2017年11月
■2017年11月
ルノー・ジャポンは、ルノー「メガーヌ スポーツツアラー」を2017年10月4日にフルモデルチェンジ、、同年11月9日より販売を開始した。
メガーヌ スポーツツアラーはハッチバックの「メガーヌ」に対して全長は240mm長く、ホイールベースが40mm延長されたワゴンモデル。スポーティな「GT」のみがラインアップされ、メガーヌに設定される「GT-Line」は用意されない。エクステリアはルノーデザインを象徴する“C”シェイプをフロントデザインに採り入れ、彫刻的なボディサイドやボンネットフードのプレスラインがダイナミックな印象を与える。オートハイ/ロービームのフルLEDランプ、常時点灯の3Dリヤランプを装備し、サスペンションジオメトリーの見直しとダンパーをより寝かせて装着することでタイヤとホイールアーチの間隔が狭められ、スポーティさを強調させている。
インテリアは上質さとスポーティさを調和させ、表示パターンと色を変更できる7インチフルカラーTFT液晶メーターパネル、7インチマルチファンクションタッチスクリーン、マルチメディアシステムの「R-Link2」を採用する。ステアリングスイッチやシフトノブ、エアコンの吹き出し口にはサテンクロームの加飾が備わり、ステアリングホイールにはナパレザー、ヘッドレスト一体型スポーツシートはアルカンタラで縫製されるなど、上質感のあるまとまりだ。
メカニズム面でのハイライトは、4輪を操舵する「4コントロール」の設定。ルノー・スポールによってチューニングされた4輪操舵システムは、電子制御のアクチュエーターでタイロッド(後輪の向きを決める連結棒)を動かすことで操舵を行う。後輪の切れ角は1秒間に100回の演算処理を経て自動で決定され、最大2.7度の切れ角が得られ、60㎞/h以上(スポーツモード時は80㎞/h以上)では後輪は前輪と同一方向に向き、コーナリングの安定性を高める。速度がそれ以下の場合は後輪は逆位相となり、最小回転半径は5.2mを実現している。
パワーユニットは最高出力151kW(205ps)/6000rpm、最大トルク280Nm/2400rpmを発生する1.6リッター直4ターボを搭載し、組み合わされるトランスミッションはデュアルクラッチの7速ATのみとなる。ルノー・日産アライアンスのCMF(Common Module Family)のC/Dプラットフォームを使用し、シャシーにはルノー・スポールが専用のチューニングを行い、専用のスプリング、ダンパー、アンチロールバー、ステアリングを装備。ブレーキディスク径は前320mm/後290mmとなる。
走行モードや車内環境をカスタマイズすることができる「ルノーマルチセンス」を搭載し、走行モードでは快適な走りを優先した「コンフォート」、初期設定のバランスの取れたスムーズな走りを優先した「ニュートラル」、スポーツドライビングに適した「スポーツ」(R.S.ドライブボタンでも設定可能)、好みに応じてカスタマイズの可能な「パーソナル」を設定。また、ドアトリムやセンターコンソールのアンビエントライトを5色(ブルー、イエロー、レッド、パープル、グリーン)から選択出来、エンジン音は走行モードによって3パターンに変化するという。
運転支援システム(ADAS)も装備され、12個のセンサーと2つのカメラ(フロント・リヤ)、フロントのミリ波レーダーにより、安全かつ安心なドライブをサポートする。運転支援システムには車間距離警報、エマージェンシーブレーキサポート、車線逸脱警報、後側方車両検知警報(GT)、イージーパーキングアシストなどが設定されている。
ボディカラーは「ブルーアイロンM」、「ブランナクレM」、「グリチタニウムM」の3色を用意する。
2018年4月2日には価格改定を実施した。
■2018年11月
ルノー・ジャポンは、ルノー「メガーヌ スポーツツアラー」に特別仕様車「アニヴェルセル」を設定して、2018年11月29日に30台限定で発売した。
「メガーヌ スポーツツアラー アニヴェルセル」は、「メガーヌ スポーツツアラー」の日本での発売1周年を記念したモデル。通常モデルのラインナップにはない、132psを発生する1.2リッター直噴ターボエンジンを搭載した。
エクステリアのクロームモールやガーニッシュ、インテリアのシルバーのトリム、ベロア生地とレザー調素材のコンフォートシート、ナパレザーステアリング、新デザインの18インチアロイホイールなどを装備して、ダイナミックなデザインに上質感を加えている。
また5種類の走行モードを備え(GTグレードは4種類)、エコモードを選択した際には、アクセルを踏んでいない時にエンジンブレーキの利きを抑制し、走行距離を伸ばすことで燃料消費を抑える「フリーホイール」機能を搭載した。
先進の安全装備は「メガーヌ GT」同様、12個のセンサーと2つのカメラ、ミリ波レーダーで車両の周囲360°の情報を解析し、各種運転支援機能を作動させる。