ポルシェ 911 「スポーツカーが行き着く先」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

伊藤 梓
伊藤 梓(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

5

デザイン
5
走行性能
5
乗り心地
5
積載性
4
燃費
-
価格
4

スポーツカーが行き着く先

2021.3.27

年式
2019年7月〜モデル
総評
歴史ある911の魅力を現代までずっと進化させてきたポルシェ。いくら時代によって要件が変わっていっても、運転した時に最高のドライビングフィールをくれるクルマに育て続けていてくれることに感謝したい。簡単に手に入るモデルではないが、一度触れてみるとクルマ好きは一生に一度は所有してみたいクルマになるだろう。
満足している点
とにかく運転するということだけをここまで研ぎ澄まし続けてきたモデルも珍しい。992型では911らしいドライビングを最大まで突き詰めた上に、最新の装備もしっかりと搭載している。スイッチやメーター類もデジタルになっているが、古き良きところを残すだけではなく、しっかり時代の流れにも合わせて911を作り上げているところにも好感が持てる。若い世代のユーザーもこれなら興味を持ってくれる人が増えそう。
不満な点
どんどん良いモデルになり続けている911だが、同時にサイズも大きくなり続けている。992型は一見パナメーラかと思うほど大きい。すでに大きさは必要十分だと思うので、次期型からはこれ以上大きくならないことを祈る。
デザイン

5

キープコンセプトを貫き続けて、それが毎モデル洗練された形で登場する911。いつの時代の911を見てもすぐ911だと分かるし、ボディが大きくなっている最新型でもそれは変わらない。RRレイアウトなど機能がしっかり形になっていて、プロダクトデザインとしても圧巻だといつも感じる。
走行性能

5

「最新の911が、最良の911」。この言葉を裏付けるように992型(※執筆時の現行モデル)は現時点で最高のポルシェだと思う。RRらしくコーナーなどでクイックに向きを変えられるし、ハンドルの隅々まで緻密なセンサーが埋め込まれているのかと思うほど自由自在に運転することができる。高速道路などで速度を上げていくにつれてピタリと地面に張り付いたように安定する。水平対向6気筒エンジンから発生するパワーも底知れない感じがしてゾクゾクする。
乗り心地

5

これまでの911の乗り心地はとても硬いと感じていたが、992型を運転してみて高級なセダンに乗っているようなしっとりとした角のない乗り心地に驚いた。乗り心地と走行性能をここまで高レベルで両立できているのは911だけだと思う。
積載性

4

リアにエンジンが搭載されボンネットの下がトランクルームになっており、これが意外と底が深くて思ったより物を入れることができる。さらに911は2 2なのでバッグなどなら後席に置けるし、子供なら普通にシートに座ることもできる。スポーツカーでこれだけ積載できるクルマも珍しい。
燃費

-

-
価格

4

価格はクーペモデルだけで見ると、約1398〜1835万円。もちろん普通のサラリーマンが簡単に買える値段ではないが、他のスーパーカーなどと比べても911の性能からすればこの価格は安いのではないかと思ってしまう。きっと長く乗れるモデルになると思うので、思い切って買ってみて後悔することは少なそう。
伊藤 梓
伊藤 梓
自動車ジャーナリスト
クルマ好きが高じて、グラフィックデザイナーからカーグラフィックの編集者へと転身。より幅広くクルマの魅力を伝えるため、2018年に独立してフリーランスに。現在は自動車ライターのほか、イラストレーターとしても活動中。パーソナリティを務めた経験を活かし、自動車関係の動画やトークショーなどにも出演している。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員
ポルシェ 911 新型・現行モデル

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

※ 掲載しているすべての情報について保証をいたしかねます。新車価格は発売時の価格のため、掲載価格と実際の価格が異なる場合があります。詳細は、メーカーまたは取扱販売店にてお問い合わせください。

ユーザーレビューを投稿する

ユーザーレビューを投稿する

※自動車SNSサイト「みんカラ」に遷移します。
みんカラに登録して投稿すると、carview!にも表示されます。

ログイン

中古車探しをもっと便利に

  • 中古車お気に入り管理
  • おすすめ中古車の表示
carview!の最新情報をチェック!
Facebook
carview!公式Facebook
最新のクルマ情報をお届けするcarview!オフィシャルページ(外部サイト)

carview!公式X(旧Twitter)
carview!の中の人がクルマ情報をポストする公式アカウント(外部サイト)