スズキ ワゴンRカスタムZ 「標準車より充実する装備もトピック」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

工藤 貴宏
工藤 貴宏(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

3

デザイン
3
走行性能
3
乗り心地
4
積載性
3
燃費
5
価格
5

標準車より充実する装備もトピック

2023.9.16

年式
2022年8月〜モデル
総評
「ワゴンR」は利便性が高く、日常の足として優れたモデル。そこに個性的なスタイルと充実した装備を加えたのが「ワゴンRカスタムZ」と言えます。もっともオススメできるのは、普通のワゴンRでは物足りない人。
満足している点
装備の充実度と実用性の高さ。後席の広さはなかなかです。燃費も素晴らしい!
不満な点
自然吸気エンジン車だと、高速道路や山道で加速する力が足りないと感じることも(軽自動車全般に言える話ですが)。アクティブに動く人であれば、ターボエンジンがオススメです。
デザイン

3

ワゴンRのスタイリングは「ワゴンRカスタムZ」のほか標準タイプの「ワゴンR」と「ワゴンRスティングレー」があり、好みに合ったものを選べばいいと思います。参考までに整理しておくと、いちばんシンプルなのが「ワゴンR」でもっとも尖っているのが「ワゴンRスティングレー」。「ワゴンRカスタムZ」はその中間と言えます。シリーズ全体のスタイリングを見て面白いと感じるのは、ヘッドライトの形状まで3タイプあり、使い分けていること。そのなかで「ワゴンRカスタムZ」のポイントは、シリーズにおいて唯一、水平基調のヘッドライトとしていることじゃないでしょうか。
走行性能

3

エンジンは自然吸気(ターボ非装着)の「ZX」グレードとターボ付きの「ZT」グレードがあり、両者の加速性能は大きく差がついています。街中だけを走るなら「ZX」でもいいと思いますが、郊外、山道、高速道路を走るなら加速にゆとりのある「ZT」がオススメ。ターボエンジンは、同じ加速をするなら自然吸気エンジンほど回転が上がらないので、エンジンの音がうるさくならないのもメリットです。
乗り心地

4

日常域の使い勝手を追求したクルマだけに、乗り心地もしっかりと調律されています。快適性まで広げて話をすると、後席空間は広くてゆったり。
積載性

3

居住性を優先したパッケージングなので、リヤシートを最後部までスライドした状態だと荷物を置けるスペースは広くありません。ただ、リヤシートを畳むのはもちろん、畳まなくても前方にスライドするだけで荷室空間は十分に広くなります。スライドは左右独立で行え、もっとも前までスライドしても後席に問題なく人が座れるだけのスペースが残るから便利です。
燃費

5

自然吸気エンジンのFFモデルで25.2km/L、ターボエンジン(FFモデル)で 22.5km/Lという燃費は立派。ターボエンジンでも十分に優れた燃費と言えるでしょう。
価格

5

「カスタムZ」の装備水準は、基本的にフル装備。標準の「ワゴンR」よりも装備が充実していて、「ZX」でも6万6000円アップの「アップグレードパッケージ」を加えれば「ZT」と同等の装備となります。そう考えれば「ZX」の147万4000円はリーズナブルという以外に判断しようがないですね。
工藤 貴宏
工藤 貴宏
自動車ジャーナリスト
1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員
スズキ ワゴンRカスタムZ 新型・現行モデル

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