スズキ キザシ 「スズキ初のDセグメントセダン。レア物好きなら買う価値あり?」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

伊達 軍曹
伊達 軍曹(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

3

デザイン
4
走行性能
3
乗り心地
3
積載性
4
燃費
3
価格
4

スズキ初のDセグメントセダン。レア物好きなら買う価値あり?

2021.11.15

年式
2009年10月〜モデル
総評
普通の人が積極的に選ぶ理由はさほどありません。しかしスズキファンの方や、レア物が大好きな人が、悪い意味ではなく「面白がって選ぶ」のはいいかもしれません。少なくとも、ダメな車ではありません。
満足している点
写真で見るよりも実物はカッコいい感じで、Dセグメントセダンとしての存在感も十分感じられます。またエンジンは気持ちよく活発に回ります。
不満な点
エンジンや足回り、デザインなどを単体で見ると決して悪くないのですが、「車全体としての統一感」にはやや欠けているような印象があります。
デザイン

4

フロントおよびリアトランクまわりの造形には十分な抑揚があり、サイドのショルダーラインも上手に強調されています。インテリアもサテンメッキの装飾を施したインストゥルメントパネルやダブルステッチの本革シートなど、意外な上質感があります。
走行性能

3

搭載エンジンはエスクードに使われた2.4L直列4気筒DOHCを22psパワーアップさせ、最高出力は188psとしたもの。トランスミッションはジヤトコ製のCVTです。CVTはやや古くさいマナーを感じますが、エンジン自体は高回転域まできれいに回り、ノイズや振動も少なめです。
乗り心地

3

基本的には良好というか、どっしりとした安定志向の足回りです。乗り心地自体はいいのですが、活発に回るエンジンとキャラが合ってない感はあります。
積載性

4

キザシのトランクスペースにはゴルフバッグ4個を収納可能。見た目的にはさほど広く感じられないのですが、実は深さと奥行きがあります。
燃費

3

10・15モード燃費は11.0〜12.6km/L。2009年デビューの2.4Lエンジン搭載車としては標準的です。
価格

4

新車価格は300万円前後でしたが、2021年11月時点での中古車相場は60万〜150万円といったところ。低走行な個体はそこそこ高めなプライスとなっています。
伊達 軍曹
伊達 軍曹
自動車ジャーナリスト
外資系消費財メーカー勤務を経て出版業界に転身。輸入中古車専門誌の編集長を務めたのち、フリーランスの執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、さまざまなメディアに多数の記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツ。
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