思わず微笑んでしまう
一言で言うと「面白い」車です。
外観は「ちっちゃくて、かわいい」し、走っている姿は「サイコロがころがる」ような感じ。子供には振
2009.8.24
- 総評
- 思わず微笑んでしまう
一言で言うと「面白い」車です。
外観は「ちっちゃくて、かわいい」し、走っている姿は「サイコロがころがる」ような感じ。子供には振り向かれるし、大人からは、「珍しい」と言われるし、注目の的です。おまけに小生は185センチの巨漢ですので、そのギャップがまた面白いとも言われます。そんな小生が乗っても、室内は狭く感じず、ちょっとしたミニバンの視界と大差ありません。
さすがに2人乗りですから、リアシートには大きな荷物は載りませんが、通勤、買い物、ちょい乗りには十分です。特に、駐車場では不通の車にはできないような芸当ができます。ホイールベースが短いので、小回りが利き、狭いスペースでも切り返しをせずに転回が可能だし、駐車スペースを取りません。
内装は必要以上のものはついておらず、デザインもシンプルではあるものの、機能性十分です。例えば、狭いながらも、ドアに肘が入るように工夫され、ドライビングポジションを確保できます。
燃費は非常によく、平均で18km/L、最高で22km/Lです。高速道路を走らせたことは数回しかなく、しかも往復で200kmが最高ですので、純粋な燃費はわかりませんが、おそらく、制限時速で走れば、25km前後走ると想像できます。
よく言えば個性的で、運転していて楽しい車です。悪く言えば、トランスミッションに癖が強くて、扱いにくい車です。万民向けの車とはとても思えません。日本の車の感覚ではとても運転できません。
- 満足している点
- ○圧倒的に燃費がいい。ただし、3500回転付近でターボが効き始めるので、流れに乗って、都市部でダッシュアンドゴーを繰り返すと、燃費は一気に落ちることに注意。
○小回りが利き、駐車、右左折、転回など容易にこなす。
○さずが、ドイツ車だけあって、高速安定性能は抜群。特に横方向はしなやか、スポーツタイプの車ほどではないがあまりロールしない。(ホイールベースが短い分ピッチングは致し方ない。)
- 不満な点
- ○シフトチェンジに大きな癖があり、ちょっとした技術を要する。オートマチックでもいいが、1速から2速にシフトアップする際、一瞬エンジンの回転数が落ちて、前のめりになる。一方、マニュアルでシフトアップすると、ギクシャクし、シフトアップに独特のタイムラグがある。これを押さえるために、アクセルを踏んだままシフトを上げて、クラッチが繋がる瞬間にアクセルを離すという技術を身につけて滑らかなシフトアップができるようになった。また、完全に停止した状態で発進する時は問題ないが、一旦スピードダウンして、徐行中に急に加速する必要がある場合に、アクセルを踏んでもエンジンは反応しない。(一旦停止時に、何度冷や汗をかいたことか。もう少しでぶつけられそうになったことが何度もある。)
○室内スペースはある程度確保されているが、フットレストが狭く、ロングツーリングすると左足が疲れる。小生は100km程度で疲れたので、それ以降は高速には一度も乗っていない。
○電気系統のトラブルに見舞われる。寒い国の車なので、どうも湿気には弱いようだ。小生は、ドアオープナーのセンサーが一度目の車検を迎える前にいかれた。メルセデスも同じようなトラブルがあるそうだから、注意を要する。
○消耗品、パーツなどがやたら高い。エンジンオイルはエレメント込みで約1万円。バッテリーも特殊なもので、交換手数料込みで12000円だった。今、左のドアミラーの調整ができない。修理を頼むとおそらく交換するように勧めてくるに違いない。いくらかかるかわからないので、多少不自由だがそのまま乗っている。
○その他、補助席がリクライニングにならないだの、ハンドルが重いだの、自分でパーツを買ってきて付け替えようとすると、保証の対象にならないだの制約も多い。でも、「馬鹿な子供ほどかわいい」ものです。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験