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カローラアクシオ/フィールダーが改良…旧型なのになぜ販売を続けるのか

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カローラアクシオ/フィールダーが改良…旧型なのになぜ販売を続けるのか

ソフトウェアのアップグレードで自動ブレーキの進化も

2021年9月6日、カローラアクシオ/フィールダーが一部改良を実施した。衝突回避支援パッケージ「トヨタセーフティセンス」のプリクラッシュセーフティを、歩行者(昼)検知機能付き衝突回避支援タイプとし、全車に標準装備とした(サポカー補助金の対象となっている)。また、オートライトシステムも全車標準装備となった。

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なお、すでに販売されたカローラアクシオ/フィールダー(2015年3月~2021年9月式のプリクラッシュセーフティ搭載車)については、「プリクラッシュセーフティ 昼間の歩行者検知機能追加キット」でソフトウェアのアップグレードが可能となった。アップグレードには4180円の費用+販売店作業工賃(販売店によって工賃が異なる)が必要である。

カローラアクシオは国産唯一の5ナンバーセダン(マーチをベースにセダンタイプとした光岡のカスタムカー「ビュート」もある)であり、フィールダーはホンダ シャトルとともに国産5ナンバーステーションワゴンのカテゴリーを担う今や貴重な存在である。

2019年9月のフルモデルチェンジで登場した12代目カローラは、3ナンバーボディに移行し、セダンを「カローラ」、ワゴンを「カローラツーリング」として展開。この全面改良を控えた19年8月下旬に、従来型(11代目)のカローラアクシオ/フィールダーは一部改良を実施。ビジネスユース向けの5ナンバー車として、新設した「EX」系グレードのみに集約して継続販売とした。

ちなみに、EXは3代目プリウス登場時に継続販売となった2代目「プリウスEX」と同様(カローラでは中国で新旧併売を行っていた時期があり、旧型モデルがカローラEXと呼ばれていた)に英語で「旧、前の」を意味する接頭語の「ex-」に由来。新型との関係性を表現し、先代モデルであることを表している。


新旧併売…なぜまだ販売を継続するのか?

新(12代目)旧(11代目)併売が始まってから2年が経過し、そろそろ旧型のアクシオ/フィールダーもお役ご免かと思いきや、今回一部改良もあったように、そうでもなさそうなのである。

少なくとも、アクシオについては当分の間はなくなりそうもない。その理由は、アクシオがコンフォート教習車の後継として2018年2月に登場した教習車「トヨタ教習車」のベースになっているからである。トヨタ教習車は2020年(1~12月)に約1000台(CVT車約680台/MT車約320台)の販売実績があり、コンスタントに売れている。タイ製のマツダ2セダンをベースとした「マツダ教習車(2020年に599台を販売)」を抑えてカテゴリートップである。トヨタにとっては、ある意味で“インフラ”を担うことから社会貢献の一環としても重要な車種でもある。

したがって、教習車が存在するうちは、アクシオは生産終了にならないはずである。なお、2020年10月から21年3月までの月平均登録台数はアクシオが760台、フィールダーが1310台とこちらもコンスタントなセールスをマークしている。フィールダーもアクシオの2倍近く売れており、販売は順調と言ってもいいだろう。ビジネス向けがメインだが、一般ユーザーでも駐車場の兼ね合いで5ナンバー車が必須という方にはなくてはならない選択肢。1日でも長く作ってほしいものである。

※トヨタ教習車についても2021年9月6日に一部改良を実施。カローラアクシオ同様にオートライトシステムを標準装備としたが、トヨタセーフティセンスの改良については実施していない。

〈文=ドライバーWeb編集部〉

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みんなのコメント

8件
  • 旧車を併売してはいけないルールなどありません
  • 5ナンバー
    普通のセダン
    デザインもまとまっている
    ぜひ生き残って欲しい
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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