2018年8月
■2018年8月
ルノー・ジャポンは、「メガーヌ」をベースとしたハイパフォーマンスモデルの「メガーヌ ルノー・スポール」を2018年8月30日に発表、同日より販売を開始した。
3代目となる「メガーヌ ルノー・スポール」はCセグメントを代表するスポーツモデル。ベースとなった「メガーヌGT」に対してフロントを60mm、リヤを45mmワイド化したフェンダーを採用する。19インチの大径ホイールには245/35R19タイヤ(ブリヂストンポテンザS001)を前後に装着。ブレーキはフロントにブレンボ製4ピストンモノブロックキャリパーを、リヤにはTWR製モノピストンキャリパーを採用する。
エクステリアはF1スタイルのエアインテークブレードにワイドなエアインテークを組み込んだフロントバンパーを採用。3Dハニカムパターンのメッシュグリル、新設計のリヤルーフスポイラー、リヤディフューザーとセンターマフラーを一体化したリヤバンパーなどにより、スポーティさを強調したスタイリングに仕立てられている。
インテリアはヘッドレスト一体型のアルカンタラスポーツシートを装着。シートエッジ、シフトブーツノブ、センターアームレストにはレッドステッチが施され、さらにアルミペダル、フルグレインレザーステアリング、パドルシフトレバー、レザーシフトノブを装備。ダッシュボードには“RENAULT SPORT”エンブレムが装着されている。
搭載されるエンジンは、1.8リッター4気筒直噴ターボ。最高出力205kW(279ps)/6000rpm、最大トルク390Nm/2400rpmを発生し、0-100㎞/h加速5.8秒の性能を誇る。組み合わされるトランスミッションはデュアルクラッチ式の電子制御6速AT(6EDC)。高出力、大トルクに対応させるために、ルノー・スポールカーズがゲトラグが開発したものだ。
カスタマイズ自由な走行モード「マルチセンス」もアピールポイントのひとつ。燃費を優先して制御する「コンフォート」、快適性、安全性、エンジン音のベストバランスを目指した「ニュートラル」、ESCの作動もドライバーの意思を優先した「スポーツ」、クローズドコースを前提にESCも解除する「レース」、ドライバーの選択で設定可能な「パーソナル」の5つから選択が可能だ。
メガーヌGTに採用されている4輪操舵の「4コントロール」は専用チューンによってコーナリング性能を向上させており、低速時は逆位相によって回転半径を小さくする。また、ラリーで培われたHCC内蔵ダンパーは、ダンパーロッドが縮み、ストローク終端部に近づくと、セカンダリーダンパーのピストンが減衰力を発生し、メインのダンパーストロークを制限。路面からの大入力時にもタイヤがグリップを失わず、グリップ限界を高めると同時に乗り心地も向上するという。
先進安全装備についても「車間距離警報」、「エマージェンシーブレーキサポート」、「車線逸脱警報」、「後側方車両検知警報」、「イージーパーキングアシスト」を標準装備する。
ボディカラーは「オランジュトニックM」(15万6000円高)、「ブランナクレM」(2万1600円高)、「グリチタニウムM」の3色が用意されている。
■2019年3月
ルノー・ジャポンは、「メガーヌ ルノー・スポール」に特別仕様車「カップ」を設定して、2019年2月21日に発表、同年3月22日より100台限定で販売を開始した。
「カップ」のシャシーは、コーナリングスピードの向上を目的に、メガーヌ ルノー・スポールのダンパー、スプリング、アンチロールバーのレートを高めてロールを抑えた「シャシーカップ」を採用した。このシャシーに、走行安定性と高い操舵性を両立するトルセン(R)LSD、冷却性能の向上と軽量化を実現したアルミ製ハブ/鋳鉄製ベンチレーテッドディスクのバイマテリアルフロントブレーキ、6速MTを搭載して、クローズドコースでのスポーツドライビング性能を高めている。
■2019年10月
ルノー・ジャポンは、「メガーヌ ルノー・スポール」に「トロフィー」を設定して、2019年10月9日に発表、同年10月31日に発売する。
「トロフィー」は、ニュルブルクリンクサーキットで量産FF車最速の記録を塗りかえてきたDNAを受け継ぐモデル。最高出力300ps、最大トルク420Nm(EDC)/400Nm(MT)に高められた、メガーヌ ルノー・スポール史上最もパワフルなエンジンを搭載する。
シャシーは、コーナリングスピードの向上を目的に、「メガーヌ ルノー・スポール」のダンパー、 スプリング、アンチロールバーのレートを高めてロールを抑えた「シャシーカップ」を採用。このシャシーに、走行安定性と高い操舵性を両立するトルセンLSD、冷却性能の向上と軽量化を実現した前輪アルミ製ハブ/鋳鉄製スリット入りベンチレーテッドディスク、スポーツ エキゾーストなどを装備して、クローズドコースでのスポーツドライビング性能を向上した。
また、スポーツエキゾースト(アクティブバルブ付)や19インチアロイホイール「TROPHY」、RECARO製フロントバケットシート、ナパレザー/アルカンタラステアリングホイールなどを専用装備した。
■2020年1月
ルノー・ジャポンは、「メガーヌ ルノー・スポール」に特別仕様車「トロフィー R」を設定して、2020年1月10日に受注を開始した。
「トロフィー R」は「トロフィー」をベースに、ルノーがF1を頂点とするモータースポーツで培った ノウハウや先進の技術を駆使して、「メガーヌ ルノー・スポール」が持つ潜在能力を最大限に引き出したモデル。ニュルブルクリンクサーキットをはじめとする世界の名だたるサーキットで 量産FF車の最速記録を打ち立てている。
サーキットのラップタイムを短縮することを目指して、エンジンパワーに頼ることなく、徹底した軽量化とサスペンションを始めとするシャシー性能や空力性能の大幅な向上を果たしている。
また「トロフィー R」に、軽量なカーボンホイールや、強力な制動力を持つカーボン・セラミックフロントブレーキディスクといった、より高いレベルのドライビングスキルを持つエキスパートドライバーに向けた専用装備を搭載した「トロフィー R‘カーボン・セラミックパック’」もあわせて設定した。
販売台数は「トロフィー R」が世界470台のうち日本では47台、「トロフィー R‘カーボン・セラミックパック’」が世界300台のうち日本では4台となっている。