プジョー 408 「奇抜に見えてデキるやつ」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

西川 昇吾
西川 昇吾(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
5
走行性能
4
乗り心地
4
積載性
5
燃費
3
価格
3

奇抜に見えてデキるやつ

2024.6.25

年式
2023年7月〜モデル
総評
バキバキにエッジの効いたデザインで、トレンド最前線のクーペSUV。そう見るとカッコだけに思えてしまうかもしれないが、実際に乗ってみるとリアシートも広くラゲッジスペースも使える感じのある広さになっている。また、走りも割と楽しいと思える仕上がりなのが嬉しい。特にプラグインハイブリッドは価格設定と完成度的にもお買い得感を得られるのが高評価だ。
満足している点
日本でも比較的乗りやすいボディサイズでありながら、大きなボディサイズでなければ難しい「カッコイイクーペSUV」を体現しているところだ。そんなデザインでありながらリアシートが比較的広々としていて、ラゲッジスペースも利便性の高い容量と広さになっている。また、運転の楽しさがしっかりとあって、価格もバーゲンプライスと思えるようなプラグインハイブリッドの価格設定は拍手を送りたい。
不満な点
ガソリンエンジンの価格設定やグレード設定に割高感を感じるところだろう。内容を考えれば妥当なのかもしれないが、プラグインハイブリッドがバーゲンプライスと感じる設定であるため、余計に目立ってしまうような印象だ。また、戦略的にはディーゼルを投入した方がいいのかもしれない。
デザイン

5

機械式立体駐車場にも対応できて、日本でも比較的乗りやすいサイズ感にまとめ上げながら、クーペらしいシルエットを上手く体現したデザインは実物を見ると直感で「カッコイイ」と思わせる。エッジが効いた多面的なデザインもその理由だろう。また、新色のオブセッション・ブルーはそんな多面的なデザインを生かしていて、ボディをより映えさせるカラーとなっている。
走行性能

4

特に好印象なのがプラグインハイブリッドだ。ハイブリッド特有のモーターならではの低速トルクがあり、スポーツモードでは機敏なレスポンスを見せる。また、パドルシフトも変速感がしっかりとあって想像以上に運転を楽しめる仕上がりとなっていた。また、比較的高い地上高を有していながらも、ロール感が少なく安定感があって不安なく旋回できる。
乗り心地

4

プジョーらしく猫足を感じさせる角の取れた柔らかい乗り心地ながら、不安なロール感はしっかりと抑えられているのが好印象。また、プラグインハイブリッドは静粛性が高いのも魅力的なポイントだ。ただ、低速域でのパワートレインのギクシャク感を若干覚える。このあたりは人によっては気になるかもしれない。
積載性

5

クーペSUVなのであまりラゲッジスペースには期待をしていなかったが、実際に見てみると「意外と広いじゃん」というのがリアハッチを開けたときの第一印象。同クラスの一般的なボディスタイルのSUVと比べると若干厳しいかもしれないが、見劣りすることはない。リアシートも広々としていて快適なので、見かけだけでなく意外と利便性も高いモデルだ。
燃費

3

サイズ感と車重を考えるとプラグインハイブリッドの燃費性能は妥当かなと言った印象。飛び切りいい印象でもないが、大きく裏切られることはないだろう。ただ、通常のガソリンエンジンは1.2Lのダウンサイジングターボであることを考えるともう少し燃費性能が欲しいといったところ。
価格

3

プラグインハイブリッドの価格設定は正直バーゲンプライスだと感じさせる。さすがに国産プラグインハイブリッドSUVと比べると高いが、それでも思ったほど価格差がないといった印象で選択肢としては大いにアリと感じる。問題はガソリンエンジンの方だ。車格を考えたら当然なのかもしれないが、1.2Lで500万円を超えようという価格設定には若干足踏みしてしまいそう。
西川 昇吾
西川 昇吾
自動車ジャーナリスト
1997年生まれ、大学時代から自動車ライターとしての活動をスタート。現在はWEB・紙の各種媒体で様々なジャンルの記事を執筆するほか、車両解説動画にも出演し、喋りの分野にも挑戦中。愛車のマツダ・ロードスターで定期的にサーキット走行をし、ドラテクの鍛錬も忘れない、目指すは「書けて、喋れて、走れるモータージャーナリスト」
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