スバル レガシィ アウトバック 「大切な人を乗せる為の車。」のユーザーレビュー

大切な人を乗せる為の車。

2023.7.22

総評

僕のようにアウトバックからアウトバックに乗り換え⋯という人には、この車の良さや進化具合がとても感じられると思います。
また、CMでも流れていましたが、衝突安全性能が高く家族を乗せる車としてはとても安心出来る車だと思います。
実際に追突されて損傷を受けましたが、自分が無傷でいられたのもこの車のおかげだったと痛感しております。細かい不満はありますが、事故が無ければもう少し長く乗っているつもりでした。
短い間だったけど、この車に乗れることが出来て本当に良かったと感じました。

満足している点

-

不満な点

-

デザイン

4

「エクステリア」

国産ライバル不在の唯一無二の存在で、国産車なのに同じ車をあまり見かけない。あまり人と被りたくないが輸入車はちょっと⋯と思っている自分には良いポジションにいる車だった。
ただ、個人的にはデザイン自体はBS9後期X-BREAKが1番好きだった。笑

ウインカーやバックランプが未だに電球仕様なのが不満。自分でLEDに変えれば良いが、ウインカーはLEDに変えるとアイサイトに影響を及ぼす可能性があるとのことだったので、自己責任で行った。

LEDフォグランプは六連バルカン仕様で見た目は良いが、スバル車は寒冷地でのニーズが高いことを考えるとここはLED化するべきではないところだと感じる。
BS9のようなハロゲン仕様のままにして、LEDにも選択可能⋯というふうにして欲しかった。

「インテリア」

購入時はリミテッドとX-BREAKで悩んだ（外装はX-BREAKの方が好きだった）が、タンレザーの華やかなインテリアに魅了されてリミテッドを選択。触り心地も質感もとても良かったのでお気に入りだった。

バニティーミラーランプやフットランプが電球仕様なのが不満。また、レヴォーグのようなアンビエントライトも無く夜間の室内が真っ暗なのもフラッグシップとしてどうなのか。社外品のインテリアランプをつけて不満を解消した。

走行性能

3

「エンジン」

BS9のFB25の2.5NAからの乗り換えだったが、動力性能自体には大きな不満は無し。
巡航時は遮音性の高さとも相まって非常に静かで、中間加速も低回転からトルクが出るターボが効いてスムーズに加速する。
ただ、発進時は1.8Lという小排気量のせいもあってエンジンを回さないと車体を引っ張れないので、エンジン音が車内に入ってきて高級感を損ねているように感じた。

「アイサイトX」

アイサイトXは着実に進化しているのが分かる。早くからADASを市販車に組み込んできただけあって、1番性能が良いし使い勝手も良い。
ただ、個体差なのか仕様なのか中央ではなく片寄って走行するので、隣の車線の車と並走して走る時は気を遣った。
50km/h以下で使えるハンズフリー運転も最初は面白がって使っていたが、少しでも視線が外れるとすぐ解除されるくらいシビアだったり、渋滞中にしょっちゅう車線変更してくる車両が目の前から入ろうとしても反応が鈍いこともあり、あまり使わなかった。

「扱いやすさ」

213mmの最低地上高で見晴らしは良く、スバル自慢の視界の良さで運転中の視認性は良かった。
アダプティブドライビングビームは非常に細かく制御されてハイビームになる時間も長かったので夜間でも見やすかった。
液晶メーターは見やすくてとても良かった。BS9の造形の方が見た目は好きだったけど。ただ、表示できる情報が少ないように感じた。特にアナログメーター風の画面の時に中央にもデジタルメーターが大きく表示されるが、すぐ横に大きなアナログのスピードメーターがあるのに2つもスピードを表示する必要があるのか？これは要らないと思う。この部分に情報表示をすれば良かったように感じた。

MIDは11.6インチの縦画面で見やすかったが、とにかくレスポンスが遅い。非常にストレスだった。
また、皆さんが指摘している通り、AVHやアイドリングストップボタン、シートヒーターがワンタッチで押せないのも不満。AVHやアイドリングストップもシートヒーター同様にメモリー出来たら良いと思うが⋯。
車体が大きいにも関わらずこのご時世にフロントコーナーセンサーや360度モニターが無いのは非常に残念。また、11.6インチのMIDがあるのにバックモニターは画面の上半分しか映らないのもダメ。せめて上半分はバックモニター、下半分はサイドやフロントモニター⋯と2分割で表示出来たら良いのにと思った。せっかく大きなMIDがあるのに有効活用出来ていないと感じた。
AppleCarPlayを無線で接続出来ないのも不満。有線はやはり毎度となると面倒なので。Bluetoothの接続もたまに切れてしまうことがあった。
また、レヴォーグやフォレスターには設定されているスマートリヤビューミラーが無いのは謎。YouTubeの動画でこの事について質問され開発者が回答していたがその内容も意味不明。アウトバックのような大柄で人や荷物を沢山載せて走る車にこそ装置するべき装備が無いのはとても不満だったので、ミラー型ドラレコを装着してデジタルインナーミラー代わりとしていた（後期型には標準装備で装着されましたね⋯出し惜しみせず最初から装着して欲しかったです、スバルさん）。

「AWD性能」

雪道を走る機会が1度しか無かったが、大袈裟に言えば普段の道とほとんど変わらない運転が出来るほど安心感が高い。
豪雨や強風時も車体が振られるのが他車より明らかに少ないのを感じられる。

乗り心地

5

SGP+インナーフレーム構造による乗り心地の良さ、音の静かさがBS9と比べて1番進化した点だと感じた。シートも大柄で座り心地も良く、長時間座っていても身体が痛くなることは無かった（BS9だと同じ時間走るとさすがにお尻が痛かった）。

他国仕様には存在するシートベンチレーションと座面長調整機能が無いのは不満。これも後期型には採用されたので、最初から装備して欲しかった。

積載性

5

ミニバン等に比べれば絶対的な容量は劣るが、それでも積載性はかなり良い方。タイヤ交換時にリヤシートを倒さなくても自分のタイヤが4本入るのは本当に素晴らしいと思う。
また、ベビーカーを使うファミリーカーとして意外と重宝したのはクロスバービルトインタイプのルーフレール。THULEのソフトルーフボックス レンジャー90と合わせて、実家帰省や旅行の時の荷物満載の時だけ展開して使用し、普段はしまっておけるので、正直今の車にも移植したいと思う程。笑

アンダーボックスはそこそこ荷物が入るが、BR9のマルチパーパスサブトランクのようなひと工夫があると良かったと思う。
ポップアップトノカバーは従来のトノカバーに比べれば利便性は良いが、理想はマツダのカラクリトノカバーみたいに完全にバックドアに連動してくれると良いと思う。
ハンズフリーパワーリヤゲートは開ける時は良いが、結局閉める時は手でボタンを押すか、リモコンキーで操作することになるので、他メーカーと同じ足で操作出来た方が結果的に楽だと感じた。また、洗車時にキーを持ちながらバックドア付近を洗っているとセンサーが反応して誤って開いてしまう事が度々あったので、機能をオフにしていた。

ワゴンなので長尺物を載せるオーナーさんが多いと思うが、レヴォーグに採用した4:2:4分割のリヤシートをアウトバックには採用しないのは何故？

燃費

3

FB25からCB18になってトルクや馬力が上がっているにも関わらず燃費も変わらないので、まあまあじゃないかな。レギュラーなのも良い。
高速を走るとかなり燃費は良いものの街中だと発進時に回し気味になるので、そのせいで燃費が伸びない印象。

価格

3

総額470万程だったので金額的には高かったが、装備や進化度合いを考えるとこのご時世なら妥当な値段だと思う。
2.4ターボが欲しかったが、そうなると確実に550万程になりそうなので買えない⋯。

故障経験

下取り前日にEGRセンサーが原因で警告灯が表示され、低速でギクシャクする動きをしたのでレッカーにてスバルディーラーへ。
リコール作業は済んでいたので対策品に替えていたものの、対策品でもセンサーが悪さをして警告灯が出ることがあるそう。
下取りに出されるのが嫌で前日にごねた⋯と言えば、人間味があると感じますね。笑