本格派SUV
今日試乗してきましたのでレビューします。
先代インプレッサの時にもXVはありましたが、先代XVはインプレッサワゴンをちょっとSUVぽくし
2012.10.12
- 総評
- 本格派SUV
今日試乗してきましたのでレビューします。
先代インプレッサの時にもXVはありましたが、先代XVはインプレッサワゴンをちょっとSUVぽくしてみました的な印象でそれほど売れませんでしたが、今度のXVは気合の入れようが違いますね。
まず、外観はレガシーアウトバックを思わせる最低地上高20㎝のロードクリアランスと思わずローダウンにしたくなるようなタイヤハウスとタイヤとの隙間が大きく、標準のインプレッサと比較すると車自体が一回り大きい印象を受ける。着座位置もフォレスターと同程度で乗り込みやすい。また、サイドスカートやタイヤハウス、フロントシル、リアアンダー部などに樹脂を多用しており、マッチングがよく、欧州車を思わせる。特にリアの印象はほとんど欧州車であり、日本車とは思えない。
ホイールはモーターショーの出展車両のものをそのまま実用化したもので、通常あまりやらないパターンであるが、非常に個性的でデザイン性に優れている。タイヤも225/55R17というやはり出展車両そのままのサイズで実用化したが、ちょっとオーバーサイズではないかと思われる。個人的には205くらいでいいのではと感じた。その方が燃費もいいだろう。
ボディ剛性の良さはドアを閉めただけで分かる。さすがに、アメリカで衝突安全性6スターを獲得しただけあるが、欧米向けと国内では構造を変えているようなのでそこが残念である。
内装の質感も落ち着いているがチープではなく、最近の安っぽい車造りの傾向からすれば十分満足できるレベルである。シートの出来もよく全席とも座り心地がいい。
走りに関しては、さすがにスバルである。安定感抜群。エンジンも静かでトルクフルな印象。心配した足回りも轍でハンドルを取られることもなく、非常に自然なハンドリングであった。また、リアトロニックCVTの出来もよく滑らかで変速ショックは皆無。ただ、非常に気持ちの良い走りであるが、ワインディングを攻めるような車ではなく、落ち着いた感じで乗るタイプの車であろう。 ↓続き
- 満足している点
- これだけのロードクリアランスがあれば、ほとんどの林道は大丈夫だし、AWDがその真価を発揮すると思う。仕事柄、山道を走るので職場の車はすべてSUVであるが、ジムニーと先代インプレッサの2台で雪道の林道を走った時に、先頭のジムニーが尻を振ってしまって大変そうであったが、インプレッサは全く滑ることなく登り切り、皆でスバルのAWDはすごいなと感心したものである。
ラゲッジルームも広く、スキー、スノボ、釣りなどのアウトドアには持って来いの1台だろう。ただ、燃費は5km程度の試乗で10km/L程度だったので、燃費重視でプリウスやアクアを選ぶような人には向かないだろう。しかし、燃費だけでは測れない車の楽しさ、「もの」としての良さを重視する人には最適な1台となりえる。アイドリングストップも違和感なく、停まっているときは非常に静かであり、街中オンリーでなければ燃費も15km/Lくらいは期待できるのではないかと思われる。
アイサイトも便利な機能である。Aピラーが危険とか音がしないので人を引きまくっていると言われているプリウスのことを考えると、燃費でガソリン代を浮かせたなどと言っても事故を起こしてしまえばすべて台無しどころか、一生を棒に振ることも考えられる。車に求めるものを今一度再考する時期に来ているのかもしれない。
【長所】
・走行安定性抜群
・エンジンが静か
・リアトロニックCVTは滑らか
・雪道、砂利道に強いAWDとロードクリアランス
・アイドリングストップが自然
・アイサイトはすごい装備
・ボディ剛性の高さ、足回りの良さ
・デザイン性に優れている。リアは欧州車を思わせる。
・なんちゃってSUVと比較するとその実力の差は歴然。コンパクトだが本格SUVとも対抗できる実力。
・内装の質感は十分なレベル
・燃費より安全性を重視しているところ
・試乗してシートが非常にいいことに気付いた。腰痛持ちだが全く気にならなかった。長距離もOK。燃費がよくても腰が痛くて長距離乗れないのでは本末転倒。
- 不満な点
- ・もう直、新型フォレスターが出るので売れ行きがどうなるか。
・アルミペダルはその気にさせるが、そういう類の車ではない気がする。
・タイヤハウスとの間の大きい隙間は好き嫌いが分かれるところ。本格SUVと考えれば納得。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験