろう。長年カローラとしての機能性を磨き続けてきただけはあると思う。
燃費

4

ハイブリッドも用意されているが、トヨタの最新ハイブリッドモデルには燃費性能で引けを取る。ただ、軽量な車体という利点があるので、現代でも燃費性能は良好な部類と言える。他メーカーの最新コンパクトカーと比べても大きく劣ることはなく、場合によっては同等とも言えるだろう。
価格

2

ビジネス向けのグレードしか新車では購入できない。そのため内装が廉価版なのはしょうがないが、それでいてメインとなるであろうハイブリッドは200万円を超える価格設定は少し割高感がある。また、運転支援システムが現行の水準で見れば乏しいのも割高感を助長させる。中古車で考えると安くはないが高くもないといった印象。実用性に優れるコンパクトなセダンが欲しいなら中古車で狙うのは大いにアリと言える。
西川 昇吾
西川 昇吾
自動車ジャーナリスト
1997年生まれ、大学時代から自動車ライターとしての活動をスタート。現在はWEB・紙の各種媒体で様々なジャンルの記事を執筆するほか、車両解説動画にも出演し、喋りの分野にも挑戦中。愛車のマツダ・ロードスターで定期的にサーキット走行をし、ドラテクの鍛錬も忘れない、目指すは「書けて、喋れて、走れるモータージャーナリスト」
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