こんにちは。たまたまネット検索していて、少し気になりましたので指摘させて下さい。 本件、特に回答不要です。 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14189263494

Question

上の回答の中で、ハルデックスgen5カップリングの説明を「前:後=10:90~20:80、滑りやすい路面では50:50になり、理論上は100:0も可能」という表現をしていらっしゃいますが、比率の説明が前後逆だと思います。あくまでセンターデフなので、前後トルク配分は100:0〜50:50です。後輪に100％配分できるという説明も、たまにネットで見かけますが、原理的に不可能だと思います。
個人的に一番間違って欲しくない所でしたので…
外野から失礼致しました。

Answer 1

ご意見ありがとうごさいます。

td4さんのご意見は、FFベースのスタンバイ式4WDのうち、エンジンの出力が前輪に直結しているタイプの車両に当てはまりますね。但し、これらのタイプはセンターデフを持ちません。ハルデックスでなくても、JTEKTのITCC(電子制御カップリング)でも同じです。通常はFFで走行して制御装置内の油圧を高めてクラッチをつないで後輪に駆動配分します。前輪からの出力を分配しているので、装置内が完全に直結できるとしたら前後のトルク配分は50:50。完全にクラッチを切り離したら100:0ということですよね。

■ ボルシェマカンについて

今回ご指摘いただいたのは、ポルシェマカンに対するQ&Aでした。マカンは後輪偏重トルク(前:後=10:90~20:80)となっており、マカンの場合はボルシェは公表していませんが前輪側にトルク分配している制御装置はハルデックスカップリングです。

アウディのエンジン縦置モデルもFFベースながら後輪偏重トルクです。しかしこちらはスタンバイ式4WDではなく、センターデフ式フルタイム4WDとなっていますから、マカンとプラットフォームは共有(厳密にはマカンは旧ユニット)していても、四駆システムは別物となっています。

■ハルデックス5について

ハルデックスカップリングは、欧州車を中心に採用されていますが、その多くはエンジン横置FFベースのスタンバイ式4WD車ですね。ボルボやフォルクスワーゲンとの付き合いは長いです。ハルデックスのボルグワーナーの説明では、FFベースのスタンバイ式4WDについて「理論上後輪へのトルク配分を0～100％まで対応可能」としています。これは後輪だけの話なので、前後輪合わせると前:後＝100:0～50:50ということになると思います。しかし、この説明の「後輪100％」というのを「完全後輪駆動状態」と解釈するメディアもあって、色々な解釈が生まれました。以下、記事の例です。

＜記事例＞
https://apc01.safelinks.protection.outlook.com/?url=https%3A%2F%2Fmotor-fan.jp%2Ftech%2F10002871&data=02%7C01%7C%7Cf3a76c9e7dac4f718ed908d6e12f51be%7C84df9e7fe9f640afb435aaaaaaaaaaaa%7C1%7C0%7C636943990681052599&sdata=NjXaBOyIf%2FKF2PYRdVfTVGcYwosV7g67C%2B1lvgnYy8k%3D&reserved=0

誤認しやすいボルグワーナーの説明も悪いと思いますが、もはや四駆システムは一般の人々には理解できないほど色々なものが出てきていますね。名前も横文字で長いのが多くて困ります。長くなり失礼いたしました。何か追加でご指摘あればよろしくお願いいたします。

質問者からのお礼コメント

本当に勉強になり、目からウロコ状態です。
誤った情報を発信してしまいお詫びの言葉もありません。

Answer 2

７８プラドに乗る者です。
７８は通常FRで走りますが、そこが美点だと思っております。