試乗でのレビューです
昨日用事で街を走っていたら、展示車を見かけたので衝動的に入店。いきなりにもかかわらず試乗までさせていただきました。
クルマは好き
2012.4.20
- 総評
- 試乗でのレビューです
昨日用事で街を走っていたら、展示車を見かけたので衝動的に入店。いきなりにもかかわらず試乗までさせていただきました。
クルマは好きだけど、それほど詳しいわけじゃありません。愛車はRX-8です。
乗る前は低いエンジンマウント、前後の重量配分等、似たコンセプトの車かと思いましたが、意外とそうでもありませんでした。RX-8が大人の人が余裕を持って楽しむスポーツコンセプトの乗用車であるのに対して、86はあくまでスポーツカーです。足もそこそこ硬いしハンドルもクイック、ATのMTモードも十分実用できる応答速度、踏み込むと室内に入ってくる吸気音は、個人的には好きではありませんが、好きな人にはすごくその気にさせてくれる小道具でしょう。
それでいて流れに合わせて走っている分には、目線の高さやインテリアの雰囲気から、うっかり試乗車だということを忘れてしまうほど、大人な落ち着いた走りになります。まさに現代のスポーツカーと呼ぶにふさわしいですね。
- 満足している点
- 希少なワイド&ローなエクステリアは、優雅でありながらどこかワイルドで、大変優れたデザインだと思います。走りもその外見を裏切らず、普通に流すぶんにはちょっと足の硬いマイルドな乗用車、ひとたび踏み込めば一気にスポーツカーとしての本性を顕すという、いい意味での二面性を持っています。そういう意味で、大変現代的なスポーツカーですね。今やフェラーリすら、誰でも運転できてしまう時代ですから。
エンジンの吹けもよく、6000回転を超えるくらいまで全くストレスレスに伸びていく感じはスポーツカーらしくていいです。コーナーに入るときは自分が回転の中心にいる感じなので非常にラインのイメージがとりやすいです。ブレーキも踏めば踏むだけきくという感じで、安心感があります。
スポーツカー冬の時代に、あえてこういうクルマを世に出したというトヨタ(及びスバル)の英断。でも、いいモノを出せばちゃんと購買者には伝わるということですよね、上級グレードの納車が5ヶ月待ちというのが、そのことを証明しています。
RX-8が長距離を快適に走るクルマなのに対して、86はやはり峠を攻める車です。そういう性格の違いやトランク容量、後部座席のクリアランスの問題などから、購入は見送りましたが、いつか機会があったら所有してみたいと思わせる魅力をもったクルマでした。
- 不満な点
- RX-8との比較になりますが、やはり7000回転に近づけると、少々苦しそうになりますね。音も、想像していた以上にワイルドで、ロータリーのシルキーなサウンドとは全く違い、私のようなおっさん(40代前半)には、長時間のドライブでは疲れるかなあという印象です。あと、わざと室内に引き込んでいる吸気音は、個人的には不要でした。
あと、86というネーミングは正直苦しい。個人的には、若い人にどんどん乗ってもらってスポーツカーの楽しさを知ってもらいたいのですが、この価格ではなかなか若年層には手が出ないのではないかと。実際、売れ線は上級グレードで、主な購買者は子育てが一段落した年配の方が多いということでした。たぶん、この先街で見かける86は、そのほとんどが純正のスタイルのままじゃないでしょうか? オリジナルの86がまさに若者のオモチャだったことを思うと、トヨタの意図はさておいて、その名を継ぐような車になっていくか、かなり疑問だと思います。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験