ポルシェ 911 「これぞスポーツカー ポルシェは初めてです。おおよそ１年６０００ｋｍほど乗った感想です。一生で一度は乗っておきたくて、歳をとって運転技術が衰える前にと思」のユーザーレビュー

これぞスポーツカー ポルシェは初めてです。おおよそ１年６０００ｋｍほど乗った感想です。一生で一度は乗っておきたくて、歳をとって運転技術が衰える前にと思

2010.8.19

総評

これぞスポーツカー
ポルシェは初めてです。おおよそ１年６０００ｋｍほど乗った感想です。一生で一度は乗っておきたくて、歳をとって運転技術が衰える前にと思って決断し中古でですが購入しました。
とにかくカッコ良いと思います。ドアミラーに移るリアの膨らみ具合にもうっとりしてしまいます。田舎のせいか多くの人が振り返ってくれます（少し恥ずかしい気もするけれど）。高速道でＲＶ系の車の後ろにつくと、ドライバーのパパに教えられ、後ろの窓から子供たちが振り向いてくれます。車線を譲られたとたんに、子供たちの憧れ、期待に応えて、アクセル踏みます。官能的な音を残して遥か彼方へワープ。これぞスポーツカーの醍醐味。最高です。
９１１より速い車は、数多あると思いますが、子供も含めて誰もがわかり、皆が憧れるスポーツカーはあまり多くないでしょう。
男一人で、少し速い速度で運転するのには最高の車だと思います。ポルシェ９１１に乗れて幸せだと思います。

満足している点

誰もが知っているスポーツカーの代表格。基本的に普遍的なエクステリア。
ＲＲゆえ、フロントが軽いので、すっと向きが変わります。高速での車線変更でも真横に移動するかのような感覚を味わえます。ＢＭＷ３２５（Ｅ９０）も所有しており、ＢＭＷのハンドリングもそれはそれですばらしいと思いますが、９１１の感覚は格別です。孤高のＲＲ。
高速道を流すくらいで聞こえてくるエンジンのハミング。踏み込むとウォーンと吹き上がってくる音。更に強く踏み込むと、ブォーン～キィーーンと官能音が響き渡ります。色々なエンジン音が楽しめます。
ブレーキは絶大で良く効きます（ただし強力に止めるときには、相応に強く踏むことが必要です）。
全方位に視界が良く、運転がしやすいです。
スポーツカーですが、日常でも使えます。スポーツカーの中でも小さいことは９１１の長所でしょう。後席もいざというときは重宝します（物置という点でも）。
任意保険は意外と高くないし、維持費もそれほど高くありません。故障もしません。燃費も思っていたほど悪くありません。街中６ｋｍ／Ｌ、高速９～１０ｋｍ／Ｌ程度走ります（もちろん絶対的には良い数値ではありませんが）。
新車価格は高いと思いますが（特にオプションが）、中古で買うとそれほどでもなく（特にオプションの価値はほとんどなくなるように思います）、合計１０年くらい乗った後でも価値が残ることを考えれば、見掛けほど高い買い物でもないようにも思えます。

不満な点

パワーがありすぎて、日常では使いきれず、欲求不満気味になります。回転数を上げられず、官能的な音を維持できません（Ｓでない、普通のカレラ方が良いのかも）。低回転などでは少し雑なエンジン音です（ＢＭＷの方が透明感があり、あらゆる回転域でスムーズ）。
今となっては古くなってしまったティプトロニックのＡＴが、せっかくのエンジンの良さを阻害している感じがします。
ＰＡＳＭのおかげで、足は固すぎるというほどではないのですが、ノーマルモードではもう少ししなやかであって欲しいと思います。路面が良くないところでは、接地感が失われ、緊張感を強いられる場面もあります。
２のつく速度域になってくると、直進安定性が必ずしも良くなく、少し神経を使います（その直前までは安定性が大変良いのですが）。
簡素な内装のデザインはスポーツカーとして見れば悪くはないと思うものの、特にプラスチック系の素材の質感、スイッチ類などのタッチ感に高級感が乏しく、もう少しレベルアップして欲しいです。
車体は大きくないので狭い道でも基本的に問題ないのですが、リアの張り出しだけは気を遣います（ドアミラーよりも出っ張っています。ドアミラーが手動なのも、出っ張っているのはドアミラーではなく、リアの張り出しなので、ドアミラーをたたむ必要性がほとんどないからです。）。ただ、リアの張り出しがデザイン上は最高なので、短所とするものでもありません。
フェラーリやランボにはコンプレックスあり（ポルシェには、イタリア的に遊びと割り切れないドイツ的な合理主義がはっきりと存在しています。日常でも使えるということが優位性である一方で、コンプレックスの根源でもあります。）。

デザイン

-

走行性能

-

乗り心地

-

積載性

-

燃費

-

価格

-

故障経験