トヨタ アクア 「これぞ国産最小のグランドツーリングカー。それがアクア」のユーザーレビュー

tonmon tonmonさん

トヨタ アクア

グレード:S(CVT_1.5) 2020年式

乗車形式:レンタカー

評価

3

走行性能
4
乗り心地
5
燃費
5
デザイン
3
積載性
3
価格
3

これぞ国産最小のグランドツーリングカー。それがアクア

2021.3.4

総評
室内に時代遅れの設計が散見されるので、200万以上出して新車のアクアを買うのはあまり得策ではない。中古車で安くアクアを買えば、高速道路を頻繁に移動する方なら速く安全に移動できるだろう。

2021年のフルモデルチェンジが予測されているが、ヤリスよりホイールベースを長く2600mmくらいにして後席とラゲッジを割増し、その上内装の質感も大幅にグレードアップするクルマになるだろう。ノートやフィットe:HEVと対等に戦えるのはヤリスでなくむしろ新型アクアだ。カローラシリーズより広い後席とカローラスポーツより広いラゲッジが得られたとしたら、カローラツーリング以外は新型アクアを前に沈没してしまうような予感がする。
低重心でカーブをガンガン攻められる個性は継続してくれれば嬉しい(買うつもりは無いけど)。
満足している点
1.昔乗った初期型のアクアで感じていたブレーキとアクセルの踏み具合とフィードバックとの違和感はほぼ解消されており、純ガソリン車と同じ感覚で走れる。
2.急カーブをガンガン攻めたくなる重心の低さ。
3.文句のつけようがない燃費。
4.センターメーター手前の横長のトレーはペットボトルのキャップや小銭を入れるのに最適な浅い部分と、スマホやペンを置くのに最適な深い部分がある。日本人の習慣に即した利便性の高い収納だ。
不満な点
1. 視界が悪いプロジェクター式ハロゲンヘッドランプ
照射範囲が狭く、街路灯のないワインディングロードではカーブの先が満足に見えず非常に怖い。レベライザーのダイヤルを回してみたが意味がなかった。
左右2灯がそれぞれ中心を指向しており、ある時ロービームで中央の1点だけが特に明るく見えたところがあった。
カットオフラインがクッキリしているのも違和感があった。


2. 時計の誤差調整の不便さ
トヨタのクルマには必ず常時表示の時計が何処かに備わっており、ラジオの時報に合わせて時と分のボタンを同時長押しすることで走行中でも手軽に誤差を補正できるようになっている。
しかしアクアはインパネ上に調整ボタンがない上、走行中は時計合わせ機能が無効。時計の正確性にうるさい日本人のニーズに適っていないのが残念。

3. 太陽が真後ろにあるとカーナビの画面が日光を反射して見えなくなる。

4. エンジン低負荷域に現れるシートの微振動(下記)
デザイン

3

マイナーチェンジでフロントマスクはフォードフィエスタにソックリになってしまった。
輸入車をモチーフにしたトヨタ車はプジョー406に似せた最終型カリーナ(1996-2001)以来ではないか。


内装はインパネのセンタークラスターのユニークな形状とフルカラー液晶のディスプレイによってチープさを緩和しているものの、元々10年前に出たクルマだけに、内装のクオリティは部分的に直近のブランニューモデルに遅れを取っている。


ドアトリムは全ドアに布が貼っていないのが残念。前席はドアアームレストの肘が当たる部分だけソフトパッドになっている。



10年前の新発売後に導入された安全装備関係のスイッチの置き場所は腐心したようで、シフトレバーの下方とドアミラースイッチ付近に分散してしまっている。走行中にECOモードのON/OFFを試みたが、流石にブラインドタッチで一発で操作は出来なかった。


ステアリングホイールは2009年発売の30プリウスのものを使い続けており、ホイール部分のテクスチャやスイッチの操作感などすっかり時代遅れに。


電動車なのにエンジンキーを刺して捻らなければならない。押釦よりもキーシリンダーを付ける方がむしろコスト高になるのではないかと思うのだが。


メーターの文字とカーナビのスイッチ照明は今のトレンドのホワイトLEDだが、それ以外の各種スイッチの透過照明は緑色で懐かしさを覚えた。


後席はヘッドレストが格納できるため後方視界はバッチリ。リヤワイパーはケチ臭いほど短いが、使ってみると後方視界確保は十分だった。
走行性能

4

アクアはシチュエーション別に印象が結構変わる。
まず市街地走行。
ステアリングは各社のコンパクトカーと比較してかなりクイックであった。このためコーナーリングが俊敏であり、しかもカーブを曲がるとローリングの少なさに驚いてしまった。カーブへ高めの速度で進入しても怖さを感じずクルリと旋回し、「おおー」と声まで出た。まるでバイクのようにカーブを曲がるのが楽しい車である。
このステアリング、クリープ走行など低速時には結構重く感じ、アシスト量を増やしてほしいと感じた。
加速途中でエンジンが掛かり、体感的に1500~2000rpmと思われる範囲でエンジンの振動が大きくなるポイントがあり、シートを通じて尻と腰に微振動を受ける。この振動は好まない。

そして高速道路。
重たいステアリングが良い方向に働き、直進安定性がすこぶる良い。120km/hまで出しても純ガソリン車ほどエンジンが唸らず、むしろ風切り音の方が大きいほど。ラジオを聴くのもハンズフリー通話も快適。緊張を強いることは全くなく、こんなスピードでもリラックスして運転に専念できるのに驚く。
乗り心地

5

何の不満もない。荒れた舗装路を通過する際の振動が車重1090kgのクルマとはとても思えないほど重厚感がある。
積載性

3

ラゲッジルームは並のコンパクトカーと同程度。


インパネやドアのポケット類が充実しているのは◎。
燃費

5

一般道を淡々と流した時は2時間くらい運転してシステムスタート後の平均燃費が32km/Lまで伸びた。
東北自動車道の盛岡前後は最高速度が120km/h。これと同じだけスピードを出しても5分平均の燃費計は20km/Lを僅かに割るくらいにしか低下しないのに驚く。
八戸~一関~古川~新庄~鶴岡~真室川~横手~滝沢~八戸と2日間走行して870km。満タンでスタートし、給油量は2回の合計35.46L。36Lタンク1回分では帰ってこれなかったが、24.5km/Lと純ガソリン車では到底望めない驚異的な低燃費であった。



最安クラスのヴィッツと比べ2日間のレンタカー代は3,300円高い。
しかしヴィッツの4WDなら同じような走り方で15km/Lに届かない。故にガソリン消費量はアクアより22L以上多く、ガソリン代まで加えたら差額をペイする可能性もある。
価格

3

10年前に新発売された時は比較的高額だったが、時代の流れと共に競合他車も値上げが進んだことで高くなくなった。
故障経験

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