2020年9月
■2020年9月
グループPSAジャパンは、プジョーブランドのコンパクトSUVの電気自動車(EV)「e-2008」を2020年9月16日に発表、同日より販売を開始した。
「e-2008」は、グループPSA最新のプラットフォーム「CMP(Common Modular Platform)」を採用する「2008」の後継モデル。ボディサイズは全長4305㎜×全幅1770㎜×全高1550㎜、ホイールベース2610㎜。先代に対して145㎜長く、30㎜ワイド化され、20㎜低くなった。これにより一般的な立体駐車場に対応し、70㎜延びたホイールベースにもかかわらず最小回転半径は0.1m小さな5.4mに減少。最低地上高はこのクラスとしては余裕のある205㎜を確保している。
エクステリアは最新のプジョー車同様、フロントにはフルLEDの三本爪をモチーフとしたヘッドライト(GTライン)、下方に伸びる通称「セイバー(サーベル)」と呼ぶデイタイムランニングライトを採用する。リヤにはブラックのガーニッシュで繋がれた三本爪のテールライトを装着。SUV e-2008にはボディカラーに合わせて塗装されたラジエターグリル、ライオンマークの色調が見る角度によって変化する「ダイクロイックライオン」、ドアミラー付け根のeマークとリヤハッチのe-2008バッジ、インサート付き18インチホイール(GTライン)が専用装備されている。
インテリアは「i-Cockpit」の新世代バージョンとして開発された三次元表示の「3D i-Cockpit」を採用する。小径のステアリングを採用し、上方にデジタルメーターやセンターディスプレイを配置、下方にスイッチ類をレイアウトすることで視認性や操作性に配慮した。シートはGTラインにホールド性にすぐれるアルカンタラ&テップレザー表皮のダイナミックシートを、アリュールにはファブリック&テップレザー表皮のコンフォートシートを装着。荷室容量はクラス最大級の434L(先代比+74L)、可動式のフロアボードが備わり、ハイポジションでセットすることで荷室を上下二段に区切ることが可能。6:4分割可倒式のリヤシートを倒すことで最大1467L(+295L)の空間が出現する。
フロントに搭載されるモーターは最高出力100kW(136ps)、最大トルク260Nmを発生する。「e-208」と同じく3つのドライビングモードが用意され、「スポーツ」はスペックどおりのパフォーマンスを発揮。通常使用を前提とした「ノーマル」は80kW/220Nm、航続距離の最大化を重視した「エコ」は60kW/180Nmに出力が抑えられる。リチウムイオンバッテリーは50kwhの容量があり、航続距離はJC08モードで385km。バッテリーには8年もしくは16万kmの保証が備わる。回生ブレーキは内燃機関のエンジンブレーキに近い「D」モード、アクセルペダルだけで積極的に減速をコントロールする「B」モードの2種類。充電は車載ケーブルによるコンセント型の普通充電(100%充電:約18時間)、ウォールボックス型普通充電(100%:約9時間)、CHAdeMO急速充電(80%:約50分)の3つの方式に対応している。
先進運転支援システムはフラッグシップモデルの「508」に匹敵する。アクティブセーフティブレーキは二輪車、歩行者、夜間検知機能に対応しており、ストップ&ゴー機能付きのアクティブクルーズコントロール、車線内の任意の左右位置が無段階で選べるレーンポジショニングアシスト、レーンキープアシスト、アクティブブラインドスポットモニターシステム(GTライン)、インテリジェントハイビーム(GTライン)などを装備する。
ボディカラーは「フュージョン・オレンジ」、「ヴァーティゴ・ブルー」、「エリクサー・レッド」、「オニキス・ブラック」、「パール・ホワイト」、「アルタンス・グレー」、「パールホワイト・ホワイト」の全6色。