スズキ キザシ 「コツコツ真面目に作ったスズキらしいセダン」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

まるも 亜希子
まるも 亜希子(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
5
走行性能
5
乗り心地
4
積載性
3
燃費
3
価格
4

コツコツ真面目に作ったスズキらしいセダン

2021.9.30

年式
2009年10月〜モデル
総評
テストを重ねて丁寧に真面目に走りを磨いていったセダンだけに、いちばんの魅力は走りです。セダンといえども、パーソナルなドライバーズカーとして乗りたい人にぴったり。
満足している点
フロントに比べてぽってりと厚みのあるようなリアビューなど、ありそうでないデザインは今見るとちょっと新鮮。シートにも高級感があります。
不満な点
スズキのフラッグシップだったのに、シートヒーターやLEDライトといった装備すら付いていないのは寂しいところです。
デザイン

5

スズキ初のセダンは挑戦的なデザインで、「本当にクルマが好きな人に乗ってもらいたい」というこだわりが伝わってきます。
走行性能

5

ニュルブルクリンクやアウトバーン、スイスのアルプスといった世界中の道で走行テストを重ねた走りは、アグレッシブかつ爽快。希少なセダンです。
乗り心地

4

しっとり優雅とまではいかないものの、おおむね快適な乗り心地。後席はやや足元と頭上がタイトなため、すっぽりと包まれるような空間となっています。
積載性

3

開口部の底辺が狭いですが、中に入れば横幅も広く確保されているトランク。後席が6:4分割で倒せますが、完全にフラットにはなりません。
燃費

3

JC08モードで11.8km/Lという燃費はセダンとしては決していい方ではありませんが、エコドライブに気をつけると近い数値が出せることもあります。
価格

4

受注生産だったので、はっきりいって中古車市場にもあまり出回っていません。ただ価格は100万円を切る個体も多く、このデザインや走りが気に入ったならお買い得ではないかと思います。
まるも 亜希子
まるも 亜希子
自動車ジャーナリスト
映画声優、自動車雑誌編集者を経て独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員。YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」、「おっさん on boad」にも出演中。
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