何も変わっていない。
友人の産婦人科開業医がポルシェ好きで、ニューモデルが出るたび買い替え自慢しにきます。そこで新型991に彼の別荘がある蓼科から八ヶ
2013.3.29
- 総評
- 何も変わっていない。
友人の産婦人科開業医がポルシェ好きで、ニューモデルが出るたび買い替え自慢しにきます。そこで新型991に彼の別荘がある蓼科から八ヶ岳、軽井沢周辺で丸一日700km程乗り回しました。
バブルの頃一時所有した964・カレラ2MTに比べ、ぶよぶよに太っただけで、基本的なところは何も変わっていませんでした。(この車を好きな人はそれがいいのでしょう)
結局、メーカー自身も重々承知していると思いますが、911は「自動車」でも「スポーツカー」でもなくて「911という乗り物」であり、「911というブランドであり続けることを目的」として、マーケティングによって成立しているように思えます。
- 満足している点
- ・フロントに重いラジエーターを、それも前輪の前に左右に分けて搭載する、というレイアウトが功をそうしたのか、964のカレラ2に比べ格段に高速は楽になった。
・とにかくトラクションがいいので、アクセルを踏んづけるとドカーンと加速する、という素人でもわかる早さがある。
・でかくなった割に、重さはそれほど増えていない。
・ヘッドライトが明るくなった。
・ブレーキの鳴きはあまり聞こえなくなった。
・アイドリングの「バサバサ」音は健在。(友人も含めポルシェファンはこれが好きらしい)
・「ちょっとペースをあげる」という運転をしなければ乗り心地も良く、トルクがあるエンジンなので非常に楽ちんに運転できる。峠に行かなければ普通にいい車。アンダーとかオーバーとかが出るほど速度をあげずに、流すにはいい。(でもその目的なら911のカブリオレの方がいいと思う。カブリオレならランエボに煽られないだろうし)
- 不満な点
- ・運動性能のためには重量物をZ軸周りに集中させるほうがいい、という物理法則の真逆をゆくレイアウト。そのため、低速ドアンダー、高速ドオーバー。上り坂ドアンダー、下り坂ドオーバー(Top GearというBBCの番組で番組のコースを覆面レーサーが攻める、というシーンを見ていてその理由が分かりました。低速コーナーのターンインではコーナー内側の後輪が浮きます。外側も接地しているのは半分だけ、薄いタイヤにアームの短いサスのせいでしょう。ターンアウトは内側前輪が浮きます。コワイナア)また、ガソリン満タンで座っていたステアリングは、減ってくるとニュルニュルしてくる。
・相変わらず少ない燃料タンク容量。安心して走れるのはせいぜい400km。(この足の短さのどこがGTなのだろう?)高速ならいいだろうと思うが、高速では轍に足を取られる。
・ぶよぶよに太った外形の割に狭い室内。
・964では運転席から左右のフェンダーが見えていてこれが見切りを助けたがそれもない。また近くにあって湾曲していたAピラーは視界を妨げなかったが、最近の車並みに寝ていて遠くにあるので右コーナーが見辛い。
・男二人で乗っているとゲイっぽい。
・峠でランエボやインプに煽られるがハンドリングはどう考えてもあっちが上。
・今時の車になっんだから良くなったろうと思いきや、結構あちこち壊れるらしい。(今から964を買おうとする人は中古車両価格と同額以上の整備費用を貯めておいたほうがいいと思います。964は思いもよらないところからオイルが漏れます。私の場合、左前輪フェンダー内から漏れました。なんでそんなところで?どうやらフロントからリアへのオイルラインが車体底部をのたうちまわって伸びているようです)
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験