スバル WRX S4 「コストを走りに傾斜配分した車」のユーザーレビュー

コストを走りに傾斜配分した車

2016.9.11

総評

格下の207から乗り換えても室内の質感やシートに座った感じから良いもの感は伝わってきません。しかし、一旦動き出せば良く出来た車であることが伝わってきます。
良くも悪くもトランクは200万の車と同等レベルの簡素さであるのにボンネットには支え棒ではなくガスダンパーを使用するようなお金の使い方をした車である。

満足している点

飛ばさなくても分かる走りの良さと、高速道路での圧倒的な安心感。
実用的なアイサイトの優秀さ。
アクセルを深く踏み込んだ時の怒涛の加速。
トランクスルー＋前席と後席の隙間に収納ケースを詰めると足を延ばして眠れる広いスペースが現れる点。

不満な点

直感で操作しずらいスイッチの配置。
メーターの赤と全く統一されていない液晶表示部のカラー
スバルブランドには優秀な機械で有って欲しいのですが、現状のユーザーインターフェースは機能の寄せ集めでしかないのが残念です。特にマルチファンクションディスプレイの操作がシートから肩を浮かせないと届かないスイッチのみであるのは頂けません。設定変更は停車時に行うので遠くのスイッチで構いませんが、表示の切り替えは手元で行えるようにすべきでしょう。
マフラーの出口が煤ですぐに黒くなってしまうのが残念です。

デザイン

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走行性能

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納車時からSTIのフレキシブルタワーバーとドロースティフナーを装着しています。
車がドライバーの意図に合わせて動かせるかという観点で評価すれば、操舵については文句無し、アクセルについては80点、ブレーキについては不満無しです。
街中で前方の信号が赤になったようなケースにもう少し穏やかにエンブレが効いてくれると走りやすくなります。
スペックに表れないこの車の美点は、大袈裟なブリスターフェンダーや4本出しマフラー、真っ赤な280kmフルスケールのメーターにもかかわらずSIドライブをIモードにしている限り車がドライバーを急かす事がない点です。
ネット上で好燃費のレポートをしばしば見かけるのもこんなところにあるのでしょう。

乗り心地

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前席はバネの硬さを感じますが、カドの丸いショックなので不快さはありません。シートは敢えてファブリックを選択しましたが、座った際に良いシート感は伝わってきませんでした。
後席は、ジユース飲んだりスマホの操作には厳しい揺れです。また、ステアリング操作に対してクイックな反応を示すS4では、お尻で車の挙動をリアルに感じます。それでも、不快な突き上げはないので景色を楽しむ分には問題ありません。ドライバーのステアリング操作が雑だと後席にバレバレなので注意が必要です。
仮にS4のタクシーがあっても自分は乗りません。

積載性

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容量的にはそれなりにありますが、開口部が限られるので大きなものを載せるのは面倒です。
フロントホイールを外したロードバイクを積みましたが、傷付けないように積むのは大変でした。
コンビニフックが見当たらないので、買い物袋を引っ掛けておくところが無いのがちょっと不便です。

燃費

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燃費計での感覚だと街中だと8~10キロ程度で東名走って12キロ程度でしょうか。交通量の少ない高速ならもっと伸びると思いますが。

価格

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故障経験

一年半、何事も起きませんでした。流石、安心の国産車です。