ツインターボの誘惑
二代目レガシィ、初期のモデルに以前実家のオカンが乗っておりました。
私が初代レガシィRSに惚れ込んでいたのをみて興味を抱いていたの
2010.7.9
- 総評
- ツインターボの誘惑
二代目レガシィ、初期のモデルに以前実家のオカンが乗っておりました。
私が初代レガシィRSに惚れ込んでいたのをみて興味を抱いていたのでしょう。
かなり気に入っていたようで、8年で10万㌔以上乗っておりました。
5ナンバーサイズでありながら、室内が適度に広くて使い勝手の良い車でした。
そして圧巻のツインターボの加速。レガシィ=ハイパワーのイメージを確立した
のでした。当時はツーリングワゴンがヒットして、セダンは少し影が薄かった
存在でしたが、ところがドッコイ!良い車でした。
当時、レガシィのツインターボに乗るオカンの姿を見て私の友人達は、
“ツインターボのオカン”とか
“カルロスババア”
(当時のスバルのワークスドライバー カルロス・サインツから派生したあだ名と思われる)
などと言われていた事を思い出す。
五十路のオカンをも虜にしたレガシィGTの事を、当時を思い出しながら振り返って
みたいと思います。
- 満足している点
- セダンとして真面目に作られていたレガシィセダン。当時、世界的に見ても貴重な存在だったと思います。長所を幾つか挙げてみますと。
☆5ナンバーサイズながらも、ゆとりの室内
当時、他社が2000CCでも3ナンバーサイズに車体が拡張されていく中で、スバルの技術者は敢えて5ナンバーサイズに拘っていた。室内も広く、トランクの容量等も充分で、使い勝手のよいパッケージングだった事を思い出す。また、リアシートの背もたれ部分が可倒式だった為、長尺物の荷物も遠慮無く積み込めた。
☆怒涛の加速感 ツインターボの威力
2ステージ・ツインターボをこのモデルから採用していたが、ミッションがATでも怒涛の加速が楽しめた。またパワーモードに切替えてアクセル全開にしたら恐ろしいほどの加速が味わえた。この瞬間だけは、燃費のことを忘れてしまいたいですね。
☆絶妙の安心感 シンメトリカル4WDシステム
スバルお得意の水平対向+4WD(最近はAWDと表現していますね)は、如何なる気象条件下でも安心してドライブできる。冬季は勿論、スタッドレスタイヤの装着が前提となりますが、氷雪路でも安心してブレーキング動作に入れる。信頼性の増した4CHのABSも安心感に一役買っていた。このあたりのアクティブセイフティ性能は今でも充分に通用する機能だと言えます。
☆15インチサイズの前後ディスクブレーキ
近年の乗用車はブレーキディスクの大径化が進み、冬季のスタッドレスタイヤへの履き替え時に、思わぬ痛手となる。思えば当時のレガシィのブレーキは15インチサイズを採用していたので、タイヤに掛かるランニングコストは、現実的な価格帯で済んだ。ブレーキディスクの大径化は勿論、良いことだとは思いますが。
☆さり気無くスポーティ MOMOのステアリングホイール
当時のレガシィの上位機種には当然の如くMOMO製のステアリングホイールが装着されていた。今では軽四にも装着されてたりしますが、当時は貴重でした。
☆青空駐車でも錆びないボディ
8年もの間、青空駐車でもボディに錆びは出ませんでした。亜鉛メッキを多用したボディは、景気の良かった頃とはいえ、見えない部分にお金を掛けていましたね。
最近、この当時のレガシィを街で見かけても、綺麗に乗っておられる方が多いのは、耐久性も勿論ですが、愛着を持って乗っておられる方が多いのでしょうね。
- 不満な点
- 短所、ありますね。私はスバルの回し者ではないので、覚えていることは気にせず
書き記しておこうと思います。
★トルクの谷間
ターボパワーが炸裂するような加速時に時折り見せる、トルクの谷間。
突然、息継ぎをするような事があった。これはツインターボの宿命なのかも知れま
せんが、事実ありました。当時の技術ではクリア出来てなかった部分だったのかも
しれませんけどね。
★燃費
詳しくは計った事が無いので、実際の数字は把握出来ていませんが、ATモデルは
特に燃費が良くなかったようですね。レガシィ=燃費悪いのイメージはここに起因
しているのかと思います。
★当時の事ではありますが
標準装着されていたブリヂストンのポテンザRE88は、ショボイタイヤでした。
出力に対しタイヤが負けていた。これを当時のコンチネンタルCV90を履かせたら、
脚周りバチッと決まった。タイヤはケチったらだめですね。
★オイルの滲み
これは宿命と言えるのかもしれませんが、エンジンのヘッドカバー周辺からのオイルの
滲み。シリンダーが寝ている水平対向エンジンの為、仕方が無いのかなぁ。
今、この頃のレガシィの中古を求められている方が世の中に、どれくらいの人が居るのだろうか?もし出物があっても安価でしょうから、手を出し易いかもしれません。
近年、燃費や排出ガスを含む環境性能等に話題が集中していますが、一台の車を大事に乗り続ける事。これもまた立派なエコだと思います。
ツインターボの加速感を楽しむのなら、正に今なのかもしれませんね。
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