「試乗」 「安っぽい」 「電磁波」
◎総評
アクアの試乗車が入ったというので乗ってきました。興味津津。
中身は、ヴィッツ1.5Lに先代プリウスのハ
2012.1.10
- 総評
- 「試乗」 「安っぽい」 「電磁波」
◎総評
アクアの試乗車が入ったというので乗ってきました。興味津津。
中身は、ヴィッツ1.5Lに先代プリウスのハイブリッドシステムを載せただけとは違うようだ。
エンジンはヴィッツと同じ1NZ系だが、70%は新設計したというし、車台も使い回しではなくホイールベースを延ばしている。ハイブリッドシステムもより効率的になり、高張力鋼板の多用と相まってハイブリッド車にも関わらず車重を1050㎏に抑えた。
この車重、フィットやスイフト、ポロと比べてみるとそのすごさが見えてくる。1260㎏の先代プリウスを軽々と動かしていた動力源が200㎏軽い車体に乗る。こらスゴイだろう。
ヴィッツ アクア
1.3L990㎏ アイドルストップ付1000kg 1.5L1050~1080kg
1.5L1040kg
フィット フィットHV
1.3L1010㎏ 1.3L1130㎏
スイフト スイスポ
1.2MT 970㎏ 1.5L6MT1050㎏
CVT990㎏ CVT1070㎏
ポロ
1.2Lターボ1100kg
アクアの軽さが際立つ。モーターに関して、フィットHVに比べてトルクは倍以上、パワーに至っては4倍以上の性能を誇るのに、ベースになったヴィッツ1.5Lに比べてわずか10~40kgの重量増に抑えている。フィットHVがフィットより120㎏も重くなったのとエラく違う。高性能なのに軽い。これはでかいアドバンテージだ。しかも価格は169万円から。
フィットHVより、軽く、トルクは遥か上をいく。価格もわずか+10万円。お買い得感は半端ない。
ここで頭に浮かぶのはインサイトvsプリウス。
よく売れていたインサイトは、高性能で価格がちょい高なプリウスに駆逐されてしまう。
今回の構図もこれとそっくり。
フィットの売りであるラゲッジの広さがどこまで防波堤になるか。
――――と、試乗するまでは思っていたのだが、実際乗ってみると・・・・
:
- 満足している点
- ◎長所
・燃費の良さ
地球環境より人を大事にしろという人もいるが・・・地球環境を大切にすることが、引いては多くの人間の命・未来を守ることを忘れてはならない。アクアは財布に優しいかは微妙だが、間違いなく温暖化ガス・有毒ガスの排出は少ない。
・アイドリングストップはHVとの相性がイイ。
アイドリングストップは止まっている時は静かでいいのだが、エンジン再始動時の振動騒音が興醒めだ。それに対してアクアのストップ機能は再始動がモーター走行のみなので、静かなことこの上ない。これを一度経験すると、同系以外のものは雑味が強すぎて嫌になってしまいそうである。もちろんアクアのアイドリングストップも止まった後、スムーズに再始動して動き出す。
・上述した通り、ストロングハイブリッドなのに、軽く安価。コンパクトカーとすると高価になるが、あの太いトルクを持つハイブリッドを考えるとバカ安。
こりゃあ売れるだろう。
(長所だが、短所も書き始めます)
◎短所
・乗り味が「安い」
とても残念だった。
まず「音」
バッテリーへの充電が不十分だと、軽めにアクセル踏んでも、エンジンが唸る。その唸り音が残念なほどに安っぽいのだ。これは興醒め。
また、モーター音も静かでなく、電車が走り出す時みたいな音を出す。
・それから「サスペンション」
重いフロント荷重を安いサスが支えきれずにロールしそうになるのを、フロントスタビライザーで無理に抑えている感じがする。なんか不自然な感じがして懐も浅い感じなのだ。スイフトスポーツに乗った後だからなおさら足の「貧しさ」が気になったのかもしれないが、 考えてみれば何十万もするハイブリッドシステムや高価な大容量バッテリーを除いた素のアクアのコストは恐ろしいほど安価だろう。「乗り味」まで求めるのは酷というものだろう。
- 不満な点
- :
・「電磁波」の問題
HV車内は電磁波が強いから子どもには乗せられないという投稿がまたあった。今は削除されているようだが・・
電磁波の何が怖いか、と言えば、そのエネルギーが細胞内の遺伝子を通過する時にDNAを傷つけることにある。
確かに日本の車の電磁波は規制が甘く、以前投稿した先代プリウスのレビューでも、日本車が欧州車に比べ車内の電磁波の強さが高いことが測定されていることを上げさせてもらった。
トヨタに聞いた所、防御シールドなど施し、一般の車との差はないとしているが、その日本の車自体の規制が欧州車より甘いから、それなりにアクアも高いのだろう。それで子どもを守るためにアクアに乗せないと宣言するなら、あなたは日本車には乗れないことになる。さらに、電車内と同じくらいと言っているから、電車にも乗れないだろう。さらに携帯や電子レンジ、IHも使えない。これらを電磁波の強さが桁違いだから関係ないとあなたは言い切っていたが、携帯が危険視されるのはそれが身体のそばで長時間使われるからだ。
さらに放射線。
放射線も電磁波の1つであり、有害である理由も同じだ。放射線が怖いのは、内部被ばくした時だ。常にDNAを傷つけ続ける。電磁波が電源を切ればまず安心だろうが、体内に取り込まれた放射能はずっと続く。
測定器を購入して関東や東北の放射線量を測ったが、ちょっと水が流れ込む所は普通にアラーム音が鳴りだす。そこは全て国が「安全」とした場所だ。そんな所で育てられた農産物は放射能が凝縮されていよう。出荷自粛も今一信用できないし、原材料にしてしまえば原産地を表示しなくともよくなる。アクアを危険な車と切り捨ててるあなたは日本にはいられない。
結論。アクアだけを電磁波だけで切り捨てるのはナンセンスということ。
◎まとめ
走りに関心低ければ、有害ガスの排出が少ないアクアは大いに買いと思う。但し受・能動安全装備はきっちりつけて。加えてオーディオ付つけたりする総額200万とか行ってしまうけど。
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- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験